BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

Hey Say Jump 2012 WORLD TOUR in 仙台(2)

いつの間にかロンドン五輪が開幕し、連日の猛暑日にうだる夏も始まりました。このままだと、またコンサートレポが終わらない!と焦って、なんとか絞りだそうと・・・頑張ります。


大モニターにメンバー一人ひとりの映像が映し出されてキャーキャー盛り上がってのオープニング。掴みが上手いのはサスガ。今回もデビュー曲である「Ultra Music Power」で登場。確かに飽きないし、盛り上がるし、定番なんですが、たまには違う趣向でもいいかな・・・と思ったり。八乙女君が地元なだけに今回も「帰ってきたよー!」とか仙台弁の「○○だっちゃ」を連発してました。不思議なもので、なんか知り合いの男の子が戻ってきたような親近感が沸きます。


すぐにステージ側と入口奥側でフライングが始まり、「オーッ」と驚きます。地方でも結構、演出は頑張ってるんだなあ、と。やっぱりコンサートをやり慣れている横浜アリーナとかに比べると、多少ステージングに限界があるんじゃないかな、と想像しちゃうのですのが遜色ないくらいにがんばろうとしてるんだな、と感心。それだけに”仕込み”とか大変なんだろうなあ、なんて裏方のことを思ってしまいます。


メンバーはもちろん、回転したり動きまくったりスゴイのですが、怪我やアクシデントのないようにどれだけの注意をしてるんだろう、なんていろいろ考えてしまいます。もちろん、仕事が忙しい中、これだけの分量の踊りや歌、さらには立ち位置、動き、衣装替え、などをこなすJUMPにも頭が下がる思いでした。若いのに何年分の努力の集約なんだろうなあ、エライなあ、君たち。

【記憶に残るシーン】


印象的だったのは、「ウタウタウ」を歌いながら円周ステージからウサギの着ぐるみで登場した、Hey Say 7。なんか妙な感じがしたのは、「そうか、セブンってもう4人だけなんだ。」と今さら実感したこと。5人時代しか見ていなかったから、すごく少なく感じてしまいました。全体的に白くて、ウサギのフードにツナギ型の服、胸にニコちゃんマーク。


「ベルトには、ジャンプのロゴが入ってたけど、皆見えた?」と後で山田君がファンに聞いてましたね。(→気付きませんでした、ハイ)なんか、裕翔君が異常に似合ってた気がします(笑)。ウサギのような甘い顔のせいかしら。この「ウタウタウ」は、歌詞が「ウ」と「タ」だけで成立してる奇妙な歌で、アルバムを聴いたとき、「なんじゃ、この変な歌!?」だったんですけど、慣れるとちょっと耳に残る感じ。


BESTのコーナーでは、5人の幼少期写真が公開されていました。皆可愛いけど、いやあ、八乙女君のカワイイこと。こんな子がいたら、本当どんだけ溺愛するか分からないわ。ジャニーズに入ってまもなくの頃の顔立ちも目がクリクリしていて君とたまーに一緒に出てくると目を引いたんですよね。今になってこんな芸風(?)になるとは思わなかったなあ。


横並びでの太鼓の連打とその横で釣られたままクルクル大車輪をする知念君や、「Magic Power」から始まったバンド式演奏したり(動くドラムをクールに叩く裕翔君が印象的)、ゴールドのチャイナ服モードで踊る「Your Seed」(→隊列と踊りにシビレます)、キメ顔の山田君が目に飛び込んでくるやいなや、真っ赤な衣装で、全員で超カッコよく踊る「VAMPIRE」など。ステージで大きく火柱が上がるとかなり離れたスタンド席にまで熱を感じて、同じ空間にいるんだ、ということを実感できたり。


演出上、もっとも印象的だったのは、確か「OVER」だったと思うのですが、7色の衣装を着たメンバーが映像と共演したところ。薄いカーテンみたいなものがステージにかかっていて、そこに映し出されるPVのような映像が実際のメンバーとシンクロする仕掛け。今は3Dとか映像との共演みたいな演出が流行というか、演劇などの舞台でも随分増えてるので、その流れなんだと思います。


視覚的には目を引いて面白いのですが、ナマのメンバーがカーテンの後ろにいるのに、まる一曲映像を見せられるっていうのは、なんだかちょっと微妙だったりします。バックもいなくてメンバーだけなのに、人数の少なさを感じないというのは、こういう映像や特効の成果なのは確かなんですけどねえ〜。何度見てもシンプルに好きなのは、やっぱり9人が隊列を作って歌い踊るシーン。


背格好もバラバラで、全てにおいて完璧すぎない(笑)のがジャニーズの魅力。ダンサーの公演を見に来ているわけではないので、その”不揃いさ”が人間味があって、ちょうど良いんです。踊るのに必ずしも不適な、カラフル&ブリブリの衣装を着せられても、笑顔で、時折自分に酔ったような表情を見せて、それでも真剣に陰ながら努力しているのがジワジワ伝わってくるのがたまりません。

【MCやや苦手?そこが魅力】


MCについては、5年目とは思えないほどあまりジャンプのメンバーはあまり上手とは思えません*1。もちろん、ちょっとずつ進化していますが、ちょっと部室のくだらないじゃれ合いの延長みたいな気安さがある。お客さんとの距離感もなんかつかず離れず、みたいな感じで、まだまだ固いところがあって、そこが逆に新鮮。おべっか使いが上手い子達じゃない、そこが好きなんだな。


不器用さが生真面目さに繋がっていて、いやあ、この子達に20年前に会ったら、私はきっと危ないくらいハマっていたかもしれないです。ジャニーズの長い歴史の中でも、これだけ「素直さ」を感じさせるグループは初めてくらいです。天狗になったり、気取ったり、世慣れてナメ始めたり、そういう態度が見えてきたら、スーッと手を引くと思いますが、未だにその気配がない、のがスゴイです。


とにかくもMCに戻りますが、ラップネタから有岡君の「サランラッパー」がどうのこうの、とか圭人君のゴリラッパー(?)とかそういうどうでもいい話で盛り上がってましたね。言葉遊びみたいな感じで、からかったり笑ったり。ネタでもラップを振られるのが嫌で、「びっくりした、俺にふられるのかと思った」(by知念)なんて内心緊張してるメンバーもいたり。実際、ちょっとスベってる人もいましたけれど。


それからサックスのソロパートで思い切り失敗して、「ピュ〜」と気の抜けた音を出した山田君が「自分でもビックリした!」と焦っていたことを告白。「初めてじゃない?あんなに失敗したのは。」「俺、初めて聞いたよ、山田が失敗するとこ。」なんて、ツッコミ入れる他のメンバー。かえって「これ聴けた人、貴重だよ」なんて、上手いフォローしてましたが。楽器演奏自体は、目新しくないけれど、サックスを弾くアイドルは確かにあまり見たことがないし、一部失敗したとはいえなかなか良い音だしてました、山田君。


そんなやりとりを聞いてた時に、ふと「知念君、あまり会話に参加してないなあ。始まったばかりのドラマの話とかしないのかな。ああ、でも仙台で放送されてないんだわ。」なんて考えていた私。案の定、「知念もドラマやってるんだよね。」ときっかけを投げてもらうと「でも、こっちで放送されてないんだよね。」と寂しそうにつぶやきました。すかさず、客席からの「見てるよ〜!」というアピールがあって、「皆さん、どうにかして見てるんですね。」(笑)


すまん、私全然チェックしてないわ(笑)。まず、恋愛ドラマというところがテンション落ちるとこで、まあ年代的に仕方ないのでしょうが、可愛くてチンマイ弟分の知念で見るのはちょっと痛々しい感じもしなくはなくて。超個人的にですが、男らしくてカッコイイ知念君は5年後で結構、と思うので、DVD出たらちょこっと見てみて良かったら買ってみます、といういい加減なファンです。


高木君も「私立バカレア学園」のDVD発売の宣伝をしていましたが、その後、今年11月&12月にジャニーズでの帝劇公演告知がありました。どんなショーになるのか全く見当もつきませんが、座長がHey Say Jumpというのは新鮮ですね。


アンコールは、2回。客席アナウンスが流れても、ファンからのコールを受けて「仙台は特別だよ〜!」と登場してくれました。オーラスの曲は、「Romeo&Juliet」でした。3か月前のイベントで「また仙台でコンサートをやるからね」という約束をかなえた、ということも何度かアピールしていました。震災で中止となったリベンジの思いは、私が思うよりずっと強いんだな、と誠実さを実感しました。


今回、ジャンプのコンサートを久々に見ながら、この子達の「キラキラ感」は衰えてないなあ、むしろ今が盛りかも、と思ったこと。私の中では、デビューしてから今は”第二期”という感じで、曖昧だった個性もだんだんとほのかに色がつき始めて、グループとしてのまとまりも出てきたし、少年性と色っぽさもバランス良く持っている。それでいて素朴さや清純さも色褪せていない。変に世慣れてないのが何より魅力。


メンバーが全員20歳を過ぎる頃には、もしかしたら曲調も落ち着いて華やかさが減退するかもしれませんが、できるだけ長く、いつまでもワクワクさせて欲しいグループだなあ、と思う次第です。そういえば、東北各地から来ていたファンも結構多かったみたいです。福島ナンバーや岩手ナンバーの車を見かけました。貴重な東北公演でした。


boysvoice-2.hatenablog.com

*1:素人の私なんかと比べたら、尊敬レベルですけど。