1ヶ月ぶりにウィーン少年合唱団のコンサートを聴きに行ってきました。
今回は、Aプロでしたが、まず冒頭から声量も充分あって、何の不安もない演奏ぶりでした。相変わらず、このコーアのハーモニーは聴いていて飽きません。その反面、全体的に綺麗に流れていくことが多くて、単調な旋律の曲だと何度か睡魔に襲われました。
前日の観劇疲れがモロ出てしまった上に、少年達の年恰好が『トーマの心臓』の少年達*1と重なってきて、「実際にはこんな子供が演じることはできない物語だなあ・・・」など雑念が飛んだりしてたためかも。
少年達もすっかり緊張を解きほぐし、落ち着いて歌っているのが分かりました。Aプロで目立ったのは、「ます」のソロをとった四角いメガネが印象的なピーター−ヤン・コニンクス(Pieter-Jan Koninckx)君。前回見たときの固さはなく、淡々とソプラノボイスを響かせていました。ロベルト・マスナー(Robert Massner)君は、何が可笑しいのか指揮者のケレム氏を見てケタケタ笑っていました。
今回は、独唱や二重唱という形態は少ないのですがソロ自体は多く、その時は2人以上で歌うことが多かったです。隊列をしょっちゅう変えていたのですが、このあたり、パリ木の十字架少年合唱団のコンサートを思い出しました。格別に美しかったのは、「ウナ・ホーラ」です。吸い込まれるような歌声でした。また「世界にひとつだけの花」の日本語がものすごく上達していて、しっかり歌詞を聞き取れるようになっていました。子供の上達ってのは恐ろしいものです。
【懇親会参加の感想】
その後、夜に開催されたウィーン少年合唱団の公式FCの懇親会に参加してきました。昨年は、希望したものの落選してしまい、今回初参加になりました。次年度更新はしないので、おそらく自分の中では最初で最後になりそうな気がします。会場となった全日空ホテルには、約100名ほどのファンが集まりました。
■懇親会の内容 [1]ウィーン少年合唱団とケレム氏に集まったファンからの質問 Q:日本でどこが印象に残りましたか? A:大阪、田辺 等 ※ケレム氏「あまり時間がなくてゆっくり見ることができないのが とても残念でした。」 Q:どんな日本語を覚えましたか? A:こんにちは、ありがとう etc ※少年達が口々に喋り出しました。挨拶は一通り出てました。 中には数字を数えだす子もいて拍手。 Q:クリスマスの休暇は、親元で過ごしたりできないのですか? A:できるだけ午前中だけミサ、など時間を調整して 家族と過ごす時間を持たせています。(ケレム氏) Q:団員になったのは、家族と自分とどちらが希望したんですか? A: ”SELBST!”(自分だよ) と元気良く手を挙げる少年がほとんどで、びっくりしました。
[2]ウィーン少年合唱団からファンへの質問
Q:日本で皆さんが大好きなものは何ですか?(ケレム氏)
A:お正月、花見など
Q:いろんな土地でお見かけするファンの方がいましたが生活や仕事は
どうなってるんですか(笑)?
A:(あるファン)休みを取って通えるだけ通ってました。
[3]自由に交流タイム ①ロベルト君 Q:どの曲が好き? A:チム・チム・チェリー ②ダーフィット・マイスナー(David Meissner)君 Q:歌うこと好き? A:(目を輝かせて)大好き!! Q:声が綺麗だね A:(満面の笑みで)ありがとう! ③ルーカス・プレール(Lukas Prehl)君 Q:いくつ? A:11歳 ※猛烈に可愛い笑顔のチビちゃん団員。 あまりに小さい彼には、密かに年齢詐称疑惑(笑)を抱いていたのです。 ④シュテファン・ハリガン(Stefan Harrigan)君 アイドル顔負けのニコニコ笑顔少年、については、無意識に目で追ってしまってました。 何気にタイプだったらしい(笑)。
上はほんの一部ですが、ケレム氏が朗らかに話をしてくれてなかなか盛り上がりました。一方、期待していた合唱の披露はなく、これは本当に残念でした。ベン・ファイグル(Ben Feigl)君はこの日が誕生日で集まった皆から盛大に祝ってもらってました。
交流タイムは、あちらこちら団員がバラけ出すと撮影・サイン・プレゼント渡し・お喋りなど思い思いの自由行動が取れました。私は、もっぱら撮影専門で、一通り団員を撮影すると手持ち無沙汰で時間が余って困ってしまったほどです。ドイツ語も英語も得意でない上に、もうすっかり忘却の彼方なので(汗)、団員にほんのわずかの言葉をかけるのがやっとでした。かろうじて話かけた内容が[3]です。
全くもって声が綺麗なだけでなく、こんなに素直で可愛い少年達が、溢れていていいもんでしょうか・・・。ちょっとファン熱が戻った1日でした。
*1:詳しくは、前日の日記を参照のこと(笑)。