BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

世界が熱狂!ジャスティン・ビーバー

彼のトンデモ人気は摩訶不思議

ジャスティン・ビーバー

昨年の12月頃、HMV店でふと目に留まったCDがありました。ジャスティン・ビーバー(JUSTIN BIEBER)という見慣れない少年の横顔。15,6歳くらいに見えたので、「こりゃ変声後かな?」と思いつつも、わざわざ新作コーナーにも置かれているほど話題作らしいので、早速試聴。すると予想を裏切って変声前のポップな歌声が響いてきました。


7曲ほどのミニアルバム「MY WORLD」、値段も安いし即購入したものの、ラジカセで一回流して「ふう〜ん、まあこんなもんかな。」という感じ。私の場合、ゾッコンになる歌声は、ほとんど最初の1回で決まります。(ということで、しばしお蔵入りに・・・)その後、ああ車の運転でバックミュージックに使おう、と思い出し、もう一度流してみたら、「あ、意外に楽しいわ、コレ。」と少し見直しました。


また最近、国内盤の発売も決まったんだなあ・・・と思っていたら、つい最近「めざましテレビ」でも彼の来日公演の様子なんかが紹介されていて、どうやらコヤツ(笑)只者ではない人気者らしい、ということを実感。YOUTUBEでの自作動画(歌う姿をアップ)が火付け役でTWITTERフォロワーが200万以上という、時代の申し子のような彼。'94年カナダ生まれの16歳でありながら、まだ変声していないというのもすごい。


最近の写真を見ていて、ダニー・オズモンドの少年時代に面差しがソックリと気付きました。眉毛が濃くて、目がクリクリとしていて、”美少年”というよりキュートな男の子タイプ。手の届かないスーパースターというより隣近所のちょっと可愛い男の子がデビューしたような庶民的なムード。アメリカで人気が出るのは、やっぱりこのタイプなんですよね、ティーン雑誌の表紙でビックリするような美少年にお目にかかれたことはほとんどなく、案外ジャニーズ天国の日本とそう変わらない感じです。


もちろん天性のリズム感の良さも相俟って、どんな曲も歌いこなせていますし、PVでは、その大きな瞳に惹きつけられ説得力もある様子。ただ、私の思う「天才的な少年歌手」タイプとはちょっと違うかな。私自身は、哀調を帯びた熱唱型の少年が好き&オリジナリティ重視なので、どちらかというとヨーロッパやアジアの少年歌手のほうがしっくりくる感じです。


ビーバー君は、(ボーイズグループも含め)アメリカで10年に1人くらいは必ず出てくるような「歌の上手いティーン歌手」の成功例と見えてしまう。但し、彼の公式バイオグラフィで、「僕はとても貧しい家庭で育ったんだ;普通の人なら持っているようなものも持たない生活を送ってきた。それが僕を人間的に強くしてくれたと思うし、僕の人格形成の要素になっていると思う。」と語ってることに少し感動を覚えました。その他の発言も、なかなかシッカリ者の印象です。


そんな生い立ちのため、歌を習うことはもちろん、楽器やダンスなども自己流で身につけたようで、その裸一貫(?)な姿勢は、ファン達に前向きな勇気を与えてくれるでしょう。PVを見ても、あまり背伸びしてない年齢相応の少年代表に見えます。それにしても、アメリカの少年歌手のPVって、どうしていつも同年代の女の子とイチャイチャする映像ばっかりなんだ?って辟易しちゃう部分ありますけど。少年が歌うラブソングとなると、まるで判を押したようにワンパターンなのがネックです。


世界中で加熱するビーバー人気は、どのくらい続くのでしょうか。変声期の壁を越えることが一番重要ですけれど、歌い手としてより、総合的なキャラクターが人気のようなので、そのまま庶民のアイドルとして人気を持続していく可能性も高いですね。まずはなんだかんだ言っても、少年歌手びいきなんで、買わせていただきます(笑)、日本盤CD。NHKMUSIC JAPANに5/23に出演するようなので、そちらも見逃せないし。


◆'10.5.19追記:日本盤CDが届きました。気のせいか、輸入盤より音質も向上してるような(錯覚だろうけど)・・・。ミニアルバムより、曲数が多く聴き応えがあります。クセの無い声質なので、とっつきやすくていいですね。ビーバー君の成功で、久しぶりに少年歌手ブームがやってきそうなのが何より期待しちゃうところです。


www.universal-music.co.jp


マイ・ワールズ~デラックス・エディション

マイ・ワールズ~デラックス・エディション

アメリカで発売された2枚のアルバムを網羅した2枚組アルバムです。既に購入していたミニアルバムが全曲入ってて、ちょっと損な気分ですが、ボーナストラックとDVDという分かりやすいおまけに今回も釣られてしまいますわ、ワタクシ。


ビバ!ビーバー (マーブルブックス)

ビバ!ビーバー (マーブルブックス)

いわゆるヒストリー・ブック、生い立ち本ですね。ジャスティン本人の伝記(この歳で半生を語るとは!)も、発売予定のようですが、この本はライターがまとめたものです。写真ページも20頁くらいあります。水着姿を見ると、まだ無毛、ツルツルの子供のお肌に驚愕。