BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

Sexy Zone 結成当時からの印象

デビューしたジャニーズアイドルの中で最年少のグループがSexy Zoneです。昨年、デビューして3枚のシングルとデビューアルバムが発売されました。デビューした時は、長らく末っ子のイメージを持っていたHey Say Jump、の後輩となるグループの出現に時の流れを感じました。


といっても年長の2人のメンバー、菊池風磨君と中島健人君は、すでにプチベテランの域。Hey Say Jumpのメンバー達との共演も多かったので、バックダンサーというよりも、次のデビュー候補としてその”別格扱い”は際立ってました。当初「B.I.Shadow」という3人組ユニットを組んでいましたが、途中メンバーチェンジがあり、4人組として中山優馬君とも共演。


但し、CDは発売されたものの期間限定グループ的な意味合いが強く、このまま活動するのかどうか、だんだん微妙なポジションになっていったところで、新メンバーとSEXY ZONE結成。同時にB.I.Shadowが解体し、Jr.に残留となった2人のメンバーには大変残酷な結果で気の毒に思いましたが、正直この4人組のままでは、アイドルとしての旬を逃して自然消滅していく危険があったでしょう。

【異なる5人の個性】


やはり菊池君&中島君、この2人がもつ圧倒的な”華”を無駄にはしなかったか、と事務所の目利きに唸りました。それにこの2人、きらめく笑顔の中に根性とかギラギラした野心(←特に菊池君)みたいなものを持っている、最近には珍しいタイプのアイドルだけに面白いな、と思って見ていたので。個人的には、中島君の一瞬で人を虜にしてしまう、キラースマイルが好きです。あれは彼の必殺の武器ですね。


比較的経験を積んだこの2人と、事務所加入まもない、佐藤勝利君、松島聡君、マリウス葉君というチビッ子を入れての5人となりました。


勝利君は、磨かれていない原石ながらも、いかにも中央に立つのがふさわしいような正統派。黒味がちな瞳と整った美少年ぶりが印象的。強い華と経験を持つ、2人のお兄さん達に囲まれても、Sexy Zoneの「顔」となって強く脳裏に焼き付いてしまうほどだからなかなかのもの。どことなくJr.時代の今井翼君を彷彿とさせます。綺麗な衣装を着せられて(まだまだ受け身に見える)、そこに立ってて、と言われただけで目を引くタイプなんですね。


そこにいたずらっ子っぽいビーバーちゃんのような松島君。今のところ、Sexy Zoneの中で1番のお気に入りです。この子は、Jr.時代からアップでの笑顔キメが強烈で、とにかく狙ったカメラは逃さない(笑)みたいなところがありました。私が唯一チェックしている「少年倶楽部」という番組では、時にJr.がいろんな組み合わせで歌うシーンがあります。


いっとき、勝利君、松島君、マリウス君を含めた数名のチビッ子Jr.が連続して出ていた時がありました。確実に「新グループの公開オーデションだな」という感じでしたが、その時、松島君と並んで目を引いたのが、倉本郁(かおる)君。単純に顔が好みだったというのもあるのですが、パッと見、人の目を引くというのは大事なことなので。


多分、彼はSexy Zoneの第一候補に含まれていたんじゃないか、と今でも思ってます(あくまで勝手な思い込みですけど)が、残念ながらこの時期の彼は、恥ずかしさが勝っていたようで、アップになると伏目がちで無表情になってしまい、せっかくの愛らしさが消えていました。*1今はバックでニッコリ笑顔を見せているだけに、この笑顔をもっと前に見せていたら、メンバーに入ったんじゃないか、惜しいなあ〜と思ってしまいます。


最後に最年少のマリウス君。なんとまだ12歳!ドイツ系ハーフの帰国子女で、ビスクドールのような透き通った白い肌と、少女漫画から出てきたような華奢で繊細な美少年。私は、昔から「ジャニーズにハーフは似合わない」と思っているので、女の子のような綺麗なお顔も好みではないのですが、その分、アッサリ風味なので、いい感じでグループのアクセントとなっていると思います。15,6歳になると身長も伸びてくるでしょうし、かなり変わるんじゃないかな。

【今しか聴けない声】


今月14日に発売されたデビューアルバム『one Sexy Zone』を最近、よく聴いてます。これがまた、予想以上に良い出来ばえです。もっと子供っぽいかと思いきや、適度にアダルトでカッコイイ。その中心を成すのが、菊池&中島コンビ。ジャニーズ系は、アレンジでかなり聴かせられるだけに、歌が上手いのかどうかはよく分かりませんが、ここでも漲るパワーを感じます。


私はデビューからHey Say Jumpを愛聴していますが、彼らは皆草食系の爽やかサウンドなんですね。それに比べると、この2人は肉食系で、やたらと”からみついてくる色っぽさ”があります。どの曲もムンムンしてて(笑)、ちょっとクドかったりする。ま、グループ名に「セクシー」が付くくらいですもんね。クドくなりすぎそうなギリギリのところを少年メンバーの透明感ある穢れのない歌声が、中和剤となってくれるので、疲れません。


アルバムの中で、1番気に入ったのが「GAME」。フラメンコギターというのでしょうか、冒頭から体に電撃が走るような旋律で、絡み合うエレキギターサウンドもおしゃれ。サビの「俺とお前 これでライバル〜♪」という強烈な歌詞が頭でリフレインします。デビュー曲「Sexy Zone」も、テレビで見る時よりも音楽単体で聴いた時の方が、曲としての面白さや完成度を感じてなかなかです。


捨て曲があまりないし、ライブでも盛り上がれそうな曲が多いですね。まさに王道アイドル路線という感じです。Hey Say Jumpが全員変声しちゃっただけに、Sexy Zoneは、変声前のピュアで可愛い声(特にマリウス君の歌声かな)が混じってくれるのが、すごく嬉しいです。年代が若いだけにまだまだこどもコドモしていてくれてもいいような気はしますが、方向性は間違ってはいない感じ。


初回限定盤には、売上と話題性を狙ってAKBばりに握手会の抽選券(コード)が付いてました。まさかそれ目当てに数百枚買うようなファンはいないとは思いますが、もうちょっと目新しいビックリイベントを考えればいいのになあ、と思わなくもないですね。まあ、基本やってることはン十年前から変わってないけど、アイドルの強みってまさに、会えるか会えないか、ほんの束の間でも近づける時のワクワクドキドキなのかもしれませんね。


one Sexy Zone (初回限定盤)

one Sexy Zone (初回限定盤)

ジャケットは、秋のモード系風ファッション。ビカビカでケバケバしい衣装で欲しかったですねえ。化粧箱のCDなんて久しぶりに買ったなあ。

*1:勝利君も幾分、緊張のあまり固い表情でしたが、しっかり前は向いていたからなあ。