BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

ウィーン少年合唱団 来日公演中止

やはり、というべきでしょうか。大変残念なニュースですが、ウィーン少年合唱団の今年の来日公演が全て中止と発表されました。4月1日付、JAPANアーツの公式サイト・ブログでの発表です。今年は2年ぶりに東京公演のチケットをとって楽しみにしていただけに、二重のショックです。


公式サイトには、「東北関東大震災の影響による客観状況を考慮し、来日を断念いたしました。」との文言がありますが、収束の兆しが見えない福島原発放射能汚染を恐れてということが99%間違いないでしょう。大震災の影響というならば、GWには東北新幹線の復旧も進みますし、ウィーン少年合唱団は、東北での公演予定がもともとないのですから(悲しいかな)影響はないわけです。


少なからず関東での計画停電も公演を困難にしておりますが、地震津波だけであれば、関西以南でチャリティーコンサートに励む、ということで日本ツアーの可能性は皆無ではなかったと思われます。原発事故については、ヨーロッパ各国でも国外避難を要請しているくらいです。今の状況は、大人でも怖いのに、幼い団員達を”危険な日本”へ飛ばせるわけがない・・・。


長い付き合いで、最大の顧客でもある日本に対して、精一杯の友情&誠意を示してくれて現地でのチャリティーコンサートを4月14日に開催してくれる、ということですが、せめてその映像だけでもどこかで見せてもらえたら嬉しいですね。


福島県で避難をしなければいけない多くの人々や、事故以来、ずっと汚染され続けている大気・海水・土壌・食物を考えると、やり場の無い怒りがこみ上げます。ウィーン少年合唱団の子供達は、日本の地を踏まなければ放射線を浴びずに済みますが、福島に住む子供達は、全員が避難できるわけではありません。それどころか、刻一刻と放射線は、東北一帯や関東圏にも悪影響を及ぼし続けています。


いつかまたこぞって「日本に行きたい!」と海外のアーティストが言うような日本になって欲しいものです。一方で、こんな困難な時期にも関わらず、あらゆる援助活動をしてくれている国内外のアーティストには頭が下がる思いです。当たり前に思って気付かないでいた人々の善意に日々、感動をして・・・。最大の苦難は、もしかしたら最大のチャンスなのかもしれません。


話を戻しますが、チケットの払い戻し手続きは、何かと面倒な作業です。私はチケットサイトの販売で購入したのですが、チケットの発券方法によっても払い戻し方が違っていて、紛らわしいです。こういうのもボタン一つでピッとはならないものかしらん。しかし、海外アーティストの公演がほとんど中止となるというのは、チケット販売業者や招聘先でも大損害なわけですね・・・。一体いつまで続くやら。