BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

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天下無敵のキラースマイル! ジミー・リン

韓流ブームに先駆けて

ジミー・リン

世に言う韓流ブームが起こる10年も前の話ですが、一部(笑)では密かに香港・台湾アイドルブームが起こってました。もともと香港映画ブームなんかでしっかりと根付いたファンをきっかけにいろいろと情報が入ってくるようになったのでしょう。


その中心は、香港四大天王(アンディ・ラウ、アーロン・クウォック、レオン・ライジャッキー・チュン)でしたが、それより勢力は劣るものの台湾四小天王(ニッキー・ウー、スー・ヨーポン、ジミー・リン、金城武*1)も人気がありました。

【 ビックリ仰天の台湾アイドル 】

そして友人のEちゃんが「ジミー・リンが気になるんだよね」の一言から軽いノリで香港・台湾アイドル専門店に行き、彼のビデオをEちゃんが無事入手しました。そして我が家での上映会。いやあ、このときの衝撃は凄かった。とにかくジミー・リンの強烈なスマイルが炸裂で、当初唖然となった私達は即、爆笑の渦に・・・。


香港のテレビ番組に出演したジミー・リンは摩訶不思議な振付と共に、満面の笑顔で現れました。音を外さない程度のギリギリのアイドル的歌唱力。170cmのスレンダーな身体に肩パットの入った真っ赤なジャケットがアンバランスで。髪型も実に優等生で清潔感たっぷり。バックのダンサーズは、どこぞのダンススタジオから借り出してきたのか、日本では見かけないような非常に垢ぬけない(汗)お兄さん達でした。


それでもファンの声援に健気に笑顔を振りまく、よっちゃん(たのきん野村義男)似のこの若者*2は、カメラのアップには全て猛烈な笑顔で応対してました。ムッとした顔なんかしたら結構恐いのではないかな、と思うような顔立ちなんですが、その100万ドルの笑顔に捕まったら絶対に目が離せないんです。


番組が進むにつれて牛のぬいぐるみに入ってそのまま歌い続ける、というこれまた抱腹絶倒のパフォーマンスをしてくれて、この時はこんなに笑ったのはないぞ、というくらい笑い転げてました。そんな調子ですから、プロモーションビデオに至っては、見てるこっちが恥ずかしくなるくらい(笑)カメラ目線&ドアップのとろけるような笑顔を惜しげもなく振りまいてくれます。


とにかく歌なんかどうでもよくて、ひたすらジミーの笑顔を見せていればいいのよね、という感じでしたね。しかし、一方でこのジミーの強烈なプロ根性には頭が下がる思いでした。日本のアイドルなんてジミーの爪の垢でも飲ませたい、とさえ思ったほどです。受験戦争などは台湾でも激しく、”イイとこのおぼっちゃん”だったジミー・リンは親の大反対を押し切ってアイドルの道へ。


台湾でジミー旋風を巻き起こしたものの、2年間の兵役から戻るとやはり元の人気は取り戻せなかったようです。幾分、顔の表情にも微妙な変化がありました。そのジミーももう30歳の立派な大人となり、今もマイ・ペースで芸能活動を行っているようです。そして・・・今なお密かに呟いてしまいます。


ジミー・リンの笑顔を見ればアナタもきっと幸せな気分になれる!

■ジミー・リンPVはこちら → 小旋風-林志穎 - YouTube


boysvoice-2.hatenablog.com

*1:金城武は現地で”アニキ”と呼ばれて人気と紹介されてましたが、日本でその名を知られる2年くらい前で「中途半端に日本人な顔だな」(失礼)という印象しかありませんでした。

*2:ジミー・リンは当時すでに推定18、19歳なので青年に近かったです