BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

典型的なアメリカン・キッズ・アイドル アーロン・カーター

ニック・カーターの”美形”弟くん

アーロン・カーター

アーロン・カーター(Aaron Carter)の日本デビュー盤CD『アーロン・カーター』が発売されたのは、'98年のことです。おそらく雑誌かなにかで彼のことは耳に入ったと思いますが、金髪のサラサラヘアのこの美少年は即刻、私の興味を引きました。


バックストリートボーイズ*1ニック・カーターの弟という紹介は、当然のことながら紹介文についていましたが、アメリカのボーイズグループ(といってもほとんどガッチリ体格の青年達)には、昔からほとんど食指が動かないため、ふーん、という程度の認識でした。


もっとも、バック・ストリートボーイズCDジャケットでニック・カーターは唯一気になる金髪美形さんだったので、アーロンもかなり美形に成長しそうな子供だな、と思ったものです。


CDのほうは、なかなか楽しくていかにも!キッズシンガーにありがちなポップなアルバムでした。オリジナルソングと数曲のリバイバル*2が入ってて、とにかく気分がホットになるような楽しさです。


アメリカの少年歌手は、歌唱力で聴かせるタイプと雰囲気盛り上げ型と2パターンに大きく分かれると思いますが、間違いなくアーロンは後者でしょう。それでもとにかく気持ちが良くなることは大切なことで、それだけでも価値があるアルバムです。

【サイン会 in 池袋】


そのアーロン君、日本でも数年前コンサートを開きましたが、'98/6/25にデビューキャンペーンイベントとして池袋サンシャイン60にやってきました。当時若干10歳。2曲ほど歌い踊ってました。確かCRUSH ON YOUSHAKE ITだったと思います。SHAKE ITは一番好きです。


少しのインタビューに答えて、最後は(時間的にも長い)サイン会がありました。なかなかの人混みで当然のことながら、若い少女達も多かったです。私は後ろの方で見ていたので、彼の歌う姿はあまり見えなかったのが残念です。


しかし、激しいサウンドで踊りまくるアーロンは、もっと若い頃からコンサートの前座で歌っていたりしただけあって、とても落ち着いてて度胸が良いのに感服しました。「おそらく、この子は幼いながら”仕事”としてちゃんと認識して日本にもやって来てるんだろうなあ」と思い、アメリカの徹底したショービジネスの世界を思いやるほどに。


サイン会での表情も、かなり大人びててしばらく観察してるだけでも興味深かったです。何か語りかけるファンには、ゆったりと回答をし、時折伸びた髪を掻きあげ、ちょっとけだるそうに(笑)対応してました。


確か車椅子のファンがいたと思うのですが、そういうファンには誰も何も言わなくてもごく当たり前のように立ち上がって傍に寄っていきました。こういうところの紳士ぶりには、本当に脱帽しますね。


変声期を過ぎた頃の「AARON'S PARTY」のCDとビデオも持ってますが、昔からの持ち味はあまり変わらないもののあまり強い個性を感じず、それっきりとなりました。しかし、アーロン君自体、まだまだ美形のまま成長してますので、これからポップス界でひと花咲かせてくれるかもしれません。



こちらが2000年発売のCDです。
 
アーロン・カーター

アーロン・カーター

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デビュー直後の1stアルバム。


◆2022.11.06 追記:なんとあの金髪の可愛い少年のアーロン・カーターが早逝してしまいました。まだ34歳の若さとは。少年時代の面影がありつつも、全身の入れ墨や薬物中毒、長男誕生とあまりに情報があり過ぎて頭がついていきません。子役もそうだけどアメリカで少年時代に一瞬売れるとこんな悲劇が多いのだろうな・・・。
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*1:全世界で人気のBOYS・グループ。しかしながら、私が初めて見たのはつい先週でした。

*2:ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックまで有