BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

奇跡のビッグマンモスヒットパレード!(ピンポンパンDVD)

これはすごすぎる!踊る少年達の映像を完全網羅

ビッグマンモス

5月5日こどもの日に紛れもなく宝物のようなピッカピカのプレゼントが届きました。それは「ママと遊ぼう!ピンポンパンDVD−BOX」。午前中に届いてすぐに、震える指でセットしました、Disc2のビッグマンモス特集。


のっけからすごい、すごい、すごーいの連発。見たいみたいと30年以上願い続けていた名曲の数々がほとんど網羅されている、という嬉しさ。これは、ビッグマンモスファンにはたまらない一品です。すっかり子供に戻って、懐かしい映像の数々を見返していました。一足先に、その収録曲を書いてみます。

【ヒットメドレー ビックマンモス編(Disc2)】

1.いなずまロック
  ⇒ 氷山のセットで歌う、ビッグマンモスらしい代表的なカッコイイ曲。第2期の全盛メンバーが揃いの群舞を踊ってます。初めて見たときは、あまりの完成度に衝撃が走りました。1番ソロは、包容力あるカネゴン兼安博文)の歌声、2番ソロはアイドル並みにキマッてるノンノン(森井信好)。レコードで聴くと冒頭とラストの雷鳴がすごい大音量で嫌だったんですけど・・・(汗)。


2.ぼくらは未来のベーブルース
  ⇒ 第5期メンバーで、球場で練習する姿を撮影した野外編。スタジオ録りのパターンはいろいろあったのですが、この映像は記憶になかったです。ビッグマンモスは、”野球チーム”でもあったんですよね。ユニフォームも2種類ありましたしピカちゃん。(伊藤光)がピッチャーで投げてますね。歌声は、往年のメンバーをかぶせていると思います。 


3.おこられました
  ⇒ かなりレアもの?の一曲(一般公募)。海辺に集まる少年達。この曲で初めて長いソロを務めたのが最年少メンバー、デブリンマン(前田陽介)。石の上に乗って神妙な表情で「ボクだって男の子だもん・・・♪」と情感たっぷり歌いこなしていて、成長を感じました。


4.あの子の心はボクのもの
  ⇒ あのユーミンが作詞した、ビッグマンモスの記念すべきデビュー曲。泥だらけの普段着バージョンではなく、ビッグマンモス揃いのゼッケン付Tシャツで歌ってます。シングルとは微妙にアレンジやメロディが違うことに子供心に不思議に感じていました。間奏で少年達がワーキャーと黄色い声をあげるのがヤバいほど色っぽいのです。更に極め付きは、ノンノンのお子様を超えた半端ない色っぽさですね。


5.火の玉ロック
  ⇒ 第2期のビッグマンモス絶頂期の走りとなったのがこの曲じゃないでしょうか。真っ赤な照明と岩山のセットで揃いのダンスを見せるこの曲が、男の子達だけという禁忌性も感じさせましたし、決して手の届かない一瞬の神々しさに惚れ惚れしたものです。


6.こぐまのテディ
  ⇒ ヤセヤマ(山崎圭一)が、テディへのラブソングを歌った初めてのソロ曲。これで、私がヤセヤマに傾倒してしまったのです。キュートな笑顔と、何よりも澄み切った歌声。地声ながらも美しい少年ボイスで、パンチもあって、歌唱力も高くて、もうメロメロ。それまでも目立って元気な男の子ではあったのですが、圧倒的な歌の魅力にやられてしまいました。まさに、名歌手誕生の片鱗を感じさせる、この曲が収録されたことが至福の喜びでした。


7.イヤイヤマン
  ⇒ ビックマンモス全員のおニューの制服は、白いベストに小さくゼッケン番号が付いたもの。一般公募の歌詞にメロディをつけたものなので、子供の気持ちがリアルに伝わってくる曲です。オートン(大沢総一郎)のソロも珍しかったな。この頃になるとBMは、もうしっかり「ピンポンパン」に欠かせない存在になっている感じです。番組本編のほうでも、お姉さん達と一緒に歌ったり、ゲストの子供達の面倒を見たりと、アシスタント的な活躍もしてました。


8.君にタッチダウン
  ⇒ 第2期最年少のデブリンマンがリーダー格となり、3・4期が中心メンバーとなってきた頃、そろそろ人気に陰りが出てきた頃です。でも、この曲もすごい良い曲なんですよね。アメリカンフットボール姿で顔があまり見えないし、チアリーダーの女の子達も参加していてちょっとだけ残念なんですけど(笑)。兄ヤセヤマ譲りの伸びのある美声を持つチビヤマ(山崎公彦)のソロが可愛いです。


9.ヒーローになれ!
  ⇒ ヤセヤマが変声期に入り始めた頃で最後のソロを務めた思い出深い曲です。「ヒーローになって出直してこい!」という歌詞は、新しい世界へ旅立っていく少年達へ向けての奥深いエールになっていて、青春ソングのような味わいの曲でした。実際に卒業間近な成長著しいメンバーが出演していて、まさに隠れた名曲だったと思います。歌の間に、一瞬だけ、ヤセヤマの寂しそうな背中のショットが映る・・・まるでその後の彼の未来を暗示したような印象深いシーンでした。


10.星物語
  ⇒ ビッグマンモスの最高傑作と言われている「星物語」。当時の宇宙への憧れをベースに、少年の夢、少女の希望を織り交ぜた感動的な作品です。今見るとちゃちいセットで、ちょっとへんてこなユニフォームなんですけど、なぜかトータルで見事にクールな作品(笑)に仕上がってます。そして、とろけてしまいそうなコーちゃん(岩田浩一)の笑顔が、数多くの女の子達を昇天させていました。少年合唱団ばりの重層ハーモニーに子供心にゾクゾクした記憶があり、異質なヒット曲でした。


11.ゆくぞ!ビックマンモス
  ⇒ 映像は、最終となった第4・5期メンバー。ピカやモグ(小倉一夫)達4人がリーダー格となり新人メンバーを率いています。但し、ソロ以外は、第2期メンバーの歌声を被せているようです。この5期メンバーは、本当に1年程度しか活動していなくて、オリジナル曲も少なくて可哀想でした。(実は、飯田君のソロの可能性に期待していたんです。)


12.青空特急
  ⇒ 1期〜4期メンバーまでが揃い、最もビッグマンモスの人数が多かった時で、隊列の美しさやダンスの完成度が素晴らしい作品だと思います。何もない地平線まで突き抜けたようなスタジオに、美しいブルーを配したセットで、3色に色分けられた衣装(←歴代で一番好きでした)を着たビッグマンモスの魅力が充満しています。2期でも下のメンバーであった、ヤセヤマ・オートン・パセリ(世利一弘)が中心メンバーとなって、「これからは僕たちがひっぱっていくぞ!*1という勢いが感じられました。自然なコーラスも美しいです。


13.シーサイドバウンド 
 ⇒ もともとはグループサウンズの演奏で有名だった曲。少年バージョンという感じですが、3列編成で弾みながら元気いっぱい歌ってます。真っ黒に日焼けした少年達が眩しい。(赤いTシャツに長いストレートヘア&長い脚が思わず目を引いたチビヤマが印象的。)わずかな振りでも、目を惹きつけるほどにコーラスの力が強くなっているのがすごく嬉しかったです。


ビッグマンモスのヒットメドレー以外にも、各年代のおねえさん達との共演で、ビッグマンモスが歌う姿(バックコーラス)やダンスなどが見られます。放送された番組がまるまるビデオ化されているのもあるので、「あの子の心はボクのもの」の秋祭りバージョンとか、メンバー演奏の「いなずまロック」バンドバージョンなどの珍しい映像も見られます。(元メンバーから提供されたコレクション映像なんかのようですね)


「しょじょ寺のたぬきばやし」「アメリカ生まれの日本の子」「ピッピ・ビューティ」など、メンバーが色んな扮装で、楽しませてくれるものもあります。すっかり忘れておりましたが、ビッグマンモス全盛期は番組で見ない日がないくらい芝居や歌のみならずアシスタントなんかもやって、ひっきりなしに出演していたんですよね。幼児がメインターゲットだったピンポンパンは、この頃は小学生女子まで層を広げていた思います。


唯一「やっぱり僕は僕なんだ」が未収録で、とても残念。最後の5期メンバーの「僕らは町の探検隊」も好きな曲なので、入って欲しかったですし。また「熱く!バビューン」「ドリームボーイ」はアニメ映像なのが惜しいです。(ただし、歌声はビッグマンモスなのでサウンドはクリアです。)こちらも幾つか代表的な曲を挙げてみます。

【おねえさんと一緒バージョン】

ニッキニャッキ
 ⇒ ニッキニャッキは、かなりいろいろなバージョンがあります。ここでは、コーちゃんがメインソロで4人の少年達(ヒラメアっちゃん・パセリ・ヤセヤマ)なので、かなり初期の頃ですね。コーちゃんが変声後もチビヤマソロでしばらく歌われていましたし。嫌いな食べ物を残さず食べられる魔法の歌(元は海外の歌)ということで、一般的にも人気があったと思われる曲です。


ぼくとドラねこ
 ⇒ 土手に集まる泥だらけの少年達。哀愁を帯びたメロディ。近所のドラねこに大事な金魚を食べられた少年の悲哀を歌った曲で、アッちゃん(長谷川淳史)の悲痛な「出てこいドラねこ、出てこーい!」という叫び声が印象的な歌です。アッちゃんは、小柄で丸顔の可愛い少年でしたが、意外とハスキーであまりソロがなかったのが残念でしたね。男装して歌うゆきえおねえさんもカッコ良かった。


ピンポンパンおうえん歌
 ⇒ 初代ビックマンモスメンバーが参加しています。初代メンバーには(3人くらい知らない顔の少年がいました。)ほとんどの少年が残ったのですが、ビッグマンモスとしてデビューするまでまだしばらくありました。スタッフにとっては、オーデションで選んだ少年達をすぐにはデビューさせず、準備期間を置いてちゃんと彼らが適応できるかみはらかっていたようです。


レッツゴーともだち
 ⇒ 何曲かおねえさんの代替わりがあっても、歌い続けれらていた大好きな歌です。野外バージョン(かおりおねえさん)、スタジオバージョン(ゆきえおねえさん)など収録されています。


興奮のあまりとりとめなくなってしまってますが、本当にこんな珠玉のコレクションが、自分が生きている間に出るとは信じられないほどです。まあ、出るなら10年前に出て欲しかった気もしますが(笑)、ビデオテープではなく、DVDの時代に届けられたことは本当に感謝しかありません。それにしても子供時代の原体験というのは、大人になっても尾を引くものですねえ。DVD化は、執念に近い願いでしたが、ほぼ無理と思われたことも叶う日が来るとは・・・。


「ピンポンパン」自体、優れた子供番組で、今でも全く聞いてて色褪せない名曲が沢山ありますね。大好きだったゆきえおねえさん*2の歌声を聴いてても、ちょっと感動を覚えてしまいました。本当に長い間、ずっとビッグマンモスを好きで良かったです。そして、彼らを知らない世代にも、このグループの素晴らしさを味わって欲しいものです。


◆2013.5.10追記:ゆきえおねえさんのオフィシャルブログ(2013/5/8付)に、現在のノンノンの写真がアップされておりました。オジサマ(笑)になっても細面でなかなかのハンサムさんですね。目元に面影がありますが、ゆきえおねえさんとのツーショットが不思議にお似合いです。考えてみると、ゆきえおねえさんと10歳くらいしか年齢が違わなかったんですね。元BMメンバーや番組関係者みんなで復刻された番組DVDを楽しんだようで、なんか嬉しいです。


ppp.ponycanyon.co.jp
当時の出演者やビッグマンモスの歴代リーダーからのDVD化へのコメントも読めます。

www.facebook.com
かなりのDVDリリース情報を網羅しております。下の方には、成長したノンノンの姿も大きな写真で見られますよー。


ママとあそぼう! ピンポンパン DVD-BOX

ママとあそぼう! ピンポンパン DVD-BOX

ブックレットなどの付属品は、あまり期待しないほうが・・・ですが、「ピンポンパン」最後の放送も収められていて、歴代おねえさんもゲストに駆けつけていました。そんな中、辛そうな笑顔を浮かべてる5代目佳子おねえさんの涙には、胸を打たれました。今日まで続けて欲しい番組でした。


boysvoice-2.hatenablog.com


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*1:ソロで活躍した先輩達のほとんどが変声してしまってるため

*2:のちにフジテレビアナウンサーとして活躍した酒井ゆきえさんです。