BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

2006-01-01から1年間の記事一覧

ボーイズ・エア・クワイア(2) バロウズ兄弟の黄金期

コナーのテレビ出演から 先日、書棚の片付けをしていたら'04年のボーイズ・エア・クワイア来日公演のパンフレットが出てきました。 その中には、コナー・バロウズの『少年のレクイエム』収録秘話というものがあり、レコーディングの終わりの頃に変声を迎え、…

ボーイズ・エア・クワイア(1) 元祖ヒーリング系ボーイソプラノ

それはコナー・バロウズから始まった! 日本でもここ最近、リベラやThe CHOIRBOYSなどヒーリング系ボーイソプラノが大活躍するようになってますが、その走りとなったと思われるのがボーイズ・エア・クワイア(BOYS AIR CHOIR)だと思います。 '97年にひっそりと…

彗星のように現れた韓国のテナー歌手

昨年末の『紅白歌合戦』には、ユーミン(松任谷由実)が海外中継で出演しました。その時、アジアの名だたる歌手と一緒に歌った”Smile again”、この時のTV画面を見てビックリしました。 紅白については年々興味が薄れていたので、あまり前宣伝を知らずにい…

オリバー!とオリバー・ツイストの世界(2)

名作ミュージカル映画! 『オリバー!』 ポランスキー監督の『オリバー・ツイスト』を見てから、'68アカデミー賞受賞作『オリバー!』を見返したくなりました。金髪のとろけるような美少年、マーク・レスターの出世作ともなった、このミュージカル。舞台がイ…

オリバー!とオリバー・ツイストの世界(1)

このところ、映画&ミュージカル『オリバー』を立て続けに見る機会がありました。良く知ってるようで実のところ、ちゃんと覚えていなかった(汗)ということが証明されたストーリー。それは、 救貧院*1で生まれた孤児オリバー・ツイストは、劣悪な環境のもと…

ウィーン少年合唱団の迷(?)曲集

忘れられない、愛すべき珍品たち ウィーン少年合唱団のファンになって間もなくの'81年頃、3枚目となるLPを買いました。草原を歩く少年達の麗しいジャケットに惹かれて買った『愛唱歌集』。現在は『世界をめぐる ウィーン少年合唱団』という廉価盤*1になっ…

強制収容所で愛を喪失した少年の話 「アイ・アム・デビッド」

少年の哀しみを静かに描写 最近『アイ・アム・デビッド』(米 '03年)という映画を見ました。ひまわりだらけの景色に立つ少年のポスターがとても印象的で、前から気になっていたのです。 ちらっと小耳にしたあらすじでは、そんな牧歌的な風景とは正反対に強…

天使の歌声・少女版 シャルロット・チャーチ

あの娘はいずこに? 「天使の歌声」という形容詞は、ついついボーイ・ソプラノの特権と思ってしまう癖がついてますが、少女歌手にも多く使われています。ボーイ・ソプラノのガラス細工のような透明感とは異なり、どこかしら地に足をつけたような逞しさ(笑)を…

ウィーン少年合唱団の弟分 ウィーンの森少年合唱団

素朴な味わいが魅力 ウィーン少年合唱団とソックリな名称と歌唱スタイルで日本にも馴染みのウィーンの森少年合唱団。セーラー服と制帽までソックリですが*1、どちらかというとウィーン少年合唱団よりも可愛らしいイメージで弟分といった存在です。 最近は来…

ボーイソプラノ・ユニット登場! THE CHOIRBOYS

聖歌隊出身の少年グループ ボーイズ・エア・クワイヤー(BOYS AIR CHOIR)、リベラと続いて世界でもボーイソプラノ・ブームが静かに巻き起こっている感があります。もちろん、映画『コーラス』の成功も偶然ではないでしょう。 星の数ほどある(?)ポップス…

ウィーン少年合唱団来日組 エドアルト君の思い出

ウィーン少年合唱団団員との短い交流 ※前回記事の続きです。淡々としたミサが終わり、建物の外に出るとこれまた閑散とした雰囲気。テレビなどで家族が迎えにくる模様*1や観光客が溢れかえって撮影している光景などを思い描いていたのですが、 シ〜ン。。。(…

ウィーン少年合唱団のホーフブルク礼拝堂ミサ

礼拝堂ミサ体験記 ウィーン少年合唱団の紹介記事で必ず書かれていると言ってもいい、ホーフブルク王宮礼拝堂でのミサ。彼等の毎日曜の”お勤め”でもあります。私がウィーンでこの礼拝堂ミサに行ったのは、'90年2月頃だったと思います。子供の頃から憧れだった…

来日ソリスト列伝 ペーター・マティアス

ああ、麗しの君はたくましき村娘 私が最も印象深いウィーン少年合唱団の来日公演は、'92年のシューベルト・コアです。'80年代の来日組の素晴らしい演奏をビデオで何百回も見返し、'89年の名演奏の記憶も鮮烈だった頃。いやが応にも盛り上がりまくり。 予約し…

ボーイズグループの夜明け(2) FLAME

あっぱれ!JUNONボーイズ w-indsより少し遅れて登場したFLAME。彼等のことはまず、JUNON誌をパラパラとめくった時に自然と目が留まりました。 その時は、幾多の美形男優を生み出したジュノンボーイ・コンテストから選ばれた4人でグループを…

ボーイズグループの夜明け(1) w-inds

彗星のように現れた3人組 九州出身のVocalボーカル橘慶太君と札幌出身のダンス緒方龍一君、千葉涼平君のユニットw-indsが渋谷のホコ天で活躍していると知ったのは2001年のこと。 デビューCDとその紹介記事が目に留まってとても気になりました。まずBOYSグ…

忘れられない小説 本の中のいたいけな少年達

久しぶりに本の話題を。映像や音楽のみならず、書物の中に出てくるイメージとしての少年達もやはり気になる存在です。児童書や子供向け作品、名作の数々よりも記憶に留まるのは現代の小説が多く、愛情に飢える少年達が心に残ってしまいます。 (1)ボクの心…

大衆演劇の華、元祖!チビっ子玉三郎 白龍光洋

花の命は短し 私が「チビっ子玉三郎」というネーミングを初めて知ったのは、'84年頃のことです。当時、大衆演劇の若葉しげる劇団に所属していた白龍光洋君(現:嘉島典俊)がきっかけでした。11歳という若さでありながら、色気のある女形ぶりで、一瞬でトキ…

世界初録音されたボーイソプラノ アーネスト・ロウ

アーネスト・ロウ(ERNEST LOUGH 1911/11/11〜2000/2/22)というボーイソプラノの名前を知ったのはかなり前のことだと思います。しかし、実際にその歌声を聴いたのは、それからだいぶ経って中古レコード店で彼のソロLPを偶然見つけたからです。 その後、現…

夢見るビューティ・ボーイの画 田口智子の世界

絵の中の透き通る瞳の少年達 夏に実家に帰省したとき、書棚を見ていてふと思い出したのが田口智子さんのイラスト画集『Opium(オピウム)』でした。この本を購入した当時から随分月日が経っていたので、今はどんな活動をしてるのかしら?と思い、AMAZONを検索…

悲劇の少年たち ジャッキー・クーガン

天才子役のその後は・・・ 私が一番心を動かされた子役と言ったら、ジャッキー・クーガン(Jackie Coogan 1914/10/26〜1984/3/1)を外すわけにはいきません。チャップリンの『キッド』の名子役です。 この100年あまりでも少年子役と言えば彼が筆頭と言っても過言…

イギリス出身の「星の王子様」、ジョゼフ・マクマナーズ

少女と見まがう美貌とキュートな歌声 2005年12月5日に発売された、ジョゼフ・マクマナーズ(Joseph McManners)君のオリジナルアルバムは久しぶりにときめいたCDでした。まずジャケットの「この美少年ぶりを見よ!」という感じが憎らしい(笑)。 サラサラ…