BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

ウィーン少年合唱団 新しめのアルバム(クリスマスソング集)

「Gute Hirten」やっぱりこれが一番

すっかり購買意欲が減退していましたし、音楽自体どんどん聴かなくなっている昨今なので、あまり目新しいCDを入手できていません。たまたまウィーン少年合唱団の新譜シュトラウス集が発売されたので、購入したのが9月。


まあ、中身はシュトラウスなんで、そうそう目新しいものではありません。過去にも何枚も発売されてますし。相変わらずオケうるさいし。ただ、あまり耳馴染みでないヨーゼフ・シュトラウスの曲とか、アレンジの珍しい曲も入っていたので、それが買い、だったかな。


中でも「春の声」のソプラノソロは、気に入ってます。優しくてアクは強くないボーイソプラノですが、意外と上手くて気持ちの良い声でした。



それと2015年のクリスマス集が安価になったので、やっとこさ買いました。輸入盤ならはるかに安く買えたので、何度も購入チャンスはあったのですが、日本盤のこのジャケットがどうしても欲しかったので安くなるまで待ちました。


その昔、同じ内容なのに後から発売されたジャケットの方が良くて、すごく後悔した記憶が蘇って、なかなか手がだせず。たかがジャケット、されどジャケットです(笑)。手に取った瞬間、聴いてみようとなるのは、私の場合、ジャケットの力も大きいので侮れません。


選曲は、かなりオーソドックスでアメリカ寄りのクリスマスソング集。私的には、2曲とはいえ女声ソプラノ・ソロはやめて!って感じ*1でした。それだけで価値3割減です。


まあ、もともと外国盤(グラモフォン社)だから仕方ないのかもしれませんが、ウィーン少年合唱団に大人の声を入れるのって、誰得なのか?って思ってしまう。カレーラスとかパバロッティなどの有名歌手との共演なら、まだ分からなくもないです(好みではないけど)。


作り手は、少し目先変えないと面白くないって思ってる?それとも若手歌手の売り込み?よく分からないなあ、この感覚。ただ、アルバムとしては、要所要所にソロやデュエットも盛り込んでいるので、飽きない出来になっており、全体の印象は悪くはないです。


昔懐かしい「クリスマス時期にウィーン少年合唱団を聴きましょう!」な、あざとすぎるノリ(笑)にはピッタリ。メジャーな曲は全部入ってますし、ところどころジャズテイスト。


気に入ったのは、「キャロル・オブ・ザ・ベル」とジョン&ヨーコの「ハッピー・クリスマス」。後者は、代わる代わる少年のソロが引き継がれていくところが味わい深かったです。



ソロとアレンジが魅力の「Gute Hirten」

なぜかヤギを抱えた団員が印象的だった2014年録音の「Gute Hirten」。どうしても欲しくて、デジタル盤を購入していたものの、ようやくCDを買いました。


正直ちょっと高かったけど、近年稀なくらい素晴らしい作品の魅力に負けました。特別選曲が変わってるわけではない、シックで馴染みの独クリスマスソング集なのに、圧巻なのはアカペラ・ソロ&コーラスのバランスの良さ。


アカペラか弦楽器伴奏のシンプルな構成ですが、それだけに少年達の声の響きが素晴らしくて1曲目から聴き惚れてしまいます。近年これだけ魅力を感じるウィーン少年合唱団のアルバムはなかったなあ、と。アレンジも凝っていて全く飽きません。


ジャケットもブックレット(カラー写真多し!)も、動物と一緒の団員達。クリスマスソング集に何故に動物?と、すごーく不思議な構図なのに牧歌的でイイ感じ。か弱くないソロ(笑)が多くて、とても魅力的です。私にしては珍しく、ボーイアルトのBastien Litschka君のしっかりした歌唱にもときめきました。


ちょっとググってみたら、このBastien君、ウィーンの青年合唱団(Manner)でテナーとして歌ってるようですね。そして、印象的なアレンジは、ヘンデル「How Beautiful Are The Fest」。ソロ、デュエットからコーラスへと変化していく。何度も聴いた曲のはずなのに、この新しいアレンジは一体何事!?衝撃的なほど面白かったです。



それにしても、CD発売が減っているのは時代の流れかもしれませんが寂しい限り。いろいろ文句言いながらも集める楽しさはあったので新譜が出なくなったらそれはそれで悲しい事件ですね。

コンサートのチケット売れてる?


全然関係ないのですが、このところ、チケぴやイープラスのチケット案内で、リベラやパリ木コンサートの案内がとても多く届きます。そんなにチケット売れてないの?って不思議になるくらい。たまたま情報化社会が進んでサービス量過多なだけならいいんですけど。


そして今は、2019年のウィーン少年合唱団来日のチケットラッシュ。そりゃあ地元や隣県に来れば、いくらでも行きますけどね。決して安くないチケット代と交通費。さすがに最近は、上京も疲れを感じるお年頃。フトコロの緊縮財政(笑)もありますし。


とはいえ、一時はウィーン少、ドレスデンとクロイツ(2,3年周期)、リベラくらいしか来日情報を聞かなかったので、嬉しいのは確かですけど。いつかまたクリスマスコンサートに行けることを願って・・・。


boysvoice-2.hatenablog.com

*1:サラ・オレインさんという女性歌手。エキセントリックな女声ソプラノではなく割と素朴で素直な声でそこまで悪くはないです。