小さな夢が叶う時
このブログを立ち上げてまもなく、クリッパーという少年グループの記事を書きました。'79頃に日本で活動していた５人の姉弟グループです。私自身が子供すぎて彼らについて覚えていることがわずかしかなかったので「幻のグループ」とも。
しかしながらその稀有なハーモニーから、彼らのことを埋もれさせるのはあまりに惜しい、日本にも少なからず彼らの存在を追い求めている人々がいる、と実感して、このブログでわずかなムーブメントでも起こせれば･･･と思っていたのですが、つい最近、コメント欄を通じて一つの出会いがありました。当時、クリッパーの大ファンだったアナ･ミッシェルさん*1から、クリッパーについての生きた情報を頂いたのです。
アナさん自身と当時のクリッパーファンの方達から聞き知った内容を元に、わずかではありますが、クリッパーの第二弾として書きたいと思います。こんな日が来るとは思いもせず、一番興奮してるのは私かもしれません（笑）。アナさんは、「古い記憶なので間違って覚えているかもしれません。」とおっしゃってはいましたが、ひとまず不確かな噂もそのまま追記していこうと思います。併せてクリッパーの貴重で懐かしい写真も少しアップします。
【クリッパーはどこから始まった？】
クリッパーは、正真正銘フィリピン生まれの少年少女です。日本で活動する以前にフィリピンの芸能界で活躍していたそうです。日本のレコード会社の関係者*2がフィリピンで彼らを見て、「日本でデビューさせたい」とスカウトしたそうです。
フィリピンでのグループ名は、「ネイルクリッパーズ（nailclippers）」（当時のファンの間では、ナイルクリッパーズと呼ばれていたそうです。）。もしかしたら、デビュー当時と変わったかもしれませんが、日本から去ってフィリピンでの活動再開をした時にはこの名前でした。英語の意味を調べてみると爪きり･･･？ん、５本指にひっかけてるのかな？ではまるでフィンガー５と同じ発想？
この変わったグループ名の由来は、当時の紹介記事に「爪を噛む恥ずかしがりやの少年」の意味、と書いてあったそうです。確かに写真から見ても、クリッパーの少年達はどこかしら”おとなしいイイ子ちゃん”に、見えます。日本で発売されたシングルには、名前と年齢のプロフィールが載っていましたが、実は密かに年齢詐称疑惑（笑）もあったそうです。実年齢は「１歳年下」だったとか！？
【家族構成】
当時は家族揃って世田谷に在住。パパとママ、クリッパーの５人、加えて末の妹アナ・ミッシェルちゃんの８人という大家族。ちなみに彼らの苗字は、SERRANOというそうです。私も今回初めて知ったのですが、意外と知られてない事実ですよね。このセラノ一家で、「オールスター家族対抗歌合戦」にも登場したようですね。ママはかなり緊張してマイクを持つ手が震えていたそうです。
セラノ家の６人の子供達は、よく近所の公園で遊んでいて熱心な（←微妙な表現･･･笑）ファンの方とも交流があったそうです。それは両親が日本のファンに、かなりオープンだったためらしいです。ファンのアナさんより、おぼろげな記憶をたどり、メンバーの性格やエピソード等を教えてもらいました。
紅一点だったダイアナは、おしとやかでシャイな女の子。当時は、背が高い印象でしたが実際のところ身長はあまり高くなく、160cmはなかったようです。単に弟達が小さすぎただけですね（笑）。
ボーイソプラノが美しかった長男デニスは、落ち着きのある少年で、長男らしく弟妹達の面倒をよく見る子だったそうです。ただ、和食には最後まで慣れなかったようです。
次男ノエルは、ちょっとお茶目な少年。自分の顔のほくろを指さし「シ・ミ」と話すなど、笑える思い出話がありました。始めはぽっちゃり顔だったのが成長するにつれ、顎がシャープになり、ハンサムさんになっていったそうです。
私も大好きだった、ウォーレン。顔立ちが日本人ぽく可愛いだけに日本でも１番人気があったそうでアイドル性抜群の男の子。性格もとても素直で、見たままのキュートさだったみたいです。しかし、ステージで「あんたのバラード」*3を熱唱するなど、実はなかなかのパワフルボイスだったとか。
最後に四男ジョンジョン。末っ子特有の天真爛漫さで周りを明るくする少年だったとか。日本語の上達はメンバー１早かったそうです。（やはり語学は若いうちに覚えるべきということでしょうか。）
次は、フィリピンへ戻ってからのクリッパーの活動を少し書きます。
