BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

Hey Say Jump ’09春コンサート in 宮城

初めての宮城公演

昨年の春に続き、3度目のHey Say Jumpのコンサートは、昨日、ホットハウススーパーアリーナ(宮城県利府町)という会場で見ることができました。前回のコンサート後、ナマの少年達を見たことに満足して、東京まで見に行くのは止めようかな、と思っていたのですが、これほど早く地元近くに来てくれるとは思わず嬉しい誤算でした。


しかも、今回はジャニーズ好きの友人という強い味方もおり、今までで一番リラックスして楽しめました。私くらい年長(汗)になると、若いファンに挟まれてコンサート会場にいるだけで、居たたまれない部分もありますので。(甥とか姪とかカムフラージュできそうな存在もおりませんし。)楽しみのために行くのに、何かと自己弁解が大変なんですよ(笑)。


ホットハウススーパーアリーナ自体、初めて行きました。すぐ横には、グランディ宮城という競技場があってサッカーの試合などもよく開かれているところだそうです。仙台駅の裏口(東口)から直通のシャトルバスが出ていて*1、プラカードで乗り場案内も出てますし、とてもスムーズに会場に着けました。お客さんは、未成年が多いので駐車場もそれほど混雑していなかったので、次回は車で行ってみようかな、と思いました。


心配したグッズ販売は、至ってスムーズ。東京での購入の大混雑を思うと嘘のようなのどかさで、気が抜けちゃったほどです。まあ、ツアー最後ということで東京から来たファンなんかは、すでに購入済だったのかもしれませんが。品物ごとに列も分かれていたので、とても買いやすかったです。友人の「定番アイテムでしょ。」の一言に、普段は買わないウチワまで買ってしまいました。


会場に入ると、今回はびっくりするような前の席で驚きました。特殊効果の炎が上がると熱い!と思うほどでしたし、あまりにメンバーが至近距離なので、「がんばって仕事していたから、神様がご褒美をくれたね。」と友人と言い合って感動したほどです。ジャニーズの良い所は、どのアーティスト系よりも、チケット予約が整備されていて、席割がとても公平だということですね。(コネ・カネなどがモノを言う)胡散臭い抽選が多い昨今で、そこだけは毎回感心します。

【全体的な印象】


最初は、正面舞台でヒットメドレーから始まりました。少し汗ばむような気温の今日、冬モノの衣装は暑そうでやや可哀想でした。10人が勢揃いで踊っていると、大画面でテレビを見ているような錯覚に陥って、非常に贅沢気分。その後すぐに、巨大な可動式ステージがメンバーを乗せて会場の中央や後方まで動いていきました。


頭の上をメンバーが踊りながら過ぎていくっていうのが、ちょっと不思議な光景で、まるでお立ち台で踊るオネエちゃん達の足元を覗き見してい野郎達、のような変ちくりんな気分になります(笑)。慣れた足取りでクルクル廻ったり踊ったりしているメンバーは、すごい。でも気持ち良いだろうな、あれは。


他にもお神輿(シンプルな一人乗り人力滑車)に乗ったり、スタンドもあちこち走り回るので、追っかけるのに目が疲れちゃいました。どの席からも万遍無くメンバーを近くに見られるように、という心配りはどんどん過剰になっていって、コンサートの完成度よりも優先されている感じです。


今回はそういう可動式のステージと爆竹以外は、演出もややシンプルで、マジックショーとか飛行・吊り系とか小手先の演出もなく、無難にまとまってる感じでした。その分、常に誰かしらメンバーが舞台にいるという楽しさがありましたし、衣装替えは多かったものの、そのためのロスタイムが短くてスピーディになっていましたし、本当にあっと言う間にコンサートが過ぎていきました。


Hey Say Jumpは、デビューしてまだ1年半ほどですが、やはり初コンサートに比べて表情には多少の余裕が出てきてます。そうかといって慣れきってもいない程良い緊張感があって、なかなか良かったです。一応、知念侑李君がご贔屓ですが、どの少年も見てるいるとみずみずしくて可愛い、とろけるような笑顔で幸せになってきます。これだからジャニーズのコンサートは止められない、て感じ。


”一人一芸”ではないですが、楽器をやり出すのもジャニーズ恒例のシーン。藪宏太君と岡本圭人君がエレキギター八乙女光君がベース、中島裕翔君がドラム、伊野尾慧君がキーボード、(有岡大貴君のDJシーンも少し有)を担当。さすがにカエルの子はカエル、で岡本君は得意のギターを持つと表情がキリリと引き締まります。藪君と八乙女君は、アコースティックギターで弾き語りも披露してくれました。またいずれこういう演奏シーンは増えていくのかもしれませんね。

【MC】


MCは、まだまだ発展途上、かなりグダグダ感あります。八乙女君と藪君が両端で絶えず会話を引き出さないと年少の子達はあまり喋れないので、仕方ないですね。あと2、3年は辛抱かな。特に、今日は変な緊張とハイテンションの只中にあったのが、八乙女君。3日は、地元での初コンサートということで気合が入りすぎて、朝早く楽屋入りしたとか、初日はガチガチでロボット動きになってたとか。


仙台に住んでいた時に聞いていたローカルCMの曲を歌ったり、伊達政宗騎馬像が仙台駅構内に無くてショックだったとか(→岩出山駅に寄贈、移動してます。)、東北最大のJUSCOがそばにあって小さい頃よく遊んだとか、ローカルネタをいっぱい披露していて、変にテンションUPしてました。一方で「牛タンの厚さにびっくり」という話には、育ち盛りの少年達が、目を輝かせて反応していたのが可笑しかったです。


更に森本慎太郎君のケータイの待ち受け画面*2が楽屋で上半身裸になりポーズをとった山田涼介君という話から、「脱ぐと凄いのは・・・」という筋肉の話で岡本君の名前が出てきました。イギリス留学中、軍隊式(?)の訓練があり、本物の銃を抱えて40km歩かされた経験や「ほふく前進とかするの?」というメンバーの問いに頷いていたり、と意外にタフな体験談に皆ほ〜うとなり。藪君と光君は、オレ、食べても食べても太らないんだ。」という羨ましい悩みを披露すると、「ボク、食べても食べても太る。」と龍太郎君が天然発言。これには場内爆笑。


龍太郎君は、ベリーショートになっていたので、「どこで切ったの、その髪?」とメンバーに突っ込まれてました。「床屋?」「お母さんがカットしたの?」「慎太郎とお揃いだね。」とか言われて、龍太郎君は本気で恥ずかしがっていました。私は、内心「スキカル?」とか思ってたんですが、さすがにそれはないようですが、ちょっと昔の二宮君に似てて素朴に見えます。一方、Jr.で活躍していた慎太郎君は、ますます存在感が出てきて、今後の成長が楽しみ。(負けるな、お兄ちゃん。)


知念君はほとんどMCに絡まず、地元静岡でもコンサートやりたいね、と藪君が振ったところで笑顔で答えていました。10人もいるとなかなか全員の話が聞けないのがちょっと残念です。伊野尾君の大学進学の話とかもちょっと聞きたかったのですが・・・。ま、今回は八乙女君が故郷に錦を飾ったオメデタイ日ということで、大目にみましょう。

【ソロタイムとメンバー雑感】


ソロでは、知念君作詞の「大きくな〜れ、僕♪」が披露されました。どんなプレゼントも要らないから、身長が欲しい!という切実な歌詞。さすがに聞いてると微笑ましい反面、同情してしまうような感じで。でも、ちゃんと変声期にも突入しているし、着実に1,2センチは伸びてるみたいだし、顔立ちなんかも落ち着いてきて「大人の階段」を昇り始めているから大丈夫だと思うんですけどね。むしろ、藪君や裕翔君のように一気に大きくなってしまったら、複雑です。180cmの知念君とか怖すぎ(笑)。


圧巻は、山田涼介君の「アジアの夜♪」。横アリでもテレビでも歌い踊る姿は見ていますが、目の前で赤いレザーパンツに白シャツで歌う山田君を、まるで”貸切状態”にした感じ。アジアな夜に誘われ、夢心地になりました。力強く両腕を伸ばし、ゴムまりのように軽快に跳ねる彼は、一瞬にして観客の目を惹きつけます。最後は、シャツをはだけて上半身露出し(つるんつるんでお肌もキレイ)、女の子達が絶叫し、興奮のるつぼとなります。こういうお子ちゃまセクシーぶりは、どこで覚えるのか、ちゃんと”芸”を引き継いでるところが面白いなあ。


とにかくどのコンサートに行っても、必ずそばには熱狂的な山田ファンが居て驚かされます。でも彼の場合は、それも納得。なんてったって山田涼介にはスキがない。ステージの上での彼は、いつもどんな時もファンの目が自分を注視しているのを感じて気を抜かないのです。背中にすら目があるのでは?と思うほど、「アイドルであること」を全うして、全神経を集中しているのが分かります。


大抵、人気に溺れて自分はカッコいいんだよね、とキザに走ったり、わざと冷たいような表情を作ってヤキモキさせたり、という”勘違い”アイドルが多い中、気取りを最小限に抑えて笑顔を絶やさず、の姿勢は好感度大です。それが計算ずくでないところがまた貴重で。近くに来るとどうしても視線を捉えてしまうわけです。ま、結構ファンなんだろうな、私は(笑)。


山田君とは別な意味で、いつも「華」を感じてしまうのが、藪君。ナマで見ると前から彼にはカッコ良さと程好い渋さを感じてやはり目を奪われる瞬間が何度もあります。リーダー格として、自然と皆を引っ張っていってる責任感の強さが、何もしていなくても彼を凛々しく見せてます。八乙女君と裕翔君は、サービス精神が強いせいか、ちょっと頑張りすぎちゃってる感じがします。少し”力み”が取れると良いのだけど。


今回は途中で振りを忘れてテレ笑いしながら踊っていたり、ステージの中央で一人しゃがみ込んでサインを書き始めたり、とやたらマイペースな高木雄也君。前列のファンに丁寧に笑顔を見せ、握手もしていった優しい岡本君は、将来、父親以上の”女性キラー”になりそうな予感が(笑)。決して派手ではないけれど、受け答えに知性と落ち着きを感じる伊野尾君と、Hey Say Jumpの潤滑油のような存在の大貴君。


円陣になって「オレ達がHey Say Jumpだ!」の雄叫びは2回、舞台からハケる直前に打ち合わせして、光&涼介で「仙台、最高だっちゃ!」のオマケがあったり、アンコール最後まで一人残って嬉しそうな笑顔を見せた光君で締めくくった春コンサートでした。


Hey!Say!Jump-ing Tour ’08-’09 [DVD]

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MC(寸劇)とソロ、演出の一部が違いましたが、70%ほどは行ったコンサートと同じでした。良い記念になります。映像での知念君の髪型がストレートショートヘア、かなりラブリーで気に入ってます。

*1:往復2000円、所要時間約40分

*2:最初山田君に問われて「僕?」と答えてる兄龍太郎。弟とお揃いのケータイと知って驚くメンバーに、「僕んとこも」と言ってた高木君。