現地で大人気の若手ロックバンド
ひょんなことで最近名前を知ったグループがあります。日本のビジュアル系バンドをちょこちょこ眺めていたら、欧米にも日本のビジュアル系に影響を受けたのか、濃いめのお化粧をしたグループが出てきてるとか。その流れで、ドイツのトキオ・ホテル(Tokio Hotel)という、名前を知りました。
こんないわくありげなグループ名をつけておきながらもともと日本には縁もゆかりもないそうで(笑)、インスピレーションで浮かんだ都市の名前がTOKIOだった、ということのようです。アルバムを聞いてみましたが、当然のことながら聴こえてくるのは、生粋のドイツっ子の音楽でした。
Tokio Hotelは、2005年のデビュー時、いきなり『モンスーンを越えて』が大ヒット!ドイツで旋風を起こした4人組の少年達。ボーカルのビルとギターのトムが双子('89生)ということで、この二人はスッピンでも結構美形と思われます。バンド結成の経緯は、公式サイトのプロフィールに紹介されていますので割愛しますが、「いかにもポッと出」と勘違いしそうですがそうでもない。
かなり小さな頃から、ライブハウスなんかで下積みらしきものをしているだけあって、CDを聴きこんでみるとその魅力が少しずつ滲み出てきます。ドイツ語の歌詞は理解できなくても、やたらと説得力のあるビルの歌唱は印象的。少年期特有の虚無感と背中合わせに感じるどこか切羽詰った、すがりついてくるような歌声。。。
【笑わないボーカリスト】
一番最初に、『モンスーンを越えて』のPV(日本盤CDに収められています。)を見た時は、「わ〜、これ苦手かも・・・(汗)」と思ったりもしたのですが、それはハスキーボイスのビルの思いつめたような不健康そうな表情(=演技)とあまりの存在感ありまくりに、引いちゃったせいもあります。それにしてもその若さで、ハツラツさがないぞ、キミたち!
音楽の味わいも、いかにもマイナーコード?全開のゲルマンサウンドを思わせました。少し懐かしく感じたのは、インナーノーツにもありましたが、NENA*1をちょっと思い出させたからかも。ポップな曲や激しめの曲もあるのですが、ミドルテンポの暗めなサウンドが一番の聴かせどころに感じました。
「モンスーン〜」のサビは、覚えやすいメロディとドイツ語のパンチある発音が気に入ったので、覚えて歌えるようになりたいな、と思ってます。聞き覚えのある独単語もこうやって聞くと、とても新鮮です。なんとボーナストラックは、この曲の日本語版。とっても不思議な発音の日本語で歌うビルが楽しめます。
声変わりして青年へと成長したビルは、ライオンのたて髪のようなヘアスタイルとその厚化粧ぶりが気になりますが(笑)、人気を持続させているようなので、ますます進化していきそうです。
- アーティスト: トキオ・ホテル
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2006/05/24
- メディア: CD
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*1:'80年代洋楽ブームで知られたドイツのバンド。女性ボーカルはネーナで、「ロックバルーンは99」がヒット。