BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

映画

オリバー!とオリバー・ツイストの世界(1)

このところ、映画&ミュージカル『オリバー』を立て続けに見る機会がありました。良く知ってるようで実のところ、ちゃんと覚えていなかった(汗)ということが証明されたストーリー。それは、 救貧院*1で生まれた孤児オリバー・ツイストは、劣悪な環境のもと…

強制収容所で愛を喪失した少年の話 「アイ・アム・デビッド」

少年の哀しみを静かに描写 最近『アイ・アム・デビッド』(米 '03年)という映画を見ました。ひまわりだらけの景色に立つ少年のポスターがとても印象的で、前から気になっていたのです。 ちらっと小耳にしたあらすじでは、そんな牧歌的な風景とは正反対に強…

忘れられない小説 本の中のいたいけな少年達

久しぶりに本の話題を。映像や音楽のみならず、書物の中に出てくるイメージとしての少年達もやはり気になる存在です。児童書や子供向け作品、名作の数々よりも記憶に留まるのは現代の小説が多く、愛情に飢える少年達が心に残ってしまいます。 (1)ボクの心…

悲劇の少年たち ジャッキー・クーガン

天才子役のその後は・・・ 私が一番心を動かされた子役と言ったら、ジャッキー・クーガン(Jackie Coogan 1914/10/26〜1984/3/1)を外すわけにはいきません。チャップリンの『キッド』の名子役です。 この100年あまりでも少年子役と言えば彼が筆頭と言っても過言…

とびきり楽しい曲「バッハ/クリスマス・オラトリオ」

【クリスマスを楽しく彩る名曲】 かつてバッハ自身が毎週のように曲を作って歌わせていたのが聖トーマス教会合唱団。今でもバッハは、彼等の主要なレパートリーとなっていますが、日本公演では大概、『マタイ受難曲』が定番という感じです。念願かなって、生…

「飛ぶ教室」の制服少年達

少年達のモデルは聖トーマス教会合唱団(トマーナコア) '03年の聖トーマス教会合唱団のコンサートで沢山のチラシに混じって、ある映画のチラシをもらいました。ドイツの作家エーリヒ・ケストナーの映画『飛ぶ教室』映画版の広告でした。 もともとドイツで大…

女の子の方が元気!な「アニー」

『E.T』と同時期に公開された『アニー』、日本テレビ系列で今でも毎年舞台化されてますが、実はこの映画のほうが子供心に大興奮した覚えがあります。子供ミュージカルなのですが、冒頭での孤児院での少女達のパフォーマンスがすごい!小さな画面ではあま…

ビバ!アメリカン子役特集 (その2)

我が家のお宝公開 先日、実家へ帰省した際に再会?してきたのが『E.T』で一躍有名になったヘンリー・トーマス少年のポートレート写真(画像参照)でした。 これは、まだ私が少女の頃、ヘンリー君に初めて書いた英語のファンレターのお返事に入っていた写…

やはり名作っていいなあ・・・ウィーン少年合唱団の映画

私の運命を変えた一冊 私が本格的に(?)ボーイソプラノや少年モノにハマッたきっかけは、竹宮恵子さんの『鏡の国の少年たち』という本がきっかけです。この本を初めて手にしたとき、まるで”頭の上で鐘が鳴る鳴る〜♪”というほどに自分の趣向をハッキリ自覚…

注目の主演2作目『星になった少年』 柳楽優弥

象使いになった少年、の実話 先日、柳楽優弥君の『星になった少年』を見てきました。タイでの長期ロケや宣伝予告などで、だいぶ前からいろいろと話題として取り上げられていたので、「象を操る柳楽君」が見られるのは楽しみでした。動物にスポットが当たる映…

映画「櫻の園」の淡い恋心(女×女編)

現実か幻想か、その曖昧さが心地良い '90年に製作された中原俊監督の映画『櫻の園』は、見始めた時から胸のときめきと懐かしさでいっぱいになりました。この映画は、吉田秋生の同名少女漫画が原作*1で、女子高の演劇部がチェーホフの「桜の園」を演じる文化…

ビバ!アメリカン子役特集 (その1)

【子役の中の子役、リッキー・シュローダー】 アメリカの名子役というと、真っ先に思い浮かべるのが『チャンプ』('79)のリッキー・シュローダーです。 中年ボクサーとその息子T・Jの熱い親子愛、「泣ける映画」の代名詞のようなこの映画、実はリバイバル作…

ちょっぴり期待ハズレ・・・コーラス

今年4/9の同日に都内で二つの映画が公開されました。一方は、文科省推薦のお墨付き映画『コーラス』。そしてもう一方は、限りなくシュミな世界?『バッド・エデュケーション』。この二つの映画の共通点は、意外なことにいくつかあります。キーワードは、少年…

アジア三大美少年は? (3)柳楽優弥

そして我等が日本からは、『誰も知らない』の柳楽優弥君を推薦!ズバ抜けた演技力はまだ獲得してない新人さんですが、あの眼光の鋭さ、それと反対に人懐っこい笑顔、この武器は超級ですね。カンヌ映画祭で主演男優賞を受賞したのは、是枝監督の演出のなせる…

アジア三大美少年は? (2)陳子強

もう一人は、『来来!キョンシーズ』に出演していたチビクロ役の陳子強君。彼は目元の涼しさ、美しさが際立っていて、可愛いけれども凛々しくカッコよい少年でした。「私が子供だったら、絶対恋しちゃうな」(笑)と当時思ったものです。 陳君の場合は、一家…

アジア三大美少年は? (1)マー・ミンウェイ

美少年は、何も欧米にばかりいるのではありません。アジアにもとっておきの美少年が何人もおります。但し、特に邦画の場合は、あえて美少年を子役に選出することを避けているのではないか?という気がします。 とりわけ、昭和生まれの監督は「男子はこうある…

「ベニスに死す」の裏側

【 オーディションビデオ「タッジオを求めて」 】 この「ベニスに死す」という映画については、映画よりむしろその裏側に2つの興味深いことがあります。一つは、ビデオ化された『タッジオを求めて』という作品。ヴィスコンティ監督が実際にヨーロッパ各地を…

邦画最初の?カルトムービー 『1999年の夏休み』

萩尾望都著『トーマの心臓』は、年代を超えて愛されている名作です。そしてこの漫画に触発された著名人も多かったようです。萩尾さん自身は、作品を映画/舞台化するのにそれほど積極的な気持ちはなかった、と書いておられましたが。 最初に映画化された『19…

ベアーズ、ベアーズ、ヤー!

元気になれる映画、がんばれ!ベアーズ 私が人生最初に見た洋画は「がんばれ!ベアーズ」だったと思います。とにかく、むっちゃくちゃ楽しくて劇場で幸せいっぱいの気分になりました。 今ビデオなんかで見ると普通に楽しい、と思うくらいなのですが、まだ「…

奇跡の美少女、テンテンちゃん

少女と少年のあいだに 少年達を追いかけている中で、たまにそこから脱線(笑)してしまうことがあります。それは非常に魅力的な少女を見つけてしまった瞬間などです。 少年期の少女と少年というのはたまにどちらがどう、と言えないくらい同じような魅力を持…

「ぼくのバラ色の人生」のとびきりピュアな世界

何故、こんなに泣けるんだろう? 1997年にベルギー・フランス・イギリスが合作した映画『ぼくのバラ色の人生』は、日本で翌年に公開されました。私は、初日の最初の上映に駆けつけ、胸を高鳴らせていた見ました。 この映画は、性同一性障害の少年を描いたス…

こんなはずじゃ・・・イライジャ・ウッド

日本公開映画の数がとび抜けて多かった名子役 タイトルは何やらネガティブですが、これにはわけがあります。映画に登場する名子役と言えば沢山いますよね。ちょっと思いつくだけでも 『キッド』 ジャッキー・クーガン 『小さな恋のメロディ』マーク・レスタ…