ちょっと贅沢な夜
昨日、偶然にも少年合唱団に関するテレビ放送が二つも流れました。こんな珍しいことは初めて!と個人的に盛り上がってましたが、ブログにはまたしても間に合わず・・・(汗)。何せウィーン少年合唱団のオンエア情報は、ジャパンアーツのメルマガより、ほんの数時間前に飛んできたわけですから、録画に間に合うギリギリでした。
事後報告になりますが、軽ーく触れてみたいと思います。まずは、『クラシック倶楽部』のドレスデン十字架合唱団日本公演の放送からです。アラカルトとあったので、1月に放送された番組の抜粋かと思いきや、これがなんと、”ライブ映像パート2”ばりに未放映の演奏曲ばかりで、確認せずに消去したら・・・危なかった〜!と焦りました。
しかも、プログラムが思いきりクリスマス曲集なんですけど・・・。放送時間が足りないからと言ってバッサリ切らないで、前回に1時間半くらいに延ばして放映してくれたほうがまだ分かりやすいんですけど。まあ、なんだかんだいってカットを極力しないで、放映してくれたことは嬉しい限りです。
ソロは、マックス・ヒックル君という、かなりふくよかな体格の(笑)ボーイソプラノでした。声のほうはさすがに、透き通っていて、軽さもあって良い声だなあ、と感心しました。(でもこの子って、合唱団の公式サイトの演奏写真では、帽子型のパンダのぬいぐるみを被って愛想を振りまいていたおちゃらけボーイ?の一人じゃなかったかしら?)
私が個人的に感銘を受けたヤコブ・ウーリヒ君*1のソロがなかったのが残念でしたが、中央から時折マックス君の声ではない透明な歌声がビンビン響いていたので、それがきっとウーリヒ君だろうなあ、と推測しながら聴いてました。また大好きな「ディン・ドン 高らかに」が放送されたのは嬉しかったです。
イギリスの聖歌隊もよく歌う曲なのですが、ドイツ系の力強さで歌われるとまた違った味わいがあって、本当に楽しいです。男声もいるので音に厚みがありますし声量もありますが、聴いていて負担のこないのがドレスデン十字架合唱団の持ち味です。いつ聴いてもクラシカルで正統派で、伝統の深みを感じさせる、まったくもってマンダムな(笑)魅力ある合唱団です。
「クラシック倶楽部 アラカルト(5)ドレスデン十字架合唱団+スウェーデン放送合唱団
2013.03.14 NHK-BSプレミアム 午前6時〜6時55分
(2012.12.7 東京オペラシティホールコンサートにて収録)【プログラム】
- 「いばらの森を行くマリア」 ドイツ民謡
- 「6つの箴言(しんげん) 作品79から 「待降節」「クリスマス」」(作曲)メンデルスゾーン
- 「きよしこの夜」(作曲)フランツ・グル―バー
- 「一輪のばらが咲いて」 ドイツ民謡
- 「まきびと 羊を」イギリス民謡 (ソロ)マックス・ヒックル
- 「ディン・ドン 高らかに」 フランス民謡
- 「来たれ なんじら子供たちよ」(作曲)ヨハン・アブラハム・ペーター・シュルツ」 (ソロ)マックス・ヒックル
- 「シオンの娘よ おおいに喜べ」(作曲)ヘンデル
以上、NHK公式サイトより引用しました(ドレスデン十字架合唱団のみ抜粋)。
ソロ名記載は、十字架合唱団々員のボーイソプラノソリストです。
【「花は咲く」を歌唱するウィーン少年合唱団】
この日の20時からは、NHK総合「花は咲くスペシャル〜復興を願う心のうた〜」に今年来日予定のウィーン少年合唱団が出演しました。といっても、アウガルテン宮殿での録画ですから、撮影時期は不明ですが、トータルで5分程度の放送(歌のレッスン、インタビュー、「花は咲く」歌唱)でした。
現在は、ゲラルド・ヴィルトさんが音楽監督なんですね。彼は、'78年組で合唱団員として来日もしてるので、生粋のウィーン少年合唱団出身として親近感がわきます。団員のインタビューも3人いました。彼らの名前の下には、出身国の名前がカッコ付きで紹介されるのか!と新鮮な驚きを感じました。
日本人の団員(まりお君&まさや君*2)や日本人ボイストレーナーのインタビューはもちろん、「花は咲く」という曲自体への感想や東日本大震災への思いを中心でした。最後に宮殿の一室で、制服姿に着替えて「花は咲く♪」を歌う映像。団員一人一人は、ピンクの花を一輪手に持って歌っていました。生録ではなく、レコーディングの曲と合わせた口パクかもしれません。
映像的にも美しかったですし、もしこの曲をコンサートホールで聴いたら、ちょっと泣きそうになるだろうなあ・・・と思いながら見ておりました。日本公演では、日本の歌のコーナーで、人気のヒットソングなんかを披露することが多くなってきたウィーン少年合唱団ですが、いかにも世相を感じさせる「花は咲く」の、古いような新しいような旋律を歌うのは味わいがあるかもしれません。
ウィーン少年合唱団2013 ~花は咲く/トリッチ・トラッチ・ポルカ
- アーティスト: ウィーン少年合唱団
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2013/03/27
- メディア: CD
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◆2013.3.30追記:CDが届いたので聴いてみました。まず第一印象は、「とってもヘン!」変な選曲で楽しい(笑)。「トットロ、トトロ♪」の迫力にビックリしました。ソリストの声らしき特徴のある歌声もよく聴こえてきますね。来日メンバーのどの少年なんでしょう。