BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

フィンガー5 近代映画社の40周年記念復刻特集

フィンガー5

私をアイドルの世界へ最初に導いたフィンガー5。アイドル界からフェードアウトしてからも根強い人気があり、ちょこちょこ復刻CDが発売されたり、現在もメンバーの地道な活動話も漏れ聞こえてきます。


私にとっては、完全復刻盤のCD−BOXが手に入ったことで、長年の夢もかない、満足至極。少し落ち着いてしまった感がありました。


これ以上のビックリニュースはないかな、と思いきや、「フィンガー5 デビュー40周年記念」を祝って近代映画社から、彼らの特集号が復刻されるという話がエンタメニュースから飛び込んできました。サイトからの通販のみ、完全予約という期間限定ものだそうです。これが、ただの復刻本じゃない!特集記事全てが網羅されたコンピレーションタイプ*1の本らしいんです。


おまけに付録特典あり、先着注文対象者へのポスターなんかもあってよりどりみどりの模様。4500円という値段も安くはありませんが、まあ妥当な線かな、と思われます。難点は、ちょっと申込み期間が短いので、見逃すファンがまた多数いるんじゃないかな、と心配してしまいます。おまけに申込サイトになかなか辿りつけなかったんですよね。


探しているうちに、ヴォーカルのブログやフィンガー5Facebookなんかも見つけてしまって「おやおや・・・」という感じでした。(単に要領が悪いのか、私?)ずっと活動中のグループじゃないだけに公式サイトがなくて、その時だけの特設サイトを立ち上げて募集というのは、結構不便なものなんですよね。

フィンガー5 近代映画社復刻申込みサイト
  期間限定予約商品:2002/8/25〜10/31

 ※現在は、予約申込を完了しました。


さらに嬉しいのは、あの奇跡の復刻CD-BOXも、再発売が決定したそうです。前回の限定予約以来、約5年が経ち、入手困難になっていたと思われる音源なので、この機会に興味がある方は是非どうぞ!という感じです。ちなみに私のおススメは、晃のソロアルバムです。変声期前後の奇跡の一枚で、マイケル・ジャクソンの「ベンのテーマ」などもカバーしています。やたらドラマティックな「銀の十字架」に呆気にとられたり(笑)、小坂明子さんのヒット曲「あなた」とか意外なナンバーもあって不思議な選曲が楽しめます。


それからフィンガー5がまだ沖縄で「ベイビー・ブラザーズ」と名乗っていた頃の幻の1枚が含まれていることですね。三男・正夫の変声前のハイトーンボイスが聴けるとは夢にも思わず、感動しました。さすがに兄弟だけあって、晃に似ているけれど、晃よりはもう少し抑え目の少年らしい声。フィンガー5で大ヒットを飛ばした時には、完全に色っぽいハスキーボイスに変わってしまって、”ベイビー”時代の面影は全く感じられず、ちょっと残念に思えました。


その分、晃が強烈なハイトーンボイス*2でセンセーショナルな人気を獲得していくのですから皮肉なものでもありますね。かくいう私も当時は、紅一点の妙子のファンだったりするので、フィンガー5の総合的な魅力に参っていたんだと思いますが。晃と妙子の”ガキのくせに(おまけに兄妹なのに)めっちゃ色っぽい”掛け合いが好きだったですねえ。子供心に禁断の香りすら感じていたとか??


妙子のソロ曲は、どれも可愛い中にそこはかとない色っぽさが見え隠れしてて、ちょっとゾワーッとしていました。下手ウマな魅力もあるのですが、”玉元家の濃い血”が流れる少女だけに、ありきたりの少女歌手とは一線を画す個性があります。晃が変声期に入ってから、ソロでもより頑張らなきゃならなくなっての「華麗なうわさ」なんか、一層色気が出ていてとても中学生とは思えません。まだ幼さ全開だった頃の「おませなデート」も好きでしたねえ。


私は甥のの声も好きでした。ちょっとアニメキャラっぽい子供らしい声で、最初はコーラスや台詞、かけ声での参加が多かったので、ようやくソロで歌った「スーパーカーブギ」なんて、あまりに嬉しくて数千回聴いた気がします。フィンガー5は、もちろん曲も良かったんですけど、やっぱり少年少女の声が不可欠なグループだったんですね、私にとっては。


フィンガー5のヒット曲を誰かがリバイバルしたところで簡単に売れないのは、やはり男の子のグループでないとダメ(女の子が1人までなら許す(笑))なことや、並外れたヴォーカリストがいないことでしょうねえ。彼らの曲は自分のものとして魅力的に歌いこなせないと、個性が強いだけに、何か物足りない出来栄えになってしまうんです。


実は、あれだけ数々の大ヒットを飛ばしていたのに、メンバー自身は、「なんでこんな子供っぽい歌ばかり歌わせるんだ!」という不満を持ち、我慢して歌っていた、というのだから、恐ろしい少年達だ、と思います。


今の時代にフィンガー5がウケるかどうかは別として、永遠のアイドルグループとしてその歌声を後世に残していって欲しいです。当時ファンだった人達の子へ孫へと続くといいなあ〜と思います。


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FINGER5 COMPLETE CD BOX

FINGER5 COMPLETE CD BOX

2007年に復刻された完全CD-BOX9枚組の再発売が決まったようですね。当時500枚限定セットで、それでもギリギリ人数が集まらず、お店への限定発売でようやく発売にこぎつけたそうですが、その後、買いそびれた人からのアプローチが多かったと推察されます。アーティスト冥利に尽きる現象ですね。

*1:人気グループが解散するときに発売されるような豪華本

*2:私自身は、低めの地声のほうが好きです。