BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

Cai Thomas ウェールズ声の素朴な味わい

とにかく気持ち良い声

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2ヶ月前に購入していて、第一声から気に入っていた、カイ・トーマス君のアルバム。あのアレッド・ジョーンズを生んだ、ウェールズ出身らしく、とても清潔感漂う、真っすぐで力強い声。


とにかく気持ち良くて、良い意味で力みの感じない爽やかな風のような、大好きな声です。YouTubeで動画もいっぱい出てますので歌う姿も見られますが、丁度良いくらいの美少年(という表現は何だ?)で、見目麗しい涼やかさもありますね。


どの曲も全く安定していて欠点がない、テクニックは勿論あるのでしょうが、テクニックを見せつける目的の歌唱ではないのがとても素敵です。とりわけ12曲目の「The Ash Grove」が大好きな曲なだけに、このスッキリくっきりボイスと相俟って、めちゃくちゃいい。


正統派というか驚きの少ない定番の選曲ですが、「ヘンデル/私を泣かせてください」の1曲で魅了のあと押しでした(この曲が聴けたらな大半満足な私なので)。コロナ禍で、活動は制限されているのかもしれません、とにかく残念。

HMVの紹介ページより一部引用】


カイ・トーマスは現在はイギリスのファーナム在住、ファーナムのボーン聖トーマス教会で7歳から歌い始め、その純粋で透き通るような歌声が認められ、12歳でデビュー・シングルの「スオ・ガン(Suo-Gan)」(ウェールズの有名な子守歌)をリリース。その「スオ・ガン」はApple Musicのクラシック・チャートで第2位になるなど反響を呼び、英クラシックFMやBBCラジオでも話題を呼びました。BBCラジオ2の「Young Chorister of the Year 2019」ではファイナリストとなっています。


『セレン』 カイ・トーマス(ボーイ・ソプラノ) | HMV&BOOKS online - RCD1060


クラウドファンディングで支援者を集めてアルバム制作したようですね。イマドキっぽい。なんでも無料のYouTube公開やストリーミングが主体となって、CD購入の勢いはどんどん廃れていますが、私は愚直にCDで集めたい派です。


ただでさえ、消えゆく一瞬の命のボーイソプラノ。色々な思い出がジャケットとCDに網羅されているので、ただ消費されていて流れていくのだけでは嫌なのです。とはいえ、モノは減らしたい、というジレンマと日々格闘。


最近は、自分の死後も集めたボーイソプラノCDは捨てられるのではなく、「ボーイソプラノ音楽庫」とかに保管されて欲しいな、なんて考える昨今です(苦笑)。


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Cai Thomas Seren

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