子役
説明できない奇妙な感じ ヘンリー・ジェイムズ作『ねじの回転』(The Turn Of The Screw)という小説は、登場人物の少年少女が物語で重要な役割を占めていながら、ちょっと奇妙なストーリーで印象が強い作品です。 純真なはずの少年マイルズと少女フローラを…
6月頃、配布チラシを見てから、とても気になっていた芝居が劇団キャラメルボックスの『雨と夢のあとに』でした。そのチラシでは、今をときめく売れっ子人気子役の福田麻由子ちゃんが観覧車の前を見上げてる写真があり、なんだか妙に後ろ髪が引かれる雰囲気…
超人気子役の流転の日々 いつも気にかけていたわけではないのですが、ふとしたときに「彼はどうなったのかな?」と思い出していたのが、ケンちゃんシリーズで一世を風靡した宮脇康之さん。日本の高度経済成長・真っ只中、”あるべき幸せな家族”を絵に描いたよ…
美しい少年達の特別な友情 「トーマの心臓」ファンであれば知らない人はほとんどいないと思いますが、この傑作漫画のモチーフとなった映画が『寄宿舎』('65 仏)です。 日本公開時は、「悲しみの天使~ジョルジュとアレキサンドル」という邦題であったよう…
名作ミュージカル映画! 『オリバー!』 ポランスキー監督の『オリバー・ツイスト』を見てから、'68アカデミー賞受賞作『オリバー!』を見返したくなりました。金髪のとろけるような美少年、マーク・レスターの出世作ともなった、このミュージカル。舞台がイ…
このところ、映画&ミュージカル『オリバー』を立て続けに見る機会がありました。良く知ってるようで実のところ、ちゃんと覚えていなかった(汗)ということが証明されたストーリー。それは、 救貧院*1で生まれた孤児オリバー・ツイストは、劣悪な環境のもと…
少年の哀しみを静かに描写 最近『アイ・アム・デビッド』(米 '03年)という映画を見ました。ひまわりだらけの景色に立つ少年のポスターがとても印象的で、前から気になっていたのです。 ちらっと小耳にしたあらすじでは、そんな牧歌的な風景とは正反対に強…
天才子役のその後は・・・ 私が一番心を動かされた子役と言ったら、ジャッキー・クーガン(Jackie Coogan 1914/10/26〜1984/3/1)を外すわけにはいきません。チャップリンの『キッド』の名子役です。 この100年あまりでも少年子役と言えば彼が筆頭と言っても過言…
出逢いと別れは突然に・・・ つい最近、エンターテイメントニュースで、16歳で夭折したアイドル、高橋良明君の弟さん、高橋知秀さんがミュージシャンとして活躍してることを知りました。 2歳下の”弟”さんとはいえ、当然のことながらすっかり大人の男性でお兄さ…
これはやはり創刊号になるのでしょうか?とすると第二弾も出てしまうわけでしょうか(汗)、あなオソロシ、「少年俳優」。この手の雑誌では少女ものは山ほど発売されておりますが、少年子役ものは初めて見ました。そしてこれまたノリで買わされてしまってる…
誰もが知る傑作ドラマ 『北の国から』は、テレビドラマからスペシャルシリーズまで20年にわたりオンエアされた国民的ドラマでした。もうテーマソングが聞えてくるだけで泣けてくる、そんな名作です。 少年時代、名子役でならした純君(吉岡秀隆)と蛍ちゃん…
『E.T』と同時期に公開された『アニー』、日本テレビ系列で今でも毎年舞台化されてますが、実はこの映画のほうが子供心に大興奮した覚えがあります。子供ミュージカルなのですが、冒頭での孤児院での少女達のパフォーマンスがすごい!小さな画面ではあま…
我が家のお宝公開 先日、実家へ帰省した際に再会?してきたのが『E.T』で一躍有名になったヘンリー・トーマス少年のポートレート写真(画像参照)でした。 これは、まだ私が少女の頃、ヘンリー君に初めて書いた英語のファンレターのお返事に入っていた写…
象使いになった少年、の実話 先日、柳楽優弥君の『星になった少年』を見てきました。タイでの長期ロケや宣伝予告などで、だいぶ前からいろいろと話題として取り上げられていたので、「象を操る柳楽君」が見られるのは楽しみでした。動物にスポットが当たる映…
ニッポンの男の子もなかなかです!新譜紹介 まだじっくりと主演の映画を見たことはないのですが、あちらこちらでその可愛い笑顔を見せてもらっている神木隆之介君。 7月25日に初の写真集「ぼくのぼうけん」が発売されたので、即購入しました。感想は、全…
嗚呼、美しき哉、大和の少年たち 物心ついた頃、最初に覚えてる時代物は、『笛吹童子』というTVドラマです。モノクロの映像だったようですが、どのバージョンのものかは定かでなく、ただあまりにも有名な”ひゃらーりひゃらりーこ♪”のテーマ曲が記憶に鮮明…
【子役の中の子役、リッキー・シュローダー】 アメリカの名子役というと、真っ先に思い浮かべるのが『チャンプ』('79)のリッキー・シュローダーです。 中年ボクサーとその息子T・Jの熱い親子愛、「泣ける映画」の代名詞のようなこの映画、実はリバイバル作…
そして我等が日本からは、『誰も知らない』の柳楽優弥君を推薦!ズバ抜けた演技力はまだ獲得してない新人さんですが、あの眼光の鋭さ、それと反対に人懐っこい笑顔、この武器は超級ですね。カンヌ映画祭で主演男優賞を受賞したのは、是枝監督の演出のなせる…
もう一人は、『来来!キョンシーズ』に出演していたチビクロ役の陳子強君。彼は目元の涼しさ、美しさが際立っていて、可愛いけれども凛々しくカッコよい少年でした。「私が子供だったら、絶対恋しちゃうな」(笑)と当時思ったものです。 陳君の場合は、一家…
美少年は、何も欧米にばかりいるのではありません。アジアにもとっておきの美少年が何人もおります。但し、特に邦画の場合は、あえて美少年を子役に選出することを避けているのではないか?という気がします。 とりわけ、昭和生まれの監督は「男子はこうある…
【 オーディションビデオ「タッジオを求めて」 】 この「ベニスに死す」という映画については、映画よりむしろその裏側に2つの興味深いことがあります。一つは、ビデオ化された『タッジオを求めて』という作品。ヴィスコンティ監督が実際にヨーロッパ各地を…
和風美少年(1) 大沢健 日本的美少年、というと真っ先に思い浮かべるのが大沢健君。まだ子役として劇団に所属している頃だと思うのですが、『JUNE』誌で偶然見かけ、その名をインプットされました。巻頭カラーページで稚児風の衣装をつけ薄化粧で写ってい…
元気になれる映画、がんばれ!ベアーズ 私が人生最初に見た洋画は「がんばれ!ベアーズ」だったと思います。とにかく、むっちゃくちゃ楽しくて劇場で幸せいっぱいの気分になりました。 今ビデオなんかで見ると普通に楽しい、と思うくらいなのですが、まだ「…
少女と少年のあいだに 少年達を追いかけている中で、たまにそこから脱線(笑)してしまうことがあります。それは非常に魅力的な少女を見つけてしまった瞬間などです。 少年期の少女と少年というのはたまにどちらがどう、と言えないくらい同じような魅力を持…
何故、こんなに泣けるんだろう? 1997年にベルギー・フランス・イギリスが合作した映画『ぼくのバラ色の人生』は、日本で翌年に公開されました。私は、初日の最初の上映に駆けつけ、胸を高鳴らせていた見ました。 この映画は、性同一性障害の少年を描いたス…
日本公開映画の数がとび抜けて多かった名子役 タイトルは何やらネガティブですが、これにはわけがあります。映画に登場する名子役と言えば沢山いますよね。ちょっと思いつくだけでも 『キッド』 ジャッキー・クーガン 『小さな恋のメロディ』マーク・レスタ…
忘れられない最初のドラマ 少年歌手ネタが続いたので、ちょっと趣向を変えまして。 '70年代の子供向けドラマ、『少年探偵団』について書きます。 最近復刻モノDVDが増えてきたおかげで、この幻のドラマがDVD-BOXで復活!これまた狂喜乱舞でした。でも、折…