美少年は、何も欧米にばかりいるのではありません。アジアにもとっておきの美少年が何人もおります。但し、特に邦画の場合は、あえて美少年を子役に選出することを避けているのではないか?という気がします。
とりわけ、昭和生まれの監督は「男子はこうあるべし」みたいなのが強すぎて、イガグリ頭のジャガイモ顔(汗)ばかり起用している気が・・・。時代劇なんて、むしろ中村(萬屋)錦之介などの美剣士を輩出した時代もあったというのに残念至極。
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私が記憶に残る三人の美少年ですが、まず最初は陳凱歌(チェン・カイコー)監督の『さらばわが愛 覇王別姫からいきましょう。カンヌ映画祭グランプリ受賞のこの歴史大作は、京劇をメインに禁断の同性愛と激動する中国史を絡めたという衝撃の一作。
とにかくこの映画の完成度の高さには、当時かなり打ちのめされました。これを映画というなら、『ラストエンペラー』すら低俗なエンターテイメント映画だし、日本映画なんて全て子供騙しに過ぎないだろう、というくらい(個人的に)平伏してしまいました。
映画の素晴らしさはもう、見ていただくしかないのですが、その中で特に気に入ったのは、主人公・程蝶衣の幼年時代(幼名:小豆)を演じた、馬明威(マー・ミンウェイ)君です。
母親に京劇養成所へ捨てられ、その後京劇の女形として成長していくところを演じてますが、おかっぱ頭に少女のように愛らしい顔立ちで女形になるのも当然という思うような美少年でした。また、台詞は多くはないのですが、年長の少年達に苛められても、唇を噛み締め、気丈な目でキッと睨むその顔が忘れられません。
少年期を演じた尹治(イン・チー)君も坊主頭ながら演技達者ではありました。
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