BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

最初のコンサート体験、フィンガー5

あの日よ、もう一度!

sugiee2005-05-24

私が生まれて初めて行ったコンサートは、フィンガー5でした。どういった経緯で行くことになったのか不明ですが、”熱狂的幼児ファン”の私のことですから、親に相当おねだりをしたのか、あるいは泣きおとし(脅し?)をかけたのか、そんなようなところでしょう。


まさにその後の運命を決定づけるきっかけとなりました。しかし、幼い記憶の底を探ってもほんの断片的なものしか思い出せません。


まずは、地元の県民ホール前で屋台で何枚も白黒ブロマイドが並んでいてどれを買おうか、とかなり悩んだこと、そしてホールの客席で胸を躍らせて見ていたこと。きっとあまりに緊張していて記憶が飛んでしまってるのですが、フィンガー5のステージ自体についてはあまり覚えてません。(今思えばなんともったいない!)


第一部では、フィンガー5から紹介を受けて壇上に甥っ子(たぶんくん)と姪っ子の女の子が登場したことを覚えてます。確かメンバーと一緒に歌ったりしたのかもしれません。幼児の私からすると堂々とステージに上がった(同じく幼児の)二人にかなり驚いたのでしょう。


そしてこの日一番の衝撃的な事件は第二部の冒頭に始まりました。当時、末っ子の妙子ちゃんのファンだった私は、コンサートの始めからなんとなく妙子ちゃんが元気がなく青ざめた表情をしてるのに気がついていました。第二部が始まると、音が鳴り止み、4人のメンバーが神妙な面持ちで立ってました。妙子ちゃんの姿はどこにもありません。


メンバーの一人が「皆に謝らなければなりません。妙子が腹痛のため、ステージで歌えないんです。」という説明でした。その瞬間、まさにガ、ガーーンと頭を殴られたようなショックが。客席もかなりどよめいたと思います。そして、悲惨なことに妙子ちゃんを欠いたステージが終わりまで続き、とうとう最後まで妙子ちゃんは戻ってきませんでした(涙)。


最高潮に達した喜びが一転、非情な現実を思い知らされた私は「妙子が居ないならツマラナイ・・・帰りたい・・・」と子供特有の我慢の無さでぐずり始めてました。そのまま貴重なステージは続くのですが、私の記憶はシャットダウンされたまま、呆気なく終わりました。それが生のフィンガー5と出会った最初で最後となったというのに・・・。


「あーん、もっと真剣に聞けば良かった〜!」といっても後の祭りです。まあ、思えばあの当時、妙子ちゃんも充分に子供だった(笑)わけですし、ハードスケジュールで体調不良ということは大いにあり得たのでしょう。それにしても、いろいろと悔やまれる経験でした。


そしてフィンガー5といえば、「あの人は今」的な番組でその後も何度かブラウン管でその後の足取りを見ていました。4,5年前のある日のこと、何気なく原宿を歩いていると一台の選挙カーが何故かしらフィンガー5の曲を大音響で流していたのです。


思わず足を止めて目をやると、それは一夫さんの選挙戦出馬の宣伝カーでした。フィンガー5の写真が載ったチラシをもらい、何故か立ち去りがたく立って居ると、元フィンガー5の兄弟達もお手伝いをしておりました。


ますますどうしよう、と思ってると「ありがとうございます」と言われて、ほんの成り行きでアキラさんと握手してしまいました。向こうはまさか元ファンがこんなところに佇んでいるとは気付かなかったでしょうけど、「こんなことってあるんだなー」と、とても不思議な運命を感じました。


かつてはきらびやかなスポットライトを浴びて手の届かない存在だった彼等とこうして握手をするなんて。一言、

長生きはするもんですね。。。(笑)


COMPLETE COLLECTION

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2枚組ベストアルバムです。


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