BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

まずはキーパーソン、知念侑李君から

この頃は、8月にデビューしたばかりの少年ユニット、Hey Say 7の爽やかな笑顔にノックダウンされています。5人グループ全員が平成生まれ、平均年齢は15歳に満たない、というピッカピッカの少年アイドルです。長年、オンエアされている『少年倶楽部』を「流し見」してるので、メンバー全員知ってましたが、年若の3人が特にお気に入りです。


以前、ブログでも書いた中島裕翔君と山田涼介君。そして、その後に彗星のごとく現れた!知念侑李君。知念君を知ったのは、裕翔君がソロで歌った「愛はひとつ」のバックでわらわらとチビッコJr.が踊っていたとき。間奏で、少女のように可愛い少年がバレエの華麗なターン(フェッテという技らしいです。)を披露した瞬間、電流が走りました。 


 スゴイ、今の子誰!だれ?


それが侑李君でした。父親がオリンピック選手で幼い頃からジャズダンスやモダンバレエを習っていたというだけあって、ジャニーズでは見たこともないような本式のしなやかなダンスを見せてくれます。その上、可愛いけれども、どこか顔立ちに古風で凛々しい美少年の趣もある。ジャニーズらしくない、ちょっと奥ゆかしい笑顔もとてもよろしくて、かなりの高ポイントでした。久々に一瞬で虜にされたのです。


もともとチビッコJr.の中でも裕翔君は別格。やがてそれを補佐する形で山田君が入った形。ダンスでトリオ編成となるときには、森本龍太郎君が入ってました。しかし、これでもいい加減ながら長年ジャニーズは見てるので、(少なくとも現時点では)森本君がトリオに入るのはちょっと違うだろう、という感じで違和感を持って見ていました。彼は良くも悪くも”普通の子供”すぎる。小学校や公園でギャーギャーはしゃいでいるその辺の子供と遜色ない。


どちらかというと弟の慎太郎君のほうが好みなのですが、いずれにせよ森本兄弟はちょっと微妙。。。他にも色白で華奢な京本大我君(アノ京本政樹氏の息子)という子もいますが、踊りはヘナヘナしてるし、「女形のほうが向いてるんじゃないかな?」と思うタイプで、これまた選外です。


そんな危うい中で裕翔君だけがどんどん背が伸びてて、そろそろチビッコ集団に入ってるのは厳しいかな・・・と思っていたので、このタイミングでユニット結成は納得でした。すなわち、侑李君の本格参入こそが、Hey Say7を生み出す原動力となった、ということでしょうか。

【少年アイドルを勝手に分析しちゃうと】


発売された『Hey!Say!』というシングルは、久々に少年アイドルらしい、ハツラツと元気なポップスで及第点です。とにかく難しいことは抜きに、楽しく盛り上がり、全編に少年達のこぼれるばかりの笑顔が振りまかれていて、見てるだけでウキウキと楽しくなります。それにしてもこの歌、「ヘイヘイヘッヘーイ、ヘイヘイ、ヘ、ヘ、ヘイ」で始まる掛け合い部分が、あのフィンガー5の名曲『恋のダイヤル6700』の

 リンリン、リリーン、リン、リンリリンリン♪

と同じだと気付いた方、どれだけいるかしら?それに気付いた方は、まあ親の世代になっちゃうと思いますが(汗)。作り手が安直にコピーしただけなんでしょうけど、聞くたびに思い出すのは、私がまぎれもなくフィンガー5のファンだったからです。勝手な推理をすると、昔からジャニー北川氏の深層意識の中には、この「フィンガー5」という少年アイドルの存在が”理想型”としてある気がします。


実際あれだけ日本中に大ブームを巻き起こした少年グループは近年他にないですし、過去にもジャニーズJr.にフィンガー5の曲を歌わせたりもしているので、自らもプチファンではないか?と推察しちゃいます。いきつくところ、自ら手がけるアイドルもああいう存在にしたいのだろうな、と感じることがままあります。


ジャニーズも昔から限定ではあっても、若年アイドルを作ろうとしていたことは結構あります。しかし、そこから少年→青年へと変化の激しい時代をわたっていくのはかなり難しい。光GENJIの例がそれを証明しています。よって最近では、少年時代はバックダンサーとしてこき使い(下積み)、実力も自覚も出てきた18歳前後でデビューさせる。


昨今は勢いで、未熟であるにも関わらず、ひょこっとデビューさせたりすると、身の丈も知らずにいい気になって不祥事を起こしたりするので、このあたり慎重にならざるをえないのでしょう。


Kinki Kids、嵐、NEWS、タッキー&翼KAT-TUNなど、いずれも私からすると満を期するために、少年アイドルとしては、”鮮度”を落としてのデビューとなっています。それでも、リスク回避と、今後の息の長い活動のためには、これは仕方がない。20代以後の人口の方が多いわけですし、TVや映画で活躍するのには、むしろ多少年齢を重ねていたほうが都合が良い。

【そして今】


私みたいな”トウの立った”アイドルが苦手な性分には、こういう限定ユニットという形はなかなかおいしい。無邪気で穢れを知らない年頃、を堪能できますから。そして、彼らのあどけない笑顔こそが、疲れた身体にどれだけパワーを与えてくれるか。その意味では、短命でも構いません。今だけ、の限定発売だからこそ楽しい部分もありますし。 


それはともかく、このグループなかなか楽しいです。前述の通り、珍しく下の3人がとても好き(子供のクセに不思議に落ち着いてる子達)なのもありますし、PVメイキングビデオで見た印象だと、上の2人のお兄ちゃんも意外とピュア?で可愛い。ジャニーズで十羽一からげで見ちゃうと違いが分かりませんが、知念君を弟のように可愛がってる高木雄也君や、妙に落ち着いている有岡大貴君も味があって、バランスが取れたグループだな、と思います。


歌の実力は全然期待してませんでしたが、「Iをくれ」で高いパートを歌ってるのが侑李君らしく、これには本当に驚きました。アレンジの巧さもあるでしょうけど、なかなかの歌唱力。ここでも、「これは、一体誰?!」と驚かされてしまいました。身体は小さくても、大きな存在感の少年です。


一方で、彼らが歌い踊ってる姿を昔と変わらずに楽しんで眺めている私ですが、「友達の子供って今この年頃かな?」とか考え出すとドーンと落ち込みます。今や、カッちゃん(植草克秀)や岡本健一などアイドルの2世がジャニーズで踊ってるのですから、これはかなり複雑な現象です。現実を見ないで済むように、もっともっと「一般人の」カワイイ男の子を入れて下さーい!!


Hey! Say!(初回限定盤)(DVD付)

Hey! Say!(初回限定盤)(DVD付)

曲も楽しいし、PVもラブリーでかなり力作のデビュー盤。3曲目の「Iをくれ」が抜群に良かったです。


boysvoice-2.hatenablog.com

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