BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

少年合唱団のクリスマスアルバム

クリスマスの定番といえば・・・

毎年12月になると無性に聴かねばならない、という気になるのがクリスマス・アルバム。昔は、レコード店を訪れるたびに「今年はどんなクリスマスアルバムが手に入るんだろう」と胸がワクワク高鳴りました。


ところが、昨今のCD不況のあおりか大手CD店も閉店の憂き目にあったり、新作どころではなくなっているようです。クリスマスアルバムを集めた特設コーナーがあっても目新しいものはほとんどなく、今更懐かしいポップミュージシャンのCDを見かける始末です。かつては少なくても1枚くらいは見かけた少年合唱団のアルバムも廉価版がひっそりと飾られているくらい。


「クリスマスだというのに、プレゼントやイルミネーションだけじゃ寂しすぎる!」と嘆いているのは私だけでしょうか。嘆き節ばかりではなんなのでブログで、今昔のクリスマス・アルバムの紹介を、と思い立ったのですが、これからクリスマスの間までに1枚ずつ感想を書いていったら年が明けてしまうわ・・・(汗)ということに気付きました。


一時期、似たような選曲のクリスマスアルバムにも食傷気味になり、あまり購入しなくなったこともあり、決して数も多くないはないのですが、一先ず印象に残っている作品を挙げたいと思います。アルバム感想はこれから追記していこうと思います。

【やっぱりウィーン少年合唱団から】


なんだかんだ言っても一番買い込んでいるのはウィーン少年合唱団なので、まずはこちらからになってしまいますね。同じ録音のジャケット違いが多数あって、怖くて手を出せないのも特色です。本当は、もっともっと名盤はあるのですが、現地購入とか手に入りにくいのも多いのでほんの一例になってしまいます。


Merry Christmas

Merry Christmas

つい最近やっと手に入れた2004年発売のキャロル集。KOCH盤のシリーズの第一号として公式サイトで見かけたのですが、ようやくAMAZONでも手に入るようになりました。しかもお手ごろ価格(笑)。録音が1999年だけあって、声がちょっとだけ古風な感じですが、このCD実はかなりツボでした。


素朴なアレンジでアカペラ、ソロ・デュエットが多数あり、古き良き時代を思い出させてイチコロに。オケ嫌いな私ですが、比較的シンプルな伴奏が多く、聴きやすいのです。歌の実力は普通程度かな、と思いますが、何も飛びぬけて上手い必要もない。味わい深いホームコンサートのようなぬくもりがよろしいのです。


クリスマス・アルバム(CCCD)

クリスマス・アルバム(CCCD)

2003年発売。まるでアメリカ映画のサウンドトラックのような派手な味わいです。コーラスはやや不揃い(英語のせいもあるけど)だし、ソロも「あれれ」って感じ(苦笑)です。全体的に声が幼いですね。「ゴーズポップ」なんかと発売時期が近いので、大衆迎合路線を追求し始めた合唱団を強く感じさせます。ただ、珍しい曲も混じってますので斬新さは感じます。とにかく、細かいことは考えず、クリスマスのハッピー気分を楽しむには良いかも。


Christmas Carols Around the Wo

Christmas Carols Around the Wo

1995年発売。米盤「LITTLE DRUMMER BOY」より7曲多い内容です。同時期に制作されたクリスマスビデオのサントラでもあるのかも。とすると、2曲目の「PUERI CONCINITE」のソロは、'94年来日ソリストTHOMAS君かしら?長年歌い継がれてきた曲ばかりですが、声がやはり優しくなってますね。


Christmas in Vienna

Christmas in Vienna

1991年発売。同じ内容で団員数名の写真がジャケットになってる盤もあり、買ってから後悔しました。こちらもえらくオーソドックスな選曲で、買った当時は、あまり印象に残らずいたのですが、「往年のウィーン少年合唱団」の息づかいを感じる歌声です。丁度このあたりが過渡期なのかな、まさかこの合唱がどんどん変質していくとは夢にも思わず・・・。


コーラスの合間に入る短いソロがなかなかに上品で上手い。楽器もうるさくなくてしみじみとしたクリスマスアルバムになってます。(久しぶりに聴いたら目からウロコの良盤でしたわ。)


Merry Christmas Ph

Merry Christmas Ph

CD化されていますが、'80年代に発売されたLPで持っています。<感想はのちほど>


boysvoice-2.hatenablog.com


【パリ木の十字架少年合唱団】


クリスマスといえばパリ木、というほど定番な少年合唱団。鼻に抜ける発声が独特で一度聴いたら忘れられない強烈な魅力があります。ノエル集が数多く発売されてますが、国内では、ほんの一部しか流通せずちょっと寂しいです。


ただこの合唱団も、同じ内容がジャケット違いで数多くあり、過去に重複買いが何度か発生した(涙)ので、購入に慎重になっています。いつ聴いても同じタイプのパリ木声で、収集意欲が落ちたりして。


No?L Christmas

No?L Christmas

1982年録音&発売されたビクターの国内盤と全く同じ内容です。全体的にパリ木の定番アルバムという感じで、代表的な曲は全て網羅されています。オーソドックスな選曲ですが、それだけにハズレ無し。


Noels

Noels

1959年から1965年というクラシカルな録音ながら音も良く、とても味わい深いアルバムで大変気に入っております。パリ木の声なのは間違いないのに今ほど甲高くなく、どこかが違って感じられる新鮮さもあります。ソロがゆったりとタメが利いてるからかしらん。(ジャケット写真は、'90年代半ばの来日メンバーです。)


Petits Chanteurs Croix De Bois

Petits Chanteurs Croix De Bois

1994年録音。クリスマスアルバムではないのですが、なんといっても山下達郎の「クリスマス・イブ」が収録されていることで希少価値が高い盤です。当時、来日すると必ず披露していたパリ木の十八番ナンバーで思い出深いです。それ以外にもソロ(←おそらく来日メンバーによる)も多く、一番好きなアルバムです。