ここ最近、ちょっと生活に疲れていた挙句、映像の世界にどっぷりとハマり、すっかりご無沙汰となってしまいました。少年合唱は、ライフワークなので地道に淡々と・・・。多少浮気していても(笑)こんな私を見捨てません。その安心感と気の抜けた感じでいると、とんでもない金脈に巡り会うこともあり。
AKSEL RAYKKVIN。彼の歌声を一フレーズ聞いただけで、まず「好き!」となりました。1度全編流して、いかにもボーイソプラノのソリスト集といったタイプの曲がズラリと並んでいるなあ、と苦笑しつつも”超絶技巧系”とか”ガチガチの正統派”とも違う、ヌけるような気持ちの良い声に圧倒されました。
質問 | 回答 |
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生年月日 | 2003/4/11 |
出身国 | ノルウェー |
所属 | 国立オペラ・バレエ児童合唱団、オスロ大聖堂聖歌隊 |
主な活動 | オペラ、コンサート |
趣味 | サッカー |
一度で飽き足らず、2回通して聴いてしまうようなクセになる歌声。力みが全くなく、本当にリラックスさせてくれます。それでいてテクニックはなかなかのもの。揺るぎのないソプラノにウットリして、その心地良さを最後の曲まで全く逃がさない。おお、なかなか魅力的なトレブル(溜息)。
何度か聴き返していてふと気が付いたのは、AKSELの声は、'60年代伝説のトレブルソリスト、Simon Woolfを彷彿とさせるということ。ところどころですが、Aled Jonesも入ってるかも!どおりで気に入るわけだわ。
日光の少ない(と言われる)ノルウェーの日差しを思わせる優しさと透明感満載で明るい歌声、それでいてちょっと哀愁なんかも漂わせている、心憎い彼。今まで何十人のトレブルが歌ってきた定番の「Bist du bei mir」「How beautiful are the feet of Them」のような曲が、まるで別物のように新鮮に響いてくることに驚きました。
特に気に入ったのはヘンデルの「Lascia ch'io pianga」。この曲は、どのトレブルが歌っても切なくて必殺泣きのバラードなのですが、艶やかでも決して重くないAkselの声で聴くと、別の感慨があります。そして、耳なじみのモーツァルトの「Voi,che sapete che cosa e amor」、生き生きと滑らかに歌いまくってます。
アルバム録音当時は、12歳だったんですね。それまでかなりの経験を積んできていたみたいです。オスロ大聖堂聖歌隊に加入しようとしたのは、6歳より前だったとか。男女問わず多くのクラシックソリストを好んでいる感じからしても、彼はそのままクラシックのアーティストを目指す感じですね。大人になっても息の長い歌手として成功する可能性すら感じます。その前にどれだけトレブルのアルバムを発売してもらえるか。期待を持って見守りたいと思います。
- アーティスト: AKSEL RAYKKVIN
- 出版社/メーカー: SIGNUM
- 発売日: 2016/10/07
- メディア: CD
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