猛暑に涼しさを招く歌声
現在、少年合唱団の世界で異彩を放っているグループ、それはリベラです。ヒーリングミュージックばやりで、彼等の音楽も世界中で評判を集めて人気はうなぎのぼり。
日本でも今年4月に公演があり、早くも10月に異例の再公演が決定しています。とにかく彼等の魅力は、クラシックでもポップスのような軽やかで聴きやすいアレンジにのせて、なんとも耳に心地良く美しい少年の歌声を堪能できるところでしょう。おまけにとても明るくて楽しいサウンドなのです。クラシック初心者でも充分楽しめるCDになってます。
リベラとしてすでに3枚のCDを発表してベストセラーにもなっておりますが、彼等の前身であるSt.フィリップス少年合唱団時代の録音CD『Angel Voices』も3枚輸入盤で発売されております。元々、彼等の歌声を知ったのは、15年以上前、St.フィリップス少年合唱団のレコード「Sing For Ever」です。
それまで知っていた少年合唱団のサウンドとは全く異なる底抜けの楽しさと可愛らしさに当時大いなる衝撃を受けて、以来”忘れられない歌声”になっておりました。その後、名前を聞かなくなったためどうしてるのか?と気になっていたのですが、リベラとして華麗なる変貌を遂げた時(めざす方向性は共通だとは思いますが)は、拍手したい気分でした。
4月の初来日の公演では、白い聖歌隊風ローブを着て歌う姿を初めて見ることができました。リベラは、曲が変わるたびに隊列を変えます。少年合唱団のコンサートにありがちな同一直線上で歌うことが少なく、団員によっては後ろを向いていたり、横向きだったり、ソロやハミングを歌う時に(ローブについた)フードを被って存在をさりげなくアピールしたり、素朴な演出ですが凝ってました。
簡単な振りも付いてましたし、ライトも色合いを変えたりして、幻想的な空間を創り出しており、物珍しさも手伝って全く飽きることがありませんでした。
少年達は、マイクも使いますし、リミックスのCDのサウンドそのままの音色でボリュームもありますので、通常の少年合唱団のコンサートとは随分と雰囲気が違っております。少年合唱団の生っぽい歌声が好きだとちょっと異質すぎる印象を受けるかもしれませんが、私はなかなか楽しめました。
何よりソロを歌う少年達が(とても可愛い声ですが)実力があり、ライブ慣れしてて危なげない歌いっぷりだったのと、リベラの表現する世界をしっかり理解して歌い上げているのが分かり、その集中力に感心しました。
とびきりハッピーな歌声は、人の心もハッピーにしてくれる!
- アーティスト: リベラ,ベン・クローリー,ラウル・ニューマン,マイケル・ホーンキャッスル,ジョゼフ・プラット,クリストファー・ロブソン,アンソニー・チャドニー
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2005/02/09
- メディア: CD
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- アーティスト: St. Philip's Boys Choir
- 出版社/メーカー: Music Club Records
- 発売日: 2007/02/19
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