BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

Hey! Say! JUMP東京ドームコンサート奮闘記

長くて大変な1日

東京ドーム前

無事、東京遠征から帰ってきて、多少気分も落ち着いたところなので、あまりネガティブにならないようにしたいと思いますが、Hey Say JUMPの東京ドーム1stコンサートについて書きたいと思います。後半は、コンサートの感想とはちょっと離れた内容になってます。


記念すべきファーストコンサートということや、チビっちゃくて可愛い知念侑李君が「変声しないうちに一度ナマを見ておきたいな」というとってもシンプルかつ能天気なノリで行ってしまいました。当初の目的は、ほぼ達成されましたが、他の面ではかなり不満が残りました。


もちろん、メンバー10人共、文句なし!の可愛さでした。一生懸命、広いドームの会場を笑顔で走り回り、歌って踊って、健気で涙ぐましいほどのアイドル根性全開。(内心、「君たち、初心忘るるべからずよ〜!」と願ってしまいましたが。)短い時間にどれだけ練習したんだろう、と思えば若さゆえのパワーや無心さに感動を覚えます。


特に「最近まで先輩のバックで踊っていた。」と言ってた年長組などには、なんだか不思議に感動を覚えてしまい、コンサート始まったばかりで「涙が出そう」と素直に語る高木君や、黙々と”仕事”をこなす君に感慨深くなっておりました。


お目当ての知念君は、ナマでアクロバットやダンスを見ると、想像より遥かに上手い。更に巨大なバルーンで2階スタンド近くまで飛び上がって、そこからサーカス並にクルクル回転したり、バンジージャンプもどきで落っこちたり、と「どこまでやるの!?」状態のことを淡々とこなす姿に”男らしさ”(笑)を感じました。


中島裕翔君や八乙女光君は、会場を盛り上げようとひたすら喋り倒していましたし、山田涼介君は「お子様セクシービーム」で黄色い声を体いっぱいに浴びてました(ほう、彼が一番人気か・・・。)最年少の森本龍太郎君は、ダボダボのズボンで必死の形相で踊ったり、龍にくわえられて天高く昇っていった弟の慎太郎の「お兄ちゃん、助けて!」の声に奔走し”何者か”と闘って救い出し、最後は「お兄ちゃん、ありがとう!」(会場爆笑)。


巨大な張子のドラゴンは階段上になっており、10人が登場・退場の時に使っていました。手品でメンバーが消えたり、アクロバット、太鼓の演奏、巨大な花火などもジャニーズらしい定番の演出ですが、客席を盛り上げていました。


しかし、中盤のMC後でステージ上で芸能記者会見がスタートすると、やや緊張しながらマスコミの質問にに礼儀正しく答え、何度も「ありがとうございました」と、腰の低い挨拶をしている(平均年齢15歳足らずの)少年達と、さっきまで同世代のファンに「一緒に盛り上がっていこう!」と興奮しながら声をかけていたピチピチのアイドルとのギャップにやや戸惑いを覚えました。

【東京ドームは劣悪なコンサート会場】

このコンサートは、DVDで見たら結構楽しめる内容だったと思います。ナマの少年達の元気ぶりを見られたのは良かったのですが、会場の設営等にはいろいろと不満も多く出てきました。まず、東京ドーム55000人という人数のインパクトは、デビュー直後のアイドルにとっては最適だった*1と思いますが、その分、コンサート自体の満足度は低くなります。


ステージは、ジャニーズのコンサートに多い、中央にメインを作り、そこから方々の末端にミニステージを作っておいてます。少年達は、少人数で万遍なくその先っぽのステージに代わる代わるやってくるので、とりあえず、誰のファンであっても楽しめる構成。これは悪くない方法です。ただ、どうしても録画やモニターカメラの関係上、「正面」は固定されるため、勢揃いで踊る時は1つの方向での動きが多くなります。


まだデビュー仕立てで、さほどこなれた動きができるとも思えないため、東京ドームの観客のほぼ1/3は、彼らの背中しか見られないことになり、私のポジションも9割方そういう状態。これにはえらくテンションが下がりました。どんなに遠く、豆粒に見えても正面なら良いのですが、延々背中ばかりでは、こつまんないことこの上ない。どちらかというと、メンバーが揃って”踊る姿”が一番見たかったのです。


確かにメンバーは近くにまで頑張って走ってきてくれますが、それもこの広さだと限界がありますし、体力的にもキツイでしょう。芝居で言うなら「見切れ席」に該当するバックスタンド席は、チケットも割引にするなり、せめて多少の”色”をつけて欲しいものです。


今回はアリーナには人を居れず、その分、外野など裏手に人をいっぱい入れていたのですが、横浜アリーナクラスならまだしも、東京ドームにはこのステージ作りは最悪でした。それから1日限りのコンサートのため(終演後、すぐにセットを解体しなければいけない)時間的制約もあって、巨大なクレーン車がそのまま何台も置かれていて、せっかくのセットを邪魔する形。これも興醒めでした。


東京ドーム1回公演なら、横浜アリーナで5回公演のほうがよほど楽しめるコンサートになったと思いますが、どうしても”インパクト”や話題性を重視されてしまったようで、私にとっては残念でした。来年はまた、多少普通に戻っていくとは思いますが。バンドでもアイドルでも、人気がありすぎて「いつも東京ドーム」というのはかえって悲劇だな、と思ってしまいます。

【修羅場の物販並び】

いやあ己の甘さ加減にトドメを刺されたのは、物販”狂騒”です。10年前のX JAPAN以来のドームコンサートで、人出もほぼ同じはずだったのですが、アイドルの物販は、凄まじいものだとつくづく身に染みました。「パンフレットが買えれば・・・」というシンプルな望みは、「待ち行列3時間」の前にあえなく玉砕。


それでも耐えに耐えて並びました。開演前の寒い場外で40分、女の子の列がまるでとぐろを巻く蛇のような場内で40分、それでもダメで最後は終演後、雨風に打たれながら40分。まるで一種の「修行か(笑)!」と思うほどの大変さでした。そして、実際コンサートでは、始まって数十分、物販並びのために席に戻れないファンが多数居て、ファーストコンサートより物販を選ぶ、という本末転倒ぶりに唖然。(それだけ待ち行列が過酷だったためです。)


なんでこんなに時間がかかるんだ、とイライラも募ってコンサート気分に思い切り水を差しました。警備員や売店のバイトらしきお姉さんも混乱を招かないように必死に対応していましたし、何より文句も言わず長時間並んでいる若いファンの忍耐強さにも頭が下がる思いでした。そうやって皆が努力してるのに、皆が不幸。


ただ、実際に売り場にようやく辿りついて愕然としたのは、売り方のまずさ、でした。ファン一人一人がその場でグッズを選び、それを1人の売り子さんが商品を集めて金額を集計してお買い上げ!となる。1人あたりの平均時間が約5分。1000人ならまだしも、その50倍も人がいるのに、これでは「10時間あっても足りないはずだわ・・・」。もっと工夫すればいくらでも、人の流れをスムーズに素早く対応できるだろうに。


ドーム内でも、客席を練り歩く売り子さんは飲み物だけを売っていましたが、パンフレット売りなんかを手分けしてやればこんなに混乱することもないでしょう。*2東京ドームのコンサートは未経験というわけでもないのに、蓄積されたノウハウを役に立たず、しかも責任者らしき人が取り仕切るでもなくバイト任せ。ふう〜。


腰から下が棒のようになり、全身汗だくでとんだ半日をすごしましたが、結局なんとか購入できたパンフでHey Say Jumpのメンバーの輝くばかりの笑顔に慰められました。しかも、久しぶりに体を使って、幾分運動不足も解消?

  そうかこれが狙いだったのか。。。??(笑)

*1:たぶん、嬉しいのは主催者側とHey Say Jumpの関係者だけかも・・・。

*2:ファンが殺到して危ないかもしれませんが。