小さなパバロッティ
海外のサイトでふと目に留まった少年歌手、Alex Prior君の新譜CDを最近入手しました。AMAZONでも購入可能なイギリス盤『Just a boy』というアルバムです。*1
最初に聴いたときは、とにかくかなりの声量に驚かされてました。ボーイアルトの落ち着いた声質ではありますが、歌い方がまるでテノール歌手かカンツォーネ系歌手のよう、すごい声量でかなり声を張り上げて歌い上げるタイプです。
CDは、「帰れソレントへ」「アランフェス」「マンマ」など妙に懐かしいような選曲でもあり、それでいていまひとつ統一感がない気もして、一体どこの出身だろう?と思って調べてみるとどうやらロシア系イギリス人のようです。
なにより一番驚いたのは、彼がまだたったの12歳だということです。2002年にデビューした、ということですからその頃は9歳・・・一体どういう素質なんでしょうか。
公式HPには、膨大な量の写真と音楽、映像クリップがこれでもか、と並んでおり、単なる”少年歌手”のレベルを超えているなあ、と思いました。さらに彼は楽器の演奏もできる上、積極的に作曲もし、歌えば「驚異の12歳!」。数々のコンテスト、各国のステージでも栄冠を勝ち取っているようで、まさに早熟な天才と言ったところでしょうか。
好きな歌手はフランク・シナトラ、好きな曲は「マイウェイ」、なんてインタビュー(クリップ)に答えてますが(ちょっと渋め)、見た目はごくごく普通の少年のようでした。ただ歌ってる時の彼の姿はまるで小さな大人、という趣で非常に凛々しい表情を見せます。特別な才能を持っていて注目を浴びている少年というのは、ステージに上がるとやはりどこか違うものですね。
何曲も聴いてると、ちょこっとやかましいかな・・・(笑)とも思いますが、この歌い方ならば立派にオペラの名歌手にもなれるのでは、と思いますので案外息の長い歌手になるかもしれません。音楽的才能がいっぱいあって羨ましい限りです。
*画像は、
Alex Prior公式サイト:
Alexander Prior - conductor/composer
→ 見きれない聴ききれないほどの資料があります。
ボリュームを小さめにしておいたほうがよろしいかも(笑)。
*1:但し名前が表記されていないので紛らわしいです。