BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

駆け抜けた青春 光GENJI

全国の少女達をノックアウト!

sugiee2005-05-28

'87年デビューした光GENJIは、日本のアイドル界で一大旋風を起こしました。しかし、私の最初の印象はいま一つだったのです。なにせ最年少メンバーは14歳の2人(赤坂晃*1佐藤敦啓)だということで、踊りもおぼつかなく表情も硬く、諸星和巳君のやりすぎな笑顔と比較して不思議なアンバランスさを感じました。


内海光司君と大沢樹生君は、「あれー、イーグルスじゃなかったけ?」(少年隊のバッグなどで良く見かけていたので)という印象で。そしてこの時代あたりから口パク全盛?となり、音楽番組にイマイチ緊張感がなくなってしまいました。あまりテレビも見なくなっていた頃なのですが、それでも彼等の存在は、ローラースケートで歌う、という斬新すぎるキワモノぶり(笑)で目に入ってきました。


初めはちょっとうがった見方をしていたものの、巷で大ヒットしたデビュー曲「STAR LIGHT」のメロディーがなかなか良いな、と気になってきた頃、『夜のヒットスタジオ』で、光GENJIが「ガラスの十代」を初披露するときがきました。そしてアメリカンなキラキラ衣装で歌い踊る彼等に忽ち目が引き付けられました。


その衣装とローラースケートを脱ぎ捨て、間奏から上半身裸&ジーンズ姿で、激しく踊り始めます。そうなってくるともう血が騒ぎだします(笑)。一体、あの爽快感はなんなのか、祭りの最高潮に似た感じでしょうか。


とにかく飛鳥涼氏作曲のこの曲は、群を抜いた完成度の高さでしたし、まだ幼さの残る少年アイドルに歌わせたらたまらないだろう、と思わせる妙に体温の近い歌詞(ちょっと青春歌謡入ってたかも)も耳に残りました。たった3分の中で詰まりまくったダンスパフォーマンス。ものすごく興奮してビデオを何度も見返しました。恐らくこの時の彼等の出演シーンは、数百回も見返したでしょう、ダントツに大好きです。


光GENJIのメンバー1人ひとりには相変わらずほとんど興味がなかった(汗)ものの、結局解散までに2度ほどステージを観に行き、テレビ出演も歌うシーンのみ録画し続けました。


残念だったのは、彼等のデビューがあまりに衝撃的で大成功を収めたため、アイドルとして完成度が高まっていく頃にはすでにピークはとっくに過ぎていた・・・ことです。現在、オトナびた顔のアイドルが普段着に近い格好で歌うようになるにつれ、光GENJIのように派手でめちゃめちゃに明るく、こちらが恥ずかしくなるような(笑)ピンクやハートに飾られたアイドルもたまには出てきて欲しいなー、私が見たいです!


そういう意味では、むしろ光GENJIの真の後継者は、モーニング娘かも?と思うほどです。彼女達の方がよっぽど男らしいけども(笑)。 


光GENJIのCDもそれなりに好きで数枚買いましたが、その中でとても印象的だったのは、佐藤寛之君。彼はTVなどではとても地味な扱いで、めったにソロもないような存在でしたが、最初に山本淳一君(彼は1番ソロが多かった)と短い一節をデュエットした時から、もっと長い節を聴きたいと思っていました。ようやくCDでソロを1曲聴いた時に、その透明な歌声が流れてきて・・・。


押しも個性も強くなく、とても素直にまっすぐ歌うのです。そのクセのなさが少年らしく、とても魅力を感じました。「なんでこの声の魅力が分からないんだろう?」って、不思議に思ってテレビを見てましたが、まさに私が好きな声だからマイナーだったのかもしれません(笑)。


解散の数年後、ソロ活動を始めた寛之君にあの時のピュアな歌声は全く感じられず、非常に落胆した覚えがあります。例えアイドルを演じさせられていようと、本人の求める音楽性よりも前者の方がずっと好き、ということは(皮肉なことに)よくあるものです。。


光GENJI ベスト

光GENJI ベスト

 ベスト盤CD。やはり思い出深い曲ばかりです。

 4人のソロコンサート抜粋ビデオの復刻盤DVD。結構好きだったので、買いなおしたいなあ。

コンサートであおう! [DVD]

コンサートであおう! [DVD]

 中詰めのダンシング!が最高でした。

*1:デビュー直前の顔立ちはかなりの美少年でちょっと惚れ惚れしてました(笑)。