525周年の記念ボックス
2024年もウィーン少年合唱団の来日が決定したそうです。コロナで傾きかけた、老舗の有名少年合唱団。やっと世界ツアーもできるようになって、ガンガン稼いでいただきたいものです。
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— ハプス&ブルク【公式】ウィーン少年合唱団来日公演🇦🇹🇯🇵 (@JA_WSK) 2023年12月12日
🐻🐻 🇯🇵Aufmerksamkeit🇦🇹
⠀ \#ウィーン少年合唱団 2024年来日公演の特設サイトを公開しました🎶
先行販売はジャパン・アーツぴあオンラインチケットで12/17(日)、一般発売は12/24(日)です🥳🎄
プログラムや日程は随時更新するので、チェックしてね💛https://t.co/lXNmbyDR6d pic.twitter.com/by1OI50tRu
といっても私自身は、すでにかつてのように東京のコンサートに駆けつけるほどのパワーはなく、我が町の近くに来てくれたらなんとか行きたいと思います!という感じです。今年は微妙に遠かったし、平日の開催で諦めました。
幸いNHKが何度も放送してくれたので行けなかった寂しさは少し和らいだかな。ただ、TV放送となると、時間に追われ他に見るモノが多くなってしまった今の自分は悠長に画面に集中できずになかなか完遂できない・・・という状態です。
私の中での輝ける存在であったウィーン少年合唱団は90年代初頭まで、というのが背景にはありますね。それでもひたすら歴史を繋げていき美しいハーモニーで新しいファンを作り出しているのはただただ素晴らしいです。
音楽自体、あまり集中して聴かなくなってなって久しい私の元にぶっ飛びニュースが飛び込んできたのは、先月の始め。何度も広告ページを見返すくらい驚いたCDのリリースでした。
「ウィーン少年合唱団/525周年記念CDボックス(21枚組)」これぞジャジャジャーン!!ってな感じの大ニュースでした。こんなにビックリ😲したのは久方ぶりです。
過去にCD-BOX発売がなかったわけではありませんが、大体はすでに入手済であるCDのまとめボックスであることが多く、形を変え品を変え中身は同じ・・・💦というがっかりな内容が多かったのです。
なりたてファン🔰以外には全く購買欲をそそられません。だからこそ、これだけミサ曲や聖歌集などに特化して網羅した、マニアにはたまらない作品集はなかなかありません。
ハンス・ギレスベルガー、グロスマン指揮という言葉のものすごい破壊力!まさに私のストライクゾーンを狙ってきてます。
なんだかんだで半分は持ってるかな?と思いつつ、歳を重ねて重厚なミサ曲など聴くのがしんどくなってきた身としては、もしかしたら所持していない作品群も意外と多いかもしれませんね。
それでも断捨離を進めていずれ終活も考えねば、という状態であまり聴かないCDを増やすのも得策ではないと2、3日葛藤しました。
全ての決め手は、Disc2に入ってる「 アゴスティーノ・ステッファーニ/スタバ―ト・マーテル」でした。
この曲の輸入盤アルバムをLPで購入しておりましたが、ウィーン少年合唱団マイベスト3に入る素晴らしい録音で、ボーイソプラノソロの圧巻の美しさとどこか哀愁を帯びた曲調が大のお気に入りでした。
どうやら初CD化ということでこの名曲がようやく日の目を見るのか、と感慨ひとしおです。真っ先に聴いて胸躍らせたのはやはりこの曲でした。ソリスト:Wolfgang Nowak(Soprano Ⅰ) 、Peter Koch(Soprano Ⅱ)、Wolfgang Kolecko(alto)
Wolfgang Nowakという名前は、現在ウィーン少年合唱団の関係者にも名前があるんですよね。もしかして元団員なのかしら?
とにもかくにも胸アツです。これだけのお宝演奏が復活してくれるとは。過去の名盤であってももひときわ実力の高いソリストの作品はなかなかCDになってくれません。
私が見逃してるだけかもしれませんが、ウィンナワルツやポップソングを楽しく歌う少年達のイメージが平和で可愛らしいのは認めますけど、それだけだったら長らくファンなんてやってませんって。
人知を超えた極限の美そして消えゆく儚さ、それに気づかせてくれるのがボーイソプラノの醍醐味ってもんですわ。(ま、こんなこと言っておきながら最近はなかなか楽しめてませんでしたが)
CDを流しながら今、気づきました。Disc8「 モーツァルト/エクスルターテ・ユビラーテ K.165」は、LPの片面のほとんどでボーイソプラノソロが延々と続く名曲で、初めて聴いた時は、あまりの衝撃に眩暈を覚えたものです。
これもCDで聴くのは初めて、長らく待ち焦がれていた作品でした。ソリストは、Ferdinand Silhanek 。数十年経ってやっと知ることができました😢。
Disc21の歴史的録音も気になりましたね。これはやっぱりSP盤(LPの前の音源)から復刻したものが多いだけあって、ノイズは結構ありました。リマスターもうちょっとできないものかなあ。
1907年録音なんて、思わず「最後のカストラート」(アレッサンドロ・モレスキ)の声を少しだけ思い出すような若干おどろおどろしさ漂う可愛い声で。まあ、芸術そのものよりも貴重さを取るって感じですね。
その他の情報:ブックレットは圧巻の200ページ。写真も結構多くて何枚かは往年のソリストのドアップもありました。何より嬉しいのが各Discでボーイソリストの名前をできる限り調べて載せてくれていること。
合唱団も少し前までは、「ソリストを特別扱いしない」をモットーに歴代ソリストの名前を残さないという愚策を長らく続けていたので、全て名前が判明したわけではありませんが、随分と進歩です。
「この声はあの子かな、いやこの子だろう」というファンの間での想像したり情報交換していたのもそれなりに懐かしい思い出ではありますけど。かつては珍しかった、日本人ソリストの響くんやシンタロウ君の名前もありました。
唯一残念だったのは、各Discのジャケットですね。いくらでもカワイイ写真あるだろうに!!と思ったくらい、遠景の数名の少年達が歩いてる単調な場面で統一されております。
しかもビニール内袋無しで無造作にCDが放りこまれている海外仕様。いやあ、どうしてこんなに作品選びやブックレットに凝って、肝心のCD保護に手を抜けるんだ、キミ達は!?レコードの時代からそういうとこありましたけどね。
まだまだ全部のDiscを聴くまでは長い道のりだと思いますので、気長に楽しみたいと思います。それにしても久々にブログ書いたな~私、って感じです(苦笑)。
今回、HMVの気合の入った解説と曲紹介のページは素晴らしかったです。割引率も高いですしね。