BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

時代劇の中の凛々しき少年達

嗚呼、美しき哉、大和の少年たち

物心ついた頃、最初に覚えてる時代物は、『笛吹童子』というTVドラマです。モノクロの映像だったようですが、どのバージョンのものかは定かでなく、ただあまりにも有名な”ひゃらーりひゃらりーこ♪”のテーマ曲が記憶に鮮明に焼きついてます。


髷姿に着物の美剣士、そして横笛と日本刀のなんとも言えない美しさ。そんなものに憧れて、日本刀のレプリカなどを振り回して遊んでおりました。いまだに歴史資料館などで鎧や刀を見ると見入ってしまうほど、日本物が大好きです。*1


怪傑ライオン丸』の小助*2のように忍者ぽい扮装も好きでしたね。着物の丈たくし上げ、ひざこぞうを見せて身軽な格好で動き回る少年隠密にも憧れたものです。私が子供の頃は、時代劇や特撮番組も花盛りでしたから、今思えば渋い大人向け?の番組もよく見ていたものです。


子連れ狼』などは、結構深夜に放送されており、たまにウッフン(笑)なシーンも目に入ったりして教育上よろしくなかったかもしれませんが、大五郎カットという奇抜な髪型が一際目を引き、また渋すぎる父子愛には一種の美学を感じました。

【 人気子役の宝庫、NHK大河ドラマ


NHK大河ドラマでは当時、人気の名子役などもよく起用されていました。私が全話制覇したのは、『おんな太閤記』、『峠の群像』、『独眼竜政宗』だけですが、子役でスタートする時は結構見てました。印象的だったのは、『徳川家康』の幼少期・竹千代を演じた加瀬悦孝君。この当時、なかなかの売れっ子の子役でしたが、華奢で繊細な顔立ちに知的なムードを漂わせた少年でした。(彼は『独眼竜』のほうにもチョイ役で出てました。)


今でも忘れられないのは、この竹千代と青年・信長の対面シーンです。馬に跨り、荒くれ武将で登場した役所広司さんのあまりのカッコ良さに幼き私もドッキューン!で、日本中にセンセーションを巻き起こしたものです。いまだにこの頃の役所さんを超える”信長殿”にはまだ出遭ってませんね。


独眼竜政宗』では、「梵天丸もかくありたい・・・」を大ヒットさせた藤間遼太君が記憶に残ってます。遼太君は、とっても純朴な顔立ちの少年でした。前歯もまだ生えそろえてなく、そのせいで台詞の言葉もちょっと聞き取りにくかったのに、眼帯も全体的なムードも妙に時代物にハマッておりました。


日本舞踊の藤間流の跡取り息子と聞いておりましたので*3独特の風格はこんなところに理由があったのか、と納得しました。後藤久美子ちゃんに隠れてしまったものの、少年期を演じた、島英二君もなかなか頑張ってましたし、武者顔の凛々しい面立ちで新鮮でした。


現代風なヤサ顔の美少年だとどうしても、戦国時代の荒々しい気風には合わないことが多いので、ジャニーズ系アイドルなどを起用する*4のは、実はあまり好きではありません。総集編でチラっと見ただけですが、『元禄繚乱』四十七士の討入りの場面での、のタッキー&翼君の対決シーンなんかは、本人達には申し訳ないけれど「アイタタタ、どうしようもないな〜(汗)」と思ったものです。


しかし、『義経』のタッキー(滝沢秀明)は、稚児衣装が良く似合ってなかなか品も感じられて良かったです。ようは素材をどううまく使うか、というところなんでしょうね。牛若丸を演じた神木隆之介君のミズミズしい表情は、目の保養でしたし、人気子役の持つキラキラ感が漂ってましたね。


第壱集は買ってしまいました。信じられないほど豪華な役者陣!

*1:かといって歌舞伎や能など本格的な芸術には疎いのが悲しいですが。。。

*2:メインキャラは3人。最年少のすばしっこい少年でした。

*3:今や立派に八世勘十郎という名前を継いで活躍中のご様子です。

*4:このパターンはかなり多いのですが。