日本公開映画の数がとび抜けて多かった名子役
タイトルは何やらネガティブですが、これにはわけがあります。映画に登場する名子役と言えば沢山いますよね。ちょっと思いつくだけでも
『キッド』 ジャッキー・クーガン
『小さな恋のメロディ』マーク・レスター
『チャンプ』リッキー・シュローダー
『E・T』ヘンリー・トーマス
『スタンド・バイ・ミー』リバー・フェニックス
『ターミネーター2』エドワード・ファーロング
『ホーム・アローン』マコーレー・カルキン
『シックス・センス』ハーレイ・J・オスメント
もちろん、そういう有名どころは押さえつつも、マイナー系映画(ミニシアター含む)の中の子役達も数多く見てきました。
その中で一番のお気に入り子役を挙げるとすると、ジャッキー・クーガン坊やとイライジャ・ウッドです。クーガン坊やについては当然リアルタイムではありませんし、年代も古いため銀幕の子役スターの印象ですが、イライジャについては幼い頃からの成長を見てきてるだけに一層特別な思いがします。
少年時代に出演した主演作は飛び抜けて多く、日本に封切された作品で劇場で私が見たものも7作と破格の多さでした。その割に日本での人気はそこまで飛びぬけたものではなかった気がします。むしろ、「ロード・オブ・ザ・リング」の大ヒットが彼を一躍、スターダムに押し上げたのでしょう。
【 イライジャとの出会い 】
イライジャを初めて見たのは、「愛を翼に」という仏映画のリメイク作品でした。9才か10才頃かな?ぼっちゃん刈りでやけに目がクリクリと大きく、可愛い子役だな、というありがちな印象。ただ、ポスターにもなった草原を女の子と歩いている後頭部が妙に印象的でした。
決定的にファンになったのは、「ラジオフライヤー」という映画からです。母の再婚相手からの暴力にけなげに耐える幼い兄弟のお兄ちゃん役でした。現在日本でも深刻な問題となってる”幼児虐待”について描いてる非常に見ごたえある作品でした。
義父から幼い弟が暴力をふるわれているのに助けることができない・・・という切羽詰った切ない表情がとても上手く、真に迫ったものがあって演技達者な子役以上の何かを感じさせました。小さい頃のインタビューもちょっとだけ読んだことがありますが、とても賢い、親のしつけの良い(笑)子だな、と思ったものです。
その後、「危険な遊び」という作品でマコーレ・カルキンと共演します。この作品もなんとも複雑な後味が残る映画でしたが、ある意味子供の残酷さなどがよく出てて忘れられません。マコーレは、こういうヒネた子供役をやらせるとちょっとゾッとさせる上手さがありましたね。
イライジャは、ラブリー・フェイスですが、その大きな瞳をウルウルさせ耐える演技がとてもキマる子役でした。早い話、大人が求める、”イイ子”役が多かったのですが、求めてもそれがちゃんと演技に反映されない場合もままあります(苦笑)から、本当にイイ子ちゃんだったのではないかな?
ティーンエイジャーになっても映画の出演はコンスタントにあったようですが、「ディープ・インパクト」を最後にすっかり彼の作品を見なくなりました。そして記憶の彼方へ消えていくか、と思った矢先、「ロード〜」で大復活(笑)を遂げます。映画館で初めて予告を見たときに「ああ、これでイライジャもハリウッドの人気スターになってしまうなあ・・・」とちょっとだけ寂しくなりました。
願わくば、だいぶ時が経ってマフィア映画のワル役(しかも脇役で)かなんかで妙な存在感を出すような役者になって欲しかったんです。非常に勝手な願いだったのですが。まあ、あと10年後、そんなイライジャが見られることもあるかもしれませんね。。。
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