震災でテレビを買い換えてはや2週間、テレビっ子状態です。朝と夜にNHKニュースを見るのは震災以来の定番で、情報番組やドキュメンタリーも好きですが、今季はドラマも2本見てます。大河ドラマの『江』は、当初かなり期待していたのですが、現代テイスト過ぎて放置プレイ気味(汗)。
今夜も日曜の同時間帯に放送されている、「JIN 仁」の続編と「マルモのおきて」を見てます。特にあまり期待しないで2話から見た「マルモ」が人気子役芦田愛菜ちゃんと鈴木福君の愛くるしい演技と個性派役者・阿部サダヲさんの組み合わせで、かなり面白いです。「JIN」は裏番組録画で後から見てますが、「マルモ」はリアルタイムで視聴。単純比較はできませんが、私の楽しみ度には、それだけの差があるということです。
【JINのここがちょっと・・・】
「JIN」は、パート1よりも幕末の激動史をドラマに絡ませようと躍起になっているせいか、ちょっと雑然としてて話しにのめり込めない感じです。特に坂本龍馬(内野聖陽)がアツイ。熱演すぎて暑苦しいくらい。ちょっと前にいろいろスキャンダルで騒がれて、起用を危ぶむ声もあったせいか、ありったけの情熱を込めてるウッチーの気持ちも分からないでもないのですが、もう少し抑えて抑えて、という感じです。
私自身、幕末モノは”薩長英雄伝”状態が嫌いで、そういう場面が出てくると著しくテンションが下がってしまうため、「早く南方先生の医術に戻って〜。」と思いながら見てしまいます。しかし、未来と過去を結ぶ”謎”の部分はなかなかジラされていますね。サキちゃんとの恋愛も焦らされつつ・・・。それにしても役者達の演技は、総じてみんな力みすぎな感じもあってちょっと疲れを感じます。
そういえばこれまでのところ、毎回子役が登場していますね。なかなか達者な子役が多いのですが、「ファミリー層を狙っているのかしら?」と思うこともあったり。肝心のドラマ部分でグイグイ引き込んで欲しいところです。
【マルモのおきて】
「マルモ」のほうは、亡くなった親友の双子の子供を預かった独身男の奮闘記。血の繋がりのない、二人の子供を周囲に隠しながら育てるうちに”そこはかとない父性”に目覚めていく主人公護(マモル)というオーソドックスなストーリー。昔から洋の東西を問わず繰り返しテーマに選ばれていたものですから、子役の演技に微笑ましく思ったり、ホロリとさせられたり。
サダヲさんは、もともとどんな役を演じてもアクの強い役者さんですが、このドラマでは目の綺麗さにハッとさせられることが多いです。ビー玉のように透明で、微笑みと戸惑いの演技を両立させたような表情が最高。とにかく一瞬で表情がコロコロ変わって目が離せません。父親役がこんなに似合うというのは意外でしたが、演技達者な子役に負けてないのが凄い。
愛菜ちゃんの天才子役ぶりはつとに有名ですが、彼女の場合はもう「小さな女優」と言っても良いほどの安定感があって、泣きの演技は分かっていても気持ちよく泣かされます。大人が求める子役の演技以上のものを毎回提示するというあの”集中力”が素晴らしい。
10歳を過ぎた頃に今の無垢なムードが残っているかどうかはちょっと不安が残りますが、しばらくは順調に引く手あまたの女優さんでいくでしょう。トーク番組での受け答えなどを見ると、むしろ可愛い子供のレベルではなく、自分の価値をちゃんと分かった上で対応してるなあ、と感じます。少なくてもお仕事の中で、子供扱いは全く必要ないですね。
福君のほうも、ぽわーんとした雰囲気が魅力の子役です。やや”天然”ぽくて、愛菜ちゃんより背は高くても頼りない弟という役回りをとても自然に演じています。名女優(笑)愛菜ちゃんを邪魔せずに、ちゃんと生かしながらもよく見れば負けないほどの名子役ぶり。いやはや揃いも揃って恐ろしい子役達です。
今回(4話)は、小学一年生の教室風景が初めて登場しましたが、どの子役も6歳やそこらで、一定レベルより上、の巧い演技をしているところがまたオソロシかったです。わが子を売れっ子の子役に!という母親達の情熱を感じてめまいが・・・。(子役養成の劇団ってさぞかし入会金高いんだろうなあ、とか競争熾烈そう、とか。)
とにかく「マルモ」は、面白い。子供っていろいろと面倒なこともあるけど無邪気で可愛いなあ、と日本のドラマに王道な魅力があります。それなら何故にこんなに毎日、子供の虐待や無関心が報道されているのか、という矛盾もないではないですけど、子供の周りの大人達が皆、物分りの良いイイ人ばかり、で親代わりの護の経済力も子育てがなんとか可能、という逃げの一手で曖昧に成立させてしまってます。
深刻でなく、人情モノとして愉しんでそれでオーケイなドラマ。その潔さで理屈抜きに楽しんでいます。エンディングで愛菜ちゃんと福君が歌い踊る「マル・マル・モリ・モリ!」は、目尻が下がりまくりの愛らしさで、ドキューン!です。これで今年の「紅白」も狙っているのでは!?
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2011/06/03
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 58回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
- アーティスト: 薫と友樹、たまにムック。
- 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
- 発売日: 2011/05/25
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 630回
- この商品を含むブログ (43件) を見る
- 作者: 芦田愛菜と愛菜プロジェクト
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/12/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 70回
- この商品を含むブログ (14件) を見る