BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

ボーイソプラノ・Treble

’88 ドレスデン十字架合唱団の思い出(1)

旧・東独の正統派合唱団 ちょうどあと数日でドレスデン十字架合唱団の来日コンサートが東京で開かれます。演奏曲目は、かなり定番の『J.S.バッハ/マタイ受難曲』。 大好きなバッハの曲ですし、充分に名曲なのですが、もう少し毛色の変わった曲が聴けないも…

忘れられないドキュメンタリー(3)〜ケンブリッジキングスカレッジ

少年団員達のナマの声 テレビやビデオで少年合唱団や聖歌隊を題材に多くのドキュメンタリーが製作されています。そのうち日本人の私が見られるものは限られてしまいますが、その中でも群を抜いて印象に残ったものがあります。'92年製作の「ケンブリッジ・キ…

2007年ウィーン少年合唱団来日決定!

あまりに来日の噂を聴かないので、来年は来日しないのかな?・・・と思っていたウィーン少年合唱団ですが来月、チケット発売が決まったようです。メンバーも写真入りで紹介されていました。とうとう初の日本人の少年団員が来日!です。カイ・シマダ君12歳。 名…

ヤング・ヒーリンググループ ANGELIS

ヒーリングポップス、ANGELISの魅力 つい最近、発売された『ANGELIS』という英国グループのアルバムをこの頃よく聴いてます。 11歳〜14歳までの少年3人+少女3人の構成で、いずれも聖歌隊や楽器演奏などで高い実力を持っているメンバーのようです。そ…

ブリテン作オペラ『ねじの回転』

この作品がオペラになっている、と知ったのは漫画家たらさわみちさんの紹介記事の中でした。そこには、当時、テルツ少年合唱団の名ソリストだったアラン・ベルギウスがマイルズ役で舞台に登場した、とありました。 黒い貴族風の子供服を着ながら直立不動で歌…

ウィンズバッハ少年合唱団の思い出 in 草津

夏が来れば思い出す〜♪ 今から11年前、ドイツのウィンズバッハ少年合唱団が来日しました。御茶ノ水のカザルスホール(閉館)という中規模のホールで聴いた彼らの歌声は想像以上に魅力的で印象に残っています。 この少年合唱団は、ドイツの数ある少年合唱団の…

『独立少年合唱団』特集(2)

「独立少年合唱団」メイキングとトークショー 『独立少年合唱団』の舞台裏を知ることができたのは、WOWOWで放映されたメイキングと'00年11月23日に香川照之さんと藤間宇宙君を呼んで開催された映画館でのトークショーでした。記憶が薄れていたので久しぶりに…

『独立少年合唱団』特集(1)

日本版「コーラス」 一瞬の少年美と奇跡 私ごとですが、数ヶ月前からこのブログで記念すべき200回目の記事の題材は、「これしかない!」と思っていたのが『独立少年合唱団』という映画でした。これを書きたくて書きたくて・・・でもいざとなったらきっとうまく…

魅惑のボーイソプラノ!  アラン・ベルギウスの華麗なる美声

タイムマシンがあったなら・・・ 私がボーイソプラノに目覚めた'80年代前半は、思い返してもたまらない時期でした。少年のレベルを遥かに超える名ボーイソプラノが輩出された時期で、偶然とはいえ、これほどの充実はその後もなかなか訪れてくれません。 イギリ…

’06ウィーン少年合唱団来日公演感想(2)と懇親会

1ヶ月ぶりにウィーン少年合唱団のコンサートを聴きに行ってきました。 今回は、Aプロでしたが、まず冒頭から声量も充分あって、何の不安もない演奏ぶりでした。相変わらず、このコーアのハーモニーは聴いていて飽きません。その反面、全体的に綺麗に流れて…

アレッド・ジョーンズにサインを貰った日

'88年にアレッド・ジョーンズ(ALED JONES)が来日した時、若かりし頃の私もまた上京していました。本当の目的は、初来日となったレーゲンスブルク大聖堂聖歌隊のコンサートだったのですが、丁度その翌日が東京文化会館でのウィーンの森少年合唱団のコンサー…

来日ソリスト列伝 マックス・E・チェンチッチ

天才ソリスト 現在もオペラ歌手として活躍 ウィーン少年合唱団の長い歴史の中でも、近年稀にみる大活躍をしたソリストは、マックス・エマニュエル・チェンチッチ(MAX EMANUEL CENCIC)だと思います。 長らくソリストを特別扱いしない、という方針を貫き、ど…

’06年ウィーン少年合唱団来日公演 感想

4月下旬より、恒例のウィーン少年合唱団の来日公演が始まっております。GWにBプロ、来月始めにAプロ、という昨年と全く同じ日程でコンサートを見ることになりました。ウィーン少年合唱団のファンになった'80年代は、3年(稀に2年)に1度という逢瀬が…

ボーイズ・エア・クワイア(4) サイン会とその後の来日公演

ボーイズ・エア・クワイアは、過去4回の日本公演の合間に渋谷HMVでのサイン会をイベントとして行ったことがあります。 初回は、エドワード・バロウズがソロで登場。簡単なインタビューと確か「ブルーバード」を始めとして2曲程度ナマで歌ってくれたと思…

ボーイズ・エア・クワイア(3) 来日コンサートも大盛況!

初来日の興奮 コナー・バロウズのCDリリースから遅れること2年、待望の来日コンサートが開催されました。それは、1999年8月30日東京オペラシティホールのことでした。その日の会場は、不思議な熱気に包まれていたような気がします。 見かけるのは年季の入…

ボーイズ・エア・クワイア(2) バロウズ兄弟の黄金期

コナーのテレビ出演から 先日、書棚の片付けをしていたら'04年のボーイズ・エア・クワイア来日公演のパンフレットが出てきました。 その中には、コナー・バロウズの『少年のレクイエム』収録秘話というものがあり、レコーディングの終わりの頃に変声を迎え、…

ボーイズ・エア・クワイア(1) 元祖ヒーリング系ボーイソプラノ

それはコナー・バロウズから始まった! 日本でもここ最近、リベラやThe CHOIRBOYSなどヒーリング系ボーイソプラノが大活躍するようになってますが、その走りとなったと思われるのがボーイズ・エア・クワイア(BOYS AIR CHOIR)だと思います。 '97年にひっそりと…

ウィーン少年合唱団の迷(?)曲集

忘れられない、愛すべき珍品たち ウィーン少年合唱団のファンになって間もなくの'81年頃、3枚目となるLPを買いました。草原を歩く少年達の麗しいジャケットに惹かれて買った『愛唱歌集』。現在は『世界をめぐる ウィーン少年合唱団』という廉価盤*1になっ…

ウィーン少年合唱団の弟分 ウィーンの森少年合唱団

素朴な味わいが魅力 ウィーン少年合唱団とソックリな名称と歌唱スタイルで日本にも馴染みのウィーンの森少年合唱団。セーラー服と制帽までソックリですが*1、どちらかというとウィーン少年合唱団よりも可愛らしいイメージで弟分といった存在です。 最近は来…

ボーイソプラノ・ユニット登場! THE CHOIRBOYS

聖歌隊出身の少年グループ ボーイズ・エア・クワイヤー(BOYS AIR CHOIR)、リベラと続いて世界でもボーイソプラノ・ブームが静かに巻き起こっている感があります。もちろん、映画『コーラス』の成功も偶然ではないでしょう。 星の数ほどある(?)ポップス…

ウィーン少年合唱団来日組 エドアルト君の思い出

ウィーン少年合唱団団員との短い交流 ※前回記事の続きです。淡々としたミサが終わり、建物の外に出るとこれまた閑散とした雰囲気。テレビなどで家族が迎えにくる模様*1や観光客が溢れかえって撮影している光景などを思い描いていたのですが、 シ〜ン。。。(…

ウィーン少年合唱団のホーフブルク礼拝堂ミサ

礼拝堂ミサ体験記 ウィーン少年合唱団の紹介記事で必ず書かれていると言ってもいい、ホーフブルク王宮礼拝堂でのミサ。彼等の毎日曜の”お勤め”でもあります。私がウィーンでこの礼拝堂ミサに行ったのは、'90年2月頃だったと思います。子供の頃から憧れだった…

来日ソリスト列伝 ペーター・マティアス

ああ、麗しの君はたくましき村娘 私が最も印象深いウィーン少年合唱団の来日公演は、'92年のシューベルト・コアです。'80年代の来日組の素晴らしい演奏をビデオで何百回も見返し、'89年の名演奏の記憶も鮮烈だった頃。いやが応にも盛り上がりまくり。 予約し…

世界初録音されたボーイソプラノ アーネスト・ロウ

アーネスト・ロウ(ERNEST LOUGH 1911/11/11〜2000/2/22)というボーイソプラノの名前を知ったのはかなり前のことだと思います。しかし、実際にその歌声を聴いたのは、それからだいぶ経って中古レコード店で彼のソロLPを偶然見つけたからです。 その後、現…

イギリス出身の「星の王子様」、ジョゼフ・マクマナーズ

少女と見まがう美貌とキュートな歌声 2005年12月5日に発売された、ジョゼフ・マクマナーズ(Joseph McManners)君のオリジナルアルバムは久しぶりにときめいたCDでした。まずジャケットの「この美少年ぶりを見よ!」という感じが憎らしい(笑)。 サラサラ…

聖夜に響くボーイソプラノ アンソニー・ウェイ

イギリスの人気者、アンソニー・ウェイ クリスマス時期にとても聴きたくなるボーイソプラノのCDにイギリスのアンソニー・ウェイ(Anthony Way)の『天使の祈り』があります。アンソニー・ウェイは、セントポール大聖堂聖歌隊出身。 '95年にイギリスで放送さ…

来日ソリスト列伝 ミヒャエル・クナップ

1980年来日ウィーン少年合唱団 伝説のボーイソプラノ パート1・2から随分と間が空いてしまいましたが、ようやく続編を書こうと思います。友人でミヒャエル・クナップファンのYちゃんから素晴らしい情報をいただいたので一気に気持ちが高まりました(笑)…

とびきり楽しい曲「バッハ/クリスマス・オラトリオ」

【クリスマスを楽しく彩る名曲】 かつてバッハ自身が毎週のように曲を作って歌わせていたのが聖トーマス教会合唱団。今でもバッハは、彼等の主要なレパートリーとなっていますが、日本公演では大概、『マタイ受難曲』が定番という感じです。念願かなって、生…

リベラ初の写真集

最近買ってしまった本、煩悩の趣くままに・・・ 本日買ったばかりのホヤホヤ写真集は、リベラのものです。少年合唱団系の写真集は、数年に一度、まったくもって唐突に?刊行されるものが多く、各国の少年合唱団を集めた資料集的なものが数冊あります。 また、ウ…

思い出の一頁、聖フローリアン少年合唱団’97来日公演

素朴で温かな歌声 たまたま家の中で片付けを行っていたら、8年も前の公演の感想文が出てきました。今では記憶が曖昧になっている公演ですが、折角なので思い出の一ページを公開しようと思います。 '90年と'93年に続いて聖フローリアン少年合唱団の来日公演に…