ほんの2日前のことですが、SONYオーダーメイドファクトリーで、クリッパーの復刻盤CDが第1ステージ(リクエストのみ)100%に到達し、第2ステージ(注文=復刻決定と同時に購入可能)に進んだことを知りました。
実はその日の夜に慌てて注文し、当ブログにも更新しようと試みたのですが、誤操作のために消して、ガガーン(涙)。最近は、日々仕事で忙しくヘロヘロだったもので、書き直す余力がありませんでした。ようやくリベンジです。
それにしても、オーダーメイドファクトリーにて第1ステージに上がってから約8ヶ月、長いと言えば充分に長い時間を要しましたが、100%に到達できるかどうかも危ぶんだくらいマイナーなグループなので、感激と同時に根強い人気に非常に驚いてます。
何せ34年も前の少年グループで活動期間はほぼ1年なんですからねえ・・・。でも、これだけは言える!世界を見渡しても、これほどの純度の高い美しいコーラスを聴かせた少年グループは、そうはいないです。確かに優れた実力派ボーカルグループは多いのですが、クリッパーのようなボーイソプラノに通じる、穢れ無き清らかさ、優しさ、安らぎを感じさせる姉弟グループは、かなりの希少価値です。
だからこそ、「あれ、名前なんだっけ、男の子ばかりのグループで歌っていたよね?あの歌(おそらく「BOY」)好きだったんだよね。」と、おぼろげな記憶の中、”ひっかかり”を持っていた一般人が意外と多いのもよく分かります。*1デビュー曲の「あいつのストリート」は、子供が歌うには歌詞がおマセな歌でしたけど、可愛らしくとてもインパクトありました。
そして3枚目のシングル『BOY』。都倉俊一さんの作り上げた幻の名曲であり、何回かその後もカバーを繰り返したほど曲自体の完成度が高く、聴く度に詩的な幻想世界・・・・草原や湖、朝靄の中、美しい少年が佇んでいる・・・・が浮かび上がります。実は「BOY」のみならず、(日本での活動中に)ボーイソプラノの絶頂期だったデニスの”隠れ名ソロ曲”「プリズムの午後」も収録されています。
ボーイソプラノの一瞬の美しさを閉じ込めたようなデニスの美声が私の心を30年以上にわたって捕らえ続けました。本当に願いが叶うなら、もう一度、21世紀に甦って欲しい。。。
【厳しい第2ステージ】
話をオーダーメイドファクトリーに戻しまして。早速、注文を入れてみました。悩みに悩んで2枚申込。いや、本当は10枚くらい購入したい気持ちはやまやまありましたが(笑)、そんなに買ってどうする?と自問自答して、ひとまず2枚に。最近のレコード会社の、「特典付けて同じ音源を何枚も買わせる商法」にはゲンナリしているくせに、本当に欲しいものなら何枚でももっと欲しい!!となるものですね。
私の注文した2枚、あるいは他にも同じタイミングで注文された方もいらっしゃるかもしれませんが、1%しかメモリはアップしませんでした。とすると、注文枚数は最低でも200枚を超えないと無理ということか・・・。なかなか大変なことですね。10枚買う人が20人現れればいい、という考え方もあるんですけど、そんな芸当ができるのはAKBファンくらいでしょうし(笑)。
同じクリッパーファンの方の話ですと、SONYから第2ステージ進出のお知らせメールが来なかった、とのこと。もちろん、私のところにもそんな気の利いたメールは届いてません。ダメじゃん、SONY。せっかく会員登録させてるんだから、それくらいのことはしなくちゃ。自動返信サービスはどうした!?通販専門レーベルから、どうでもいいような新譜お知らせメールは、バンバンくるんですけどねえ、かなりの違いです。
注文期限は、今のところ2月15日となっておりますが、おそらく延期されるんじゃないか、と予想しております。しかし、早いにこしたことはありません。ファンの皆様、お忘れなきように。
◆'12/01/24追記:SONYからのお知らせメールは、少し遅れて届きました。ホッとしました。
【メンバーの今と、奇跡を待つ私】
ブログをきっかけに、最近のクリッパーメンバーの情報もいくつかいただきました。一時期、全くその後の足取りが分からなかったのですが、最近は公式Facebook*2も立ち上げてくれてますし、動画サイトにも、ホームパーティで姉弟仲良く「BOY」を歌う様子などがアップされています。今も尚、振り付けで歌えるし、当然歌も”素人レベル”ではありません。
でも私の中では「あの人は今」的な彼らを見ても、特別な感慨はないんですよね。元気に普通のオジサンオバサンとして人生をenjoyしている、それだけで充分。万が一にも、彼らの子供達が「第二のクリッパー」を結成してくれたら、その時は大手を振って応援させていただきます(笑)。その昔、Osmondsの子供達もデビューしましたけど・・・(汗)でしたし、伝統芸能の後継よりも実現が困難という気がしますが。
もともとクリッパーは、アメリカ音楽を聴きながら成長し、歌の盛んなフィリピン本国で活躍し、スカウトされて日本でデビューしたグループ。フィンガー5も、沖縄でアメリカのR&Bなどに馴染んでいたからこそ、あれだけ子供ばなれした、パワフルで多彩な歌唱が可能だった気がします。更には、兄弟という血の繋がりも大きい。彼らの共通のルーツでもある”ジャクソン5”も、しかり。
国内で専門のボーカルレッスンを積んでる子達が、オーデションでメンバーに選ばれて結成されるグループとはやっぱり統一感が全然違ってます。作ろうと思って作れないキッズグループなんでしょうね。幼いうちから余計なテクニックを身につけさせられる子供と、裏に見え隠れするオトナ達の思惑が昔よりもあからさまに見える時代だけに、それを突き抜けるくらいの個性と実力がないと、輝くのは難しいでしょうね。
これからの未来に期待や夢を捨てたくはないけれど、もっと本当に”良い音楽”を聴きたいだけなんです。もし、今の時代にクリッパーのアルバムが再び復刻してくれたなら、たとえ大海の中に投げ入れられた、たった1つの石ころであっても、その波形は一瞬では消えないでしょう。そんな1つの奇跡が起こることを信じたいと思います。