待ちに待った本格派ボーカリストの登場
日本のキッズグループ史に燦然と輝くのは、'97年にデビューしたFolderです。そして、その中でボーカルを務めた三浦大地(三浦大知)君の存在は忘れられません。
彼等は、沖縄アクターズスクール出身で安室奈美恵ちゃんやSPEEDの後輩にあたります。
少年2人+少女5人*1の編成で「パラシューター」でデビューしたFolder、断然を目を引いたのは、丸顔で元気いっぱいに歌い踊る大地君。パンチの効いた歌声と抜群のリズム感、10歳そこらでありながらプロと言って通用する数少ないタイプの少年ボーカリストの出現でした。
何より彼の魅力は、生き生きと輝いた瞳で笑顔いっぱいに歌っていること、あんなに歌う喜びを全身で表現している少年はなかなかいないんですよね。すぐに虜になり、シングル&アルバムを立て続けに買い続けました。
テレビ番組には、必ずしも出まくりというわけではありませんでしたが*2、それでも数回は見ることができました。コンサートやライブで生で見れなかったのが心残りではありますが、「大地君の変声まで、かな・・・」というシビアな見方をしていたため、予想以上に録音が多く残ったのはとても嬉しいことでした。
私は沖縄アクターズスクールの過剰なほどのパフォーマンスは、どこか人工的すぎてあまり好きではないのですが、Folderは見ていて素直に楽しかったです。子供らしさ、とはちょっと別次元ではあったのですが、トークなんかを見ていると”素朴さ”もちゃんと持ち合わせていて、それなりに行儀も良く、なかなかプロ根性があるな、と思いました。
大地君に至っては、スクールの中でも相当に才能が目立っていたようですから、「歌うのが好きだからなんとなく・・・」などというノリでは決してないだろうな、と思ってました。
【大人のシンガーへの脱皮】
つい最近、再デビューを果たした彼ですが、アメリカで本格的にダンスや歌を学んできた、ということで「やはり戻ってきたんだね」と納得しました。ただ、声質はずっと低くなり、音楽的にも自分の好みとはちょっと違う路線に行ってしまったので、「頑張ってねー」という感じです。
少なくても国内に上手な歌手が増えることはとても好ましいことだと思うし、彼のような歌手になるべくして歌手になっているような少年(もう青年かな)には、ステージが一番似合うと思います。
Folder時代の曲で一番好きなのは、『Everlasting Love』です。変声期に入り始めてる大地君のソロですが、ギターのシンプルな演奏に乗せてソフトに歌い上げてます。その力の抜け具合が逆に彼の歌唱力をグッと引き立てています。いわゆる泣きのバラードなのですが、押し付けがましさがなく、とても聴きやすいし、メロディも素晴らしいです。Folder時代の三浦大地の集大成となっていると思います。
FolderのCDもしばらくすると廃盤になってしまうでしょう。日本屈指のキッズグループの歌声、是非聴いておいて欲しいです。(って宣伝マンになってるみたいですが(笑))
■2017.11.25追記:今年、ソロアーティストとして紅白出場を決めた、三浦大知君。少年時代からの夢がとうとう叶って、日本中で知られるスターになりましたね。
三浦大地 Everlasting Love(Youtube)
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他にもオリジナル2曲入ってます。
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若々しくて元気いっぱい!
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ジャクソン5のカバーも有り、ちょっぴり大人なムードです。