BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

ピッカピッカのアイドル(だった) V6

V6

KINKI KIDSに大ハマリ(汗)していた頃の私が全く期待しないで見ていたのに思わず引き込まれたアイドル・グループがV6でした。


森田剛君や三宅健君は、Jr.でバック隊として踊っていましたが、全くアウトオブ眼中でしたし、更にトニセンに至っては、2人は知らないお兄ちゃんだし、「イノッチ(井ノ原君)ってまだいたんだ〜!」と驚く有様で。


最年少でメンバー入りした岡田准一君は、「元気が出るテレビ」のTV公開オーディションで見た少年ですぐに分かりました。当時は、前髪サラサラでりんご頬っぺ(笑)が可愛かったものの、「いきなりデビューじゃ風当たり強いだろうなあ・・・」などと要らぬ心配をしていましたね。


その岡田君、オーディションでは健気にもバク転をしてました。なんとなく場違いで居心地悪そうにおどおどしていた感じでしたけど、”紅顔の美少年”チックなあどけなさがなかなか印象的ではありました。


そういえば、KINKI KIDSや他のJr.達もオーディションの審査員に混じっており、アイドル予備軍の少年が”自分達の後輩として男の子を選んでる構図”というのがもの珍しく、どんな気持ちで見てるのかな?などと思って見てました。


Music For The People」「MADE IN JAPAN」と立て続けにヒットを飛ばしたV6は、心地良くも楽しいユーロビート系のダンサンブルな音楽にのって得意のアクロバット系ダンスをあますところなく見せてくれて、本当に楽しかったです。幸か不幸か背が低いため、(実年齢よりも)少年性をギリギリ持続していたカミセンの3人もちょっと奇抜なくらいの派手めの衣装を着てちょこまか踊ってて、その小気味良い踊り方が新鮮でしたし。


私の持論としては、アイドルは愛嬌があって、可愛くて、ちょっとくらいダサくてもいいけど元気で派手でなくちゃ、という勝手な思いがありますのでその意味では当時のV6は、かなり理想的なアイドルでした。


最近は、カッコよさ(というよりカッコつけで、実はちっともカッコ良くない)をアピールしてなんだかシニカルで大人びた表情のアイドルグループが増えてる気がしますが、そういうのは歳とってからでもいつでもできるので、最初くらいはアイドルアイドルして欲しいな、と思います。


V6のコンサートにも1回だけ行きましたが、とてもリラックスして楽しめました。それというのも、トニセンのお兄様達の教育の賜物(?)なのかもしれません。恐らく年代が離れた"子供"のカミセンをフォローしつつも、ある時は厳しくしつけていたんじゃないか、とそんなムードが漂っててかなり好感が持てたのです。


同時期によくコンサートを見に行ってた、KINKI KIDSは、ミドルティーンという若さと超多忙で自由のきかないもどかしさが高じて、どうにも二人の関係がギクシャク*1としているようでしたから、MCなんかも時々見ててキツいものがありました。


その点、V6は上の年代の(一応常識のある?)お兄さん達がいると違うなあ、と妙に感心してしまったのです。誘惑も多く、浮き沈みの激しい芸能界で自制心を保つのは並大抵ではないでしょうから、困った時に相談できる大人の先輩が傍にいるというのは心強いのではないかな、昨今の不祥事などを見てるとそう思わせられますね。


そんなV6も、4曲目の「TAKE ME HIGHER」を最後にさほど魅力を感じなくなってしまいました。ごくありきたりの私服に近い衣装を着て*2地味に歌い始めたのと、曲調がガラリと変わってしまったからです。それから10年が経った今でも、私の中でのV6のイメージはデビュー1年目の元気溌剌なアイドルのイメージです。


今、テレビでラフに歌う彼等を見るとなんだか別人のようで不思議な気分ですね。ああ、また昔の彼等のような元気なグループが見たいなあ。。。


FILM V6-CLIPS and more- [DVD]

FILM V6-CLIPS and more- [DVD]

とても好きだった、初期プロモビデオ集。妙に元気が出てくるんです。

SINCE1995?FOREVER

SINCE1995?FOREVER

1stアルバム。ピチピチとした躍動感があります。

*1:たまに会話が破綻してて、「うわ、仲悪そう〜」と思うことがありました。

*2:後にイノッチが「日経エンタ」の連載でファンにウケが悪かった、と書いていたのがこれかも。