BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

Hey Say Jump 魅力たっぷりの1stアルバム

ジャニーズの売り出し中アイドルにしては異例の遅さで発売された、Hey Say Jumpのファーストアルバム「JUMP ナンバー1」。確か光GENJIなんて2曲目のシングルがリリースされて、デビュー1年も経たないうちにアルバムが発売された記憶がありますから、正直どんだけ待たせるのか?と思ってました。


シングルも4枚目「真夜中のシャドーボーイ」から5枚目「瞳のスクリーン」が発売されるまで、およそ1年あまりの期間があり(NYC Boysが入ったためでしょうが)、Hey Say Jumpについてはやや放置気味?と思ったり。そもそも、やっぱり10人というメンバー構成は大所帯すぎて、力が分散しがち。


飛びぬけて人気のある山田涼介君という「柱」がある反面、グループ力学としては末端までパワーが波及しきらないし、ティーンエイジャーを除く一般視聴者には、とらえどころがないグループになってる感じがします。メンバー脱退などの関係で、SMAPTOKIO、嵐、KAT-TUN、NEWSなどの先輩グループは5名くらいで均衡を保ってるので、本当はこのくらいが望ましい気がします。

【素晴らしい完成度にビックリ】


ま、ちょっと余計な前フリが長くなりましたが、このアルバム、想像以上に完成度高かったです。シングル盤や放送済/未リリースを集めただけのベストアルバムになるかも・・・(汗)と期待しないでいたのですが、ほとんど新曲でした。それもアップテンポで分かりやすく、メロディーラインがはっきりして歌詞がしっかり胸に響いてくるところがポイント高し!


勢いだけの薄っぺらさや、自己満足の流行歌もどきではなく、しっかり地に足をつけて今しか伝えられない少年時代の「純粋な想い」を素直に歌い上げてます。あまり過剰に演出されると、この手の作品は、胡散臭い大人の価値観押し付けになってしまうのですが、メンバーの作詞もあるということで実にノビノビ、背伸びしてない彼らの感性が光ってます。


「INFINITY」「真紅」「ガンバレッツゴー!」「Time」などが気に入ってますが、既にシングルリリースされた5曲も見事なバランスで配置されており、飽きがこない構成になってるところも唸りました。改めて聴いてみるとHey Say Jumpのシングル曲は、本当に魅力的。コンサートを見ていても、ハートが素直で飾り気のない素朴な少年達という感じなので、そのピュアさが曲にも溶け込んでる感じです。


今回、ワタクシの最大の誤算(笑)は、初回限定盤を購入したために最後にボーナストラックが入っており、メンバー全員のこっ恥ずかしいメッセージ(ありがとう、楽しく聴いてね、的な)が含まれていたこと。いやあ、昔からダメなんですね、こういう”語り入り”って。どんなに大好きな歌手でも、曲間にちょっとでも語りが入るだけで現実に引き戻されてしまうから(というか変に芝居がかってクサさを醸し出す)。


またこのメッセージというのが、多感な同世代の少女達に向けての言葉だけに、年代的に蚊帳の外?なワタクシとしては、イケナイものを聞いてしまった、ようないたたまれない思いに溢れてしまいました。こういう企画は、メッセージCDという形で分離していただけると有難いです(笑)。

【少年から大人へ過渡期の色気】


アルバムには、基本的に丸1曲ソロ、という作品が無かったのが意外でした。私のお気に入りである知念侑李君のソロを期待していたのですが、まあそれは仕方ありません。変声期もだいぶ落ち着いてきたかな、というところですが、数小節のソロでも彼独特の鼻にかかった声は、際立って耳につきます。


変声前のハイトーンボイスが素晴らしかっただけに、変声は悲しい出来事でしたが、今の声もゾクッとするほど官能的で、聴けば聴くほど不思議な魅力に引き込まれております。例えば、「ガンバレッツゴー!」の「完璧KNOCK OUT〜♪」とか。短いソロが流れると、一瞬アドレナリンが放出されます。恐るべし知念。


それに加えて見た目も一層好みになってます。相変わらず小さいままに(笑)、チャームポイントだったプクプク頬の肉も削げ落ちて、精悍さを身に付けていく姿がアンバランスでたまらない。本人はいたってブレておらず飄々としておりますし。いや、最近は彼を見てるとなんかこちらのアブナイ趣好を誘発されてしまってマズイです。*1


またくだらないことで、長引いてしましました。次回は、サマリーレポートでも。


JUMP NO.1

JUMP NO.1

初回限定盤ジャケットは、セーラー服バージョン。通常盤の白ジャケットも捨てがたいラブリーさがあります。奇をてらった初回特典にしなかったことも好印象。何より曲の良さ、全体のバランスの良さは特筆すべきもの。いまだにどの子の声?と分からないこともありますが。

*1:まあ、アバタもエクボっていうこともありますが・・・苦笑