BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

Hey! Say! JUMP 東北スペシャルイベント レポ

今月に入ってまもなく、Hey Say Jumpの無料イベントを告げる一通の葉書が届きました。セキスイスーパーアリーナで、東北のファンを招待して開催されるというこのイベントは、昨年この会場で開催されるはずだったものの、東日本大震災で中止を余儀なくされたHey Say Jumpのコンサートの代替イベントの意味もありました。


葉書には、ミニライブやスペシャルな”何か”を予告する内容が記載されていました。平日の18時スタートということで、若干躊躇しましたが、頑張ってきた自分へのご褒美を兼ねて(笑)参加することにしました。ナマのHey Say Jumpは、約2年ぶり。今年もGWに予定されている横浜アリーナコンサートも頑張れば行けなくはなかったですし、それ以前に遠征すればメンバーには会えたでしょう。


ただ何か自分の中でひっかかりがあって、震災後、「地元で最初にHey Say Jumpを見たい」という気持ちが募りました。それは私だけの思いではなく、メンバーも同じだったようです。コンサートツアー前に、これだけ大規模なイベントを無料で開催する太っ腹ぶりにも驚かされましたが、まさかのスペシャルプレゼントもありました。


仙台から1時間ほど郊外に出た利府町にあるセキスイスーパーアリーナ。3年前のコンサートでは、シャトルバスを使いましたが、今回はマイカーで独り気ままにGO!いや、気ままに・・・の割には、交通量多いわ道は分からんわで、結構冷や汗ものではありましたが何とか現地に到着。いつものコンサートよりは、若干地味め(?)な子が多いのは、やはりフルライブではないからでしょうか。


3年前の懐かしい知念君のウチワを持っていくのもちょっと勇気が要りましたし・・・。その知念君については、ドラマ「最高の人生の終り方」で、大学生役を演じていたのが印象的でした。水商売のバイトをしている女友達を庇おうとする、なんて騎士ぶりを発揮しており、ちょっと見ない間に随分大人になっていて驚愕したものです*1。それでも、ジャンプのメンバーの中に入ると、いつもの”キュートな弟分”にかえってましたね。

【イベント】


「Ultra Music Power」でイベントはスタート。白地に黒の模様が入った衣装を着て、Hey Say Jump9名が登場。バックダンサーがいなかったので、ちょっと寂しい気がしましたが、それだけメンバーに集中して見られるというもの。数多く企画をこなさなければならないコンサートとは趣向が異なり、メンバーは、皆リラックスした表情をしていましたね。


2曲目「Dreams come true」が終ると、舞台中央に集まり、自己紹介を含むMC。メンバー間の掛け合いも手馴れた感じで、やっぱり成長したなあ、と秘かに感心しておりました。自己紹介では、お互いチャチャを入れながらも和気藹々と喋ってて、あまり内容を思い出せなかったりしますが(汗)、最初は、地元出身の八乙女君が、大きな声で「ただいま〜!」と挨拶。


知念君については、他メンバーから「成長したよね、どの位成長した?」「どの位身長伸びたの?」「背のことは言わないでやって!」「でも知念は、カワイイよね〜。」と好き勝手な言葉が飛んでました。相変わらずの愛されキャラ。「決め台詞、噛むなよ。」と突っ込まれてる高木君とか。もちろん、「(近い将来)必ず東北でコンサートをするよ!」という約束もありました。


MCが終ると、企画の第二弾は客席にメンバーがばらけて発ち、突撃質問コーナー。結構たっぷり時間をとり、20分くらいあったような。舞台中央に有岡、アリーナには、山田・知念・岡本・中島、スタンドには、藪・八乙女・高木・伊野尾という顔ぶれ。突然のことに場内騒然、ファンの歓声や興奮ぶりが凄かった。


メンバーは、自分の受け持ちエリアのファンを無作為に質問して廻りますが、選ばれた子もびっくりしすぎてすぐには質問が出ない(まあ、そりゃそうでしょう)、少し微妙な空気が漂った瞬間もありました。せっかく質問が出てきても「好きな食べ物は?」というようなありきたりな内容に、アイドル雑誌のインタビューみたい、とガッカリ。せっかくのチャンスなのに、もったいなさすぎ!と内心ツッコム私がヒネクレ者なだけかしら?


中には、「2700というコンビ芸人(「右ひじ左ひじ交互に見て・・・」)を真似して下さい、なんてコアなリクエストを投げてくるファンもおりましたが、このネタ自体「俺、知らないよ〜。」と当惑しながらも頑張るメンバー。涙ぐましいファンサービス。ただ、メンバーの立つ位置はある程度固定しており、多くのファンは無関係に見守るだけでしたし、せめてもっと面白い質問で攻めてもらわないと正直、退屈で・・・。

【締めくくりは、まさかのハイタッチ!】


ようやく質問コーナーが終わり、ステージ正面に集まったHey Say Jump。最新曲「SUPER DELICATE」を、ほぼ真横から見るという面白い体験にちょっと興奮。顔があまり見えないのが残念ではありますが、綺麗な隊列とダンスが新鮮で楽しめました。中島君と山田君が互い頬を指差し、顔をキワドイところまで近寄せサビを歌うと、ひときわ大きなキャーキャー声が響きました。(おぬしら、狙ってるな)


その後も「勇気100%」とか2〜3曲くらい歌ってくれました。また、6月6日には待望のセカンドアルバム発売を告知。アイドル歌手にしては、あまりフルアルバムがなかなか発売されないジャンプなだけに、待たせたね感があってなかなか嬉しい情報でした。果たして何バージョン出るのか、恐る恐るではありますが(苦笑)。


私も長年いろいろ節操なく追っかけているだけに、そうそう舞い上がることは少ないのですが、一度だけ知念君が至近距離に来てくれた時は、ボルテージ上がりました。しかも、持っていくかどうか迷った”知念ウチワ”効果で、眩しいほどのスマイルで微笑んでくれて、まさに”地上に降り立った天使”がここに、の状態。


14,5歳のイタイケなお子様時代の時は、「こりゃ犯罪だわ」と若干後ろめたい気分になったものですが、さすがに18歳ともなれば営業スマイルもプロ級。オトナになるのも悪くないものだわ、なんて。もっとも、この日のメンバー全員には、「被災地の若者達に笑顔を与えたい」という、共通意識を感じました。なんか瞳に慈愛が宿ってるといいますか。本当に全員がとびきり美しい表情をしていてまさにヒーリング&心洗われました。


締めの挨拶は、山田君。「ぼくらの笑顔を見てもらって皆に元気になってもらいたいと思っていたけど、みんなの笑顔を見て、僕らが元気をもらいました。」でスピーチを始め、途中で言葉につまり、瞳がウルウル。それは大粒の涙に変わります。スクリーンを見ているファンからは、驚きと悲鳴にも似た歓声が上がりました。その時、彼の胸に去来したものは一体何だったのでしょうか。。。


喋り終わって照れ笑いをして去る山田君、清清しい表情でした。そして約1時間のイベントが終わり、正真正銘ラストのスペシャルプレゼントは、お見送り&ハイタッチ。出口付近にメンバーが1列に並び、会場のファン全員に贈るという、ビックリ仰天のものでした。最初はお見送りの予定だけだったのが、メンバーの強い要望により、ハイタッチも急遽決まったそうです。


数千人のファンとのハイタッチということで、案の定、かなり長い時間、会場に留め置かれてしまいましたが、カメラを前にずっと笑顔を絶やさず、根気良くハイタッチをしているメンバーの健気さに「真のアイドル根性」を見ました。それにしても、スクリーンに映る彼らは、今が盛りなくらい美しく麗しい。テレビで見るよりずっと綺麗です。


実際、ハイタッチは一瞬過ぎて、なんだか現実感ないまま終ってしまいました。というかやっぱり冷静ではなかったようで、とても9人とハイタッチした記憶がありません。先頭の八乙女君、手がデカイ、ヒンヤリ冷たいな・・・と思ってる間に、ラストの山田君になってて。新幹線並みの速度で流れていった感じがします。それでも皮膚の透明感といい、水も滴る美男だったなあ、山田君。


次のリベンジは、Hey Say Jumpのフルコンサート。これから海外公演もあるので、メンバーには無事に帰ってきて欲しいものです。

*1:今年、高校無事卒業したんですものね。