その名前を知って以来、CDデビューを心待ちにしていた、グレイソン・チャンス(Greyson Michael Chance)君。ようやく昨年12月にシングルデビューしたようです。
その割に”静かだなあ〜”といぶかしく思っていたら、日本盤はまだ発売されておりませんでした。半年前にYoutubeで大きな話題をふりまいていたので、てっきり日米同時アルバムデビューという輝かしい一歩になるやと思っていたのですが。。。
先にデビュー曲を視聴できたのは、PVのほうでした。聞き始めわずかで、「あれ?髪型が野暮ったい(汗)。顔も丸くなった?本当にグレイソン!?」といぶかしく思い、その次に「なんて面白みのない曲なんだろう・・・。この子の実力にそぐわないなあ。」と。更に追いうちをかけたのは、変声期に入ってる!という事実。最初、歌い方が変わったのかと思ったのですが、強めの中音部からまろやかにかつ華麗に伸びる強烈な高音が・・・伸びきらない。
ああ、なんと約40%(?)くらい変声期に入ってしまったんだ、という脱力に襲われてしまいました。まったくもってレコード会社には、「なにモタモタしてるんだ〜!」と無茶な怒りをぶつけたくなってしまいました。話題になってから半年でデビューというのは、むしろ早いくらいなんでしょうから、グレイソンの成長のほうが早かった、ということでしょうね、グスン。
もちろん、変声しても歌い続けて成功するチャンスはまだまだあります。なんといっても彼はまだ若いので。ただ、レディーガガの弾き語りを真似している映像を見たときに、過剰で華麗な自己流テクニックで客席を熱狂させることに満足していて、彼は自分の歌心を伝える域にはまだ達していないかも・・・という気がしました。歌の上手い子供に多い落とし穴というか。本当の実力派歌手になるか、華々しい一発屋に終わるか、微妙なところだなあ、と。
たとえ後者であったとしても、あの声量ぶつけまくりのパワフル歌唱と、滑らかに高い裏声に繋がる装飾過多な(笑)ハイトーンボイスは魅力でした。だからこそ、変声前の澄み切った歌声を残して欲しかったですね。残念至極・・・。
- アーティスト: Greyson Chance
- 出版社/メーカー: Geffen Records
- 発売日: 2010/12/14
- メディア: CD
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