BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

ラテンのスーパー・スター、ルイス・ミゲル

少年から大人へ、破格の成功

ルイス・ミゲル

このブログで、当初から書きたかった少年歌手の一人がルイス・ミゲル(Luis Miguel 1970/4/19生)、その人でした。現在も尚、ラテン歌手といえばまず名前が挙がるほどのスーパースターだと思うのですが、日本では意外と”知る人ぞ知る”存在のようです。


とはいえ、私自身も彼についてはそれほど情報量が多くなく、しかも興味があるのが少年時代限定という状態なので、彼の偉大な業績などすっぽり抜けてしまっています(あしからず)。ひとまずごく簡単なルーツを拾ってきたので、列記しておきます。

ルイス・ミゲルの経歴

    • プエルトリコ生まれのメキシコ人
    • スペイン人歌手の父ルイス・レイとイタリア人女優の母マルセラ・バリスティとの間に生まれる。*1
    • アレハンドロとセルヒオという弟が二人。
    • 12歳の時、「1+1=2 Enamorados」でデビュー。
    • '82年 "Ya nunca mas"で映画デビュー。劇中歌は大ヒット。
    • '84年 シーナ・イーストンとのデュエット「Me Gustas Tal Como Eres」でグラミー賞を獲得。以後、受賞は数知れず。
    • '85年 「さよならアモール」(PALABRA DE HONOR)で、日本デビュー&来日。
    • '91-'92年 アルバム"Romance"を発売。世界中で大ヒット。

【度肝を抜かれた美貌】


ルイス・ミゲルという少年歌手を知ったのは、'85年の彼の来日がきっかけです。「明星」(現:MYOJO)などのアイドル雑誌に小さな記事が載り、そのあまりの美少年ぶりに度肝を抜かれたのです。いかにも愛くるしいブロンドの美少年達とは違って、石膏のギリシア彫像のように整った美しい顔立ちと透き通る蒼い瞳、どこか親しみを感じさせる黒髪が見事に調和していました。


即、電光石火のごとく(笑)シングルレコードを購入しました。同じ頃、テレビ出演したルイス君(まさにイケメン!)も見た記憶があります。喜び勇んでレコードをかけてみたものの、聴こえてくる歌声は、鼻にかかった変声期後の低いトーンで、サビではこぶしのような特有の唸り声が響きわたりました。


顔立ちは、少年時代の柔らかさを秘めているのに、170cmのスレンダーな体つきは、大人への過渡期を感じさせ、「もうちょっと早い時期を見たかった。」と少々失望感にも襲われて・・・。そのしばらく後に、遡った12歳当時の写真(これまたトビキリの美少年!)を見てからは、ますます彼の幻の歌声に恋焦がれてしまいました。

【並ならぬ才能&色気】


デビューは、11歳〜12歳頃でソロアルバムも数枚発売された、と知ったのですが、LPということで手に入れることは不可能と思われました。かろうじて輸入CD店のラテン・コーナーを漁って、ベスト盤「14 Grandes Exitos」を1枚見つけた程度でした。このCDはなかなか楽しめたのですが、最初の頃の若々しい歌声が果たして彼の全盛期の歌声なのか、と謎のまま。


しかし、ネット時代の到来により、復刻盤CDを手に入れることができるようになり、夢が思わぬ形で叶ったのです。今度こそ体の芯が熱くなるほどの感動がありました。果たして「彼の少年時代の歌声は?」という長年の疑問は、(前述のベスト盤の冒頭の歌声で聴いた)ややハスキーで艶やかな歌声&勢いがつくとまさにセーブしきれないのではないかと思うほどの激しい歌唱力、という解答で納得がいきました。


最近になってYouTubeにも少年時代の映像のみならず、膨大な量の”歌うルイス・ミゲル”を発見。スペイン語圏で絶大な人気を誇るスーパースターぶりを実感しています。彼が他の少年と大いに異なる部分は、少年時代から漂う並々ならぬ色気、ただの清純な二枚目ではなく「女たらし」を地で行きそうな(笑)ツワモノぶり。


そのサービス満点の笑顔や伸びやかな歌声の奥に燃える”ラテンの血”は、ナイスミドルとなった今尚、健在のようです。



日本未公開作「ya nunca mas」から。愛する母を失い、父親からの愛に飢えた少年が事故にあって・・・という昔よく見たようなタイプの映画のようです。この曲が大ヒットしたのは納得です。ルイスの演技力もストレートでパワフル、歌い終わりの泣き顔には心奪われました。全編見たいなあ〜。



こちらは、ものすごくアイドルチックな(笑)映像。このなんだかビミョウなコスチュームと、眩しい(笑)振付が西城秀樹のようでウケます。12歳にしてこのナルシストぶりと見事な入り込み、今のアイドルにも見習って欲しいものです。

参考サイト:http://www.cosmos.ne.jp/~anpauza/entreluismiguel.htm
Luis Miguel - Wikipedia


Directo Al Corazon

Directo Al Corazon


Un Sol

Un Sol

その昔、お子様でありながら、釘付けにされた美貌(笑)です。この2枚は、かなりデビューまもなくの頃なので聴きやすいです。変声期に入ると、一気に数オクターブ低音化していきます。


Romances

Romances

10年前に発売されたCDですが、すでにナイス・ミドル。少年期とはまた全然違う歌声になってますが、ラテン特有の熱さはピカ一かも。私生活でも浮名を流しつつも、グラミー賞など数多く受賞する有名歌手へと変貌。

*1:家庭環境は、あまり恵まれていなかったようです。