BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

ポスト「ジャスティン・ビーバー」は、誰だ?(1)

早くも静かで熾烈な競争が始まってる

CODY SIMPSON

あいかわらずジャスティン・ビーバーは、世界的規模で人気上昇を続けているようです。今年2月のグラミー賞受賞式を見たのですが、最優秀新人賞からは外れてしまったものの、大観衆を前に17歳とは思えない堂々した歌唱&ダンスを披露、もはや一般庶民出身らしい、ちょっと”あか抜けない”イメージを覆う活躍を見せてました。


(現地では有名らしい)ガールフレンドとくっついた、別れた、だとか評判の悪い友人達との付き合いが問題、とかゴシップネタなんかを読むと、なかなかの大物になったんだな〜と、不思議な思いをします。しかし、私の求める透明感のある歌声は、彼にはもはや望めなくもないので、自然と次の世代に目が移ります。


数ヶ月前に、ふとTUTAYAで見かけて衝動買いをしたのが、コーディ・シンプソン(CODY SIMPSON 1997年1月11日生 )。このジャケットが目に飛び込んできたんですもの、店頭で立ち止まって悩むこと数十分。いや、決して彼の美貌が目を惹いたわけではありません(笑)。むしろ、カモシカのようなすっとした肢体(いや顔を見ただけですが)とかアメリカン・ギャルに、かなりもてそうなイカした顔立ちは私のタイプではないんです。


あくまで期待と不安を生きつ戻りつしたのは、彼の歌唱を聴いていないため。この5曲入りのミニ・アルバムが決して高すぎる買い物ではないのは違いないのですが、なんとなく購入するのに勇気が要りました。で、初めて聴いた時は、「まあ、こんなもんかな。」という感じ。分かりやすくジャスティン・ビーバー路線を狙ったかのようなノリの良い軽めのポップソング。ラップとドッキングしたリズムとサビ重視のサウンドもソックリ。


変声期には突入していると思いますが、それでも鼻にかかった”通りの悪さ”は、ジャスティンの声の方が感じたので、まだコーディ君の歌声は、素直で飾り気のない気持ち良さに好感が持てました。CDの宣伝文句で一押しソングに挙げられていた「IYIYI」は、YouTubeでとんでもない回数再生されたようだけあって、一度聴くといつの間にか「アーイヤイヤイ」と口づさんでしまう、魔力があります。


こういう無意識に頭の中で”くるくる廻る曲”ってのはアブナイわけです。奴ら(←一体、それって誰だい?)の思うツボってやつですね。私の中でコーディの名前は忘れてもこのアーイアイ少年は、それだけで脳裏に焼きつくってわけです。油断していると「アーイアーイ おサルさんだよ〜♪」になってしまいそうですが。PVを見て思い出したのは、往年の名子役マーク・レスター。意外と笑顔もお茶目です。


そんなコーディ、日本盤もめでたく発売だそうです。特典は、DVD付だ!ほら、でた日本盤の唯一の作戦。これでまた買わされてしまうわけです。それはともかく、デビューの経緯は、ジャスティン・ビーバーと同様に動画サイトでの歌う姿を投稿して人気を集めたことらしく、もはや時代は目利きのプロデューサーが発掘するとか、オーディション番組勝ち抜きより、安くて素早い自己アピールの時代に移っていくのかもしれませんね。


「なんかこのスゴイよね」という不特定多数の声を集めてデビューさせる、という方策だけに進んでいくと、ただ青田買いを加速させて、荒削りでもダイヤモンドの原石を見逃す可能性がありそうで、ちょっと懐疑的だったりします。いや、少年歌手の希少価値って実は大切なんですよ。



それにしても芸風がいちいちデビュー当時のジャスティン・ビーバーに似てますね(笑)。


フル・アルバムの日本盤(DVD付)。ジャケットはちょっと成長した姿で、やはりだいぶ変声してきています。前半は青年、後半は少年(ミニ・アルバムの曲も収録)という感じ。全体的に軽快で聴きやすいです。インタビューを聞くとまだ垢抜けないところがあって、なかなか好感持てました。


4 U

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こちらが購入したミニアルバム。綺麗なドアップ写真も付いていると思います。