BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

武田久美子が愛した少年、山崎圭一

昨夜20時過ぎに、当ブログを確認したところ、驚愕の出来事がありました。雪崩を打ったようにカウントされる、恐ろしいほどのアクセス数。ブログを開設して10年以上経ちますが、初めての出来事でした。最近は更新頻度もまったり気まぐれに、思い出した頃に(おいおい)・・・という超マイペースぶりだけに、夢か現か、狐につままれたような気分に。


「まさかの大炎上か、ワタシ?!」と思って検索キーワードを確認してみると、「山崎圭一」「ビッグマンモス」って、もっと謎なことに。知る人ぞ知る、幻の少年グループをなぜ検索してるの?と。そして、またもや調査すると、TBS系『7時にあいましょうSP』という番組に出演した武田久美子さんが発端だと。


実のところ、ヤセヤマ(山崎圭一君の愛称)が、亡くなる間際に、学校で少女アイドルと付き合っていた、という情報は、かなり昔にネット情報で見て知っていたのですが、そのお相手が武田久美子さんだったんですね。そして、中学生時代の忘れえぬ悲恋、ということで反響を呼んだ、というのがそもそものお話でした。そこから、気になりつつもオンデマンドもまだ見られず、丸1日悶々としました。


そして、アクセス数はこのわずか1日でなんと10万超え*1。いやあ、本当にテレビの力ってすごいものです。正直、武田久美子さんという元人気アイドル(女優)を知ってる人というのも、或る程度上の層でしょうし・・・。ビッグマンモスを見ていた”当時の子供達”はどれほどいたのか。


※余談ですが、このお話、昨夜のエンタメネットニュース(某スポーツ新聞発)でも紹介されておりまして、なんか出所が怪しかったんですね。それは、ヤセヤマ君の描写で「クリクリとした大きな目」「ビーバーのような歯」「伸びやかな歌声」「圧倒的な表現力」って、私が書いたことある内容ばかり。限りなく過去のエントリ記事からパクられた疑いは深まるのですが、結局のところ、新聞記者もTV番組見てそれを記事にまとめてるんだから、一般ブログからネタを拾っても不思議じゃないだろうなあ〜。

悲恋だけど…羨ましい


さて、肝心の麗しい美談のほうです。号泣した、と書いてる視聴者の方も多かったのですが、私は放映を見る前、ちょっとしたジェラシーがありました。武田久美子さんは、確かに人も羨むキレイな美少女アイドルだったでしょうし、ヤセヤマ君と付き合っていただけに身近でその死を目の当たりにしてショックだったというのは分かります。


いや、でも私の”初恋の君”だって圭一君ですよ〜。12,3歳の元少女にちょっとした嫉妬を感じてしまう自分も大人げないですけど(笑)、少なくても彼がビッグマンモスのメンバーとして活躍していた7年間、ブラウン管を前に熱く圭一君を見つめていたファンは、私だけではないでしょう。


猛烈アタックでカップルになって、亡くなってからも「大好きな圭ちゃん」「結婚してたかも」なんて、そう言いながら彼との甘酸っぱい恋の思い出を独り占めして、結局は、”思い出を切り売りしてる芸能人じゃないか”、というささやかな反発もあったりして。むしろ心の中に秘めて、ずっと大事にしておいて欲しい・・・とか。


それでも、いざ番組を見てみると、ただただ懐かしかったです。長らく謎でもあった圭一君の死の真相や、喫茶店を経営していたお母様(ずいぶん若くて驚きましたね)の話とか、当時の雰囲気や見たことの無い写真(遺影?)も映し出されて、ほんとに懐かしかったなあ。再現ドラマで2人を演じた若い俳優達も可愛らしかったですし。なんかリアルというより、”よく出来た物語”のような味わいで。


それにしても、圭一君が”アイドル”とか”人気芸能人”という表現はちょっとオーバーだな(さすがはバラエティ番組)、という感じはありました。「グループ内で人気ナンバーワン!」という紹介も、ノンノン(森井信好)やコーちゃん(岩田浩一)ファンに怒られますって(笑)。ただ圭一君は、ビッグマンモスの中で一番活動時期が長くて、歌の上手さのためソロが一番多かった、ということは紛れも無い事実だと思いますけど。


堀越学園に行ってた、ということは、もしもっと長生きしたら役者としてまたブラウン管に進出することもあったのかもしれないですね。武田さんとは2ヶ月だけ、放課後だけの純愛だったということや、映画で初デートを計画していた矢先の事故だった、とか。まるで映画「小さな恋のメロディ」のよう。ああいうピュアで、大好き!という学生時代のロマンスって確かに忘れられないだろうなあ、一番の幸せの絶頂期に、運命に強引に終わらせられちゃうのだから。


武田さんがそれゆえ”恋多き女”になったかは定かではありませんけども。そして、もう一つ分かったこと。圭一君にも14歳という、短い青春時代に胸が弾むような楽しい恋があったんだね・・・と思えば、それはそれできっと良かったんだろうな、と素直に思います。


身近で彼の死を見届けた家族や友達は、とても辛い経験だったと思いますが、彼の死を知らないままに大きくなって、いまなお、まだ亡くなったことを実感できない元ファンにとっては、圭一君はまさに胸の中で”永遠に生き続けている少年”です。キラキラの歌声も忘れえぬ思い出。


はてさて、通りすがりでテレビを見たりブログを読んで彼を知った人の中に、彼が残した歌声の素晴らしさを理解してくれる人はどれほどいるでしょう。武田久美子の元カレで夭折の少年シンガー、というだけでなく、圭一君の澄み切ったパワフルボイスを聞いてみて欲しいです。


かつてTVでビッグマンモスを見ていた元ファンの大人達も、ピンポンパンDVDで堪能して欲しい。それが、”大好きだった圭ちゃん”を偲ぶ、元ファンのささやかな想いです。


boysvoice-2.hatenablog.com

*1:さらに急上昇ワード4位とか。