BOY’S VOICE 新・永遠の少年たち

少年の声と少年文化に特化したブログです。

ビバ!アメリカン子役特集 (その2)

我が家のお宝公開

ヘンリー・トーマス

先日、実家へ帰省した際に再会?してきたのが『E.T』で一躍有名になったヘンリー・トーマス少年のポートレート写真(画像参照)でした。


これは、まだ私が少女の頃、ヘンリー君に初めて書いた英語のファンレターのお返事に入っていた写真でした。ファンレターといっても、雑誌「スクリーン」などで御馴染みの”海外のスターにファンレターを書こう!”という記事に感化されたのもあります。


返事の手紙が届いたのは、レターを出してから1年位経ってからで、書いた本人も忘れていた(汗)頃のことでした。またお返事といっても「E.T」に出演したときの一問一答的な内容が英文タイプで2頁にわたって書かれている、という儀礼的なものでしたが、遠いアメリカから(たとえ事務所のスタッフから、にしても)わざわざ返事を送ってくれるというその行為自体にすごいなあー、と感心しました。


また、モノクロのポートレートには、ヘンリー君のサインも書かれており、今では、”我が家のお宝”として飾ってます。最近は、ファンレターも切手同封でないと返事が来ない?などという噂もありますがどうなのでしょうか?他に子役にファンレターを書いたのは、映画『スタンド・バイ・ミー』のウィル・ウィートン君で、こちらもカラーのポートレートが届きました。

【 ナイーブな名子役、ヘンリー・トーマス


日本で『E.T』が大ヒットをしたのが'80年頃です。当時、あまりに期待したために、ストーリーブックなどを買って予習してしまい、肝心の映画を見たときには、2回目を見たような気になって損な気分を味わったので、以来、原作を知ってから映画なり芝居を見るのは控えよう、という感じです。


ヘンリー・トーマス少年の印象は、さすがに強烈でした。それまでの天衣無縫なイメージがあったアメリカの子役の中で彼の憂いを秘めたようなシャイな眼差しは、何か心惹かれる部分があります。


これがハーレイ・J・オスメント少年になると、同じ憂いでも妙にプロっぽくなってしまうのですが、ヘンリー君の場合は繊細さがにじみ出ていて、そういう子役は今でもあまり見かけないなあ、と思います。


日本では次の主演作品だった『ウィンター・ローズ』*1はとても地味な作品でしたが、私はオリジナルよりもずっと気に入りました。ヘンリー君は亡くなった母を慕い続けつつも悲しみを堪えている少年役。


厳しい父親に甘えたいのに、病弱な弟に愛情を独り占めされて、逆に誤解されたり厳しく突き放されたり、打ちのめされる役どころを演じてました。まさに母性本能をくすぐるような(笑)ナイーブな存在感で。DVDで復刻を待ってるB級映画の1本です。


大人になった今も役者として地道に活動しているようで、ブラピの映画に弟役で出演していたときは、少年の頃の面影そのままのハンサムでスラリとした、青年になっていて驚きました。


『E.T』の中で有名な自転車が空を飛ぶシーン、これは本当に、映画館で見たときはカタルシス!を存分に味わいましたね。今なら素朴でとてもシンプルすぎるくらいなのですが、巨大な円盤やロケットなどが空に浮かび上がるシーンより、ずっとインパクトがありました。


これを味わいたいがために大阪のUSJを訪れ、真っ先にE.T館に駆け込んだのですが、自転車で空を飛ぶアトラクションは、4人乗りの乗り物で外側に自転車の絵が書いてあり、非常に落胆しました。あれはやっぱり、自転車単体になってなきゃヤダわ!(そんなことをしたら超混みまくりでしょうけど)


この映画は、いつまでたっても名作でしょう。